家のパソコンをインターネットにつなぐ方法|今さら聞けない基礎知識とおすすめ回線を紹介します

家のパソコンをインターネットにつなぐ方法|今さら聞けない基礎知識とおすすめ回線を紹介します

自宅のパソコンをインターネットにつないでいらっしゃる方は多いと思います。スマートフォンにしてもパソコンにしても、ネットにつながっていないのは非常に不便ですよね。
普段あたりまえに使っているインターネット。しかし、転勤や転職、結婚を機に引越しをするとネット環境が整っていないところが多く、新規に契約をし直さなくてはいけません。

そんな時、必要なものや必要な契約、そもそも「どうやってインターネットを家につないだらいいのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では家で新しくインターネットをつなぐ方法と、今更聞けないネットの基本的な知識をお伝えします。

高速通信の光回線や、工事不要で手軽なモバイル回線、ネット環境を持ち運べるモバイルWi-fiなど、インターネットにつなぐ方法は1つではありません。住居のタイプ別や用途別でおすすめのネット回線も紹介していますので参考にしてください。

インターネット接続の基礎知識|ネット接続に必要な契約、料金、開通までの流れを解説します

・インターネット契約の種類とそれぞれの料金

インターネットにつなぐための回線には、
・光回線
・モバイル回線
・モバイルWi-fi
・ケーブルテレビ回線
・ADSL回線

以上の5つがあります。それぞれメリット・デメリットがありますので、みなさんが希望するネット環境に合わせて選ぶことになります。

料金は一般的な目安の金額を紹介していますが、実際にはキャンペーンやキャッシュバックも頻繁に行われています。その辺りも上手に使うともっとお安く契約できます。

光回線

(特徴)
光ファイバーを使って高速大容量通信を可能にした回線。現在、インターネット接続でもっとも主流となっています。NURO光、au光、フレッツ光など。

料金目安 約4500円〜5500円
速度目安 1Gbps~2Gbps

(メリット)
他回線と比較するともっとも高速で安定した接続が可能
制限なくどれだけでも使える

(デメリット)
他回線と比較すると料金が高い
工事の立会いや工事代金が必要
契約可能エリアが限定され、契約できない場合がある

モバイル回線

(特徴)
工事不要で機器をコンセントを挿すだけでネット環境が出来上がる。手軽さが一番の魅力。ソフトバンクAirなど。

料金目安 約3500円〜4500円
速度目安 110Mbps~481Mbps (ソフトバンクAir)

(メリット)
工事の立会いや工事代金が不要
室内でネット環境を作るにはもっとも手軽
光回線ほど高速ではないが、ネットや動画の視聴など問題なく行える

(デメリット)
無線で電波なので有線に比べると速度が遅く安定しない
携帯電話と同じ電波を使っているため回線が混雑しがちで速度が遅くなることがある
規定の日数での使用量が一定のラインを越えると通信制限が掛かる

モバイルWi-fi

(特徴)
ネット環境を持ち運ぶことができる。こちらも工事不要。UQコミュニケーションズが提供するWi-MAX回線は、独自の回線を持つことで無線ながらも高速通信を可能にしている。Wi-MAX、ワイモバイルなど。

料金目安 約3500円〜4500円
速度目安 440Mbps (WiMAX)

(メリット)
ネット環境を持ち運びできるのはモバイルWi-fiだけ
中でもWi-MAX回線は非常に高速
無制限プランにすれば速度制限なく使える

(デメリット)
つながらないエリアもある
本体のバッテリーが切れると使えない

ケーブルテレビ回線

(特徴)
ケーブルテレビ会社がテレビ回線を使って提供するインターネットサービス。

料金目安 約3500円〜4500円
速度目安 1Mbps~30Mbps

(メリット)
ケーブルテレビをつないでいる場合、新たな工事が不要
セット契約で割引などもある

(デメリット)
速度はそれほどない
ケーブルテレビを利用していない人にはメリットが多くない

ADSL回線

(特徴)
NTTが電話の固定回線を使って提供するインターネットサービス。過去にはADSL回線が主流だったが、現在は新規の契約を打ち切り始めており、規模はさらに縮小される。

料金目安 約4500円〜5500円
速度目安 50Mbps

(メリット)
電話線を利用しているのでエリアが限定されず、光回線やモバイル回線が届かない場所でも契約できる

(デメリット)
基地局から離れると電波が弱くなる
高速回線ではない
将来的にはサービス終了になる恐れがある

インターネット契約の流れ

インターネットを家につなぐための流れとしては以下のようなステップになります。

①「回線・プロバイダ契約」
②「工事・機器接続」
③「インターネット接続設定」
④「開通」

まずは「光回線」や「モバイル回線」など様々なタイプのインターネット回線から希望のものを選択します。上記の特徴を参考にして選んでみてください。また、住居や使用目的別のおすすめ回線は後述しています。

契約の申し込みはインターネット上や家電量販店で行うことができます。契約する店舗やサイトによってキャッシュバックなどの特典内容が変わってきます。その時々で最良のところが異なりますので、いくつかチェックしてみるといいでしょう。

契約が済めば、光回線など工事が必要な場合は工事日程が決められます。早ければ一週間、年度始めなど工事スケジュールが混雑しているときは一ヶ月ほど掛かる場合もあり、その間インターネットは使えません。

しかし、プロバイダによっては開通までの期間に使えるモバイルWi-fiの貸し出しを行ってくれているところもあります。すぐに使いたい場合はそうしたサービスを提供しているプロバイダと契約するという方法もあります。

工事不要の回線の場合は機器が到着次第すぐに回線が使えるようになります。

工事終了もしくは機器が到着したら、パソコンやスマートフォンの方でインターネットの接続設定を行います。端末のネットワーク設定を開き、契約内容にあるISP(インターネットサービスプロバイダ)番号やパスワードを入力したら完了です。

インターネット契約の流れは以上のようなものになります。

プロバイダと回線業者の違い

ところで、インターネットの契約には回線とプロバイダという2つの契約が必要だということをご存知ですか?
実はこの2つは、片方だけの契約だとインターネットが使えないのです。

用語の説明をすると「インターネット回線」というものはインターネットと自宅パソコンを結ぶ回線のことで、「プロバイダ」はインターネットを使用するための窓口のことです。

ネットを見る(接続する)ことを遊園地に行くことに例えてみます。遊園地で遊ぶためには「遊園地まで電車で行くこと」と「遊園地で入場券を買うこと」が必要です。そのように考えると、遊園地までの電車を運行するのが回線事業者。遊園地の受付で入場チケットを販売しているのがプロバイダとなります。

基本的には回線を選ぶときにプロバイダも同時に選んで契約をします。最近ではこの2つの役割を持つ光コラボレーションというものもあります。

インターネットを接続するにあたり、こうした違いを持つ2つの業者と契約しているという知識は持っておきましょう。インターネット契約の流れは以上のようなものになります。

インターネットを快適に使える速度について

インターネットを使うときにもっとも重要なのは「通信速度」です。速度が遅くて安定しないとストレスを感じてしまいます。インターネット通信での速度は1秒間の情報伝達量を表すbps(bit per seconds)で表されますので、速度を考える際はその数値を目安にしてください。

また、通信速度には上り速度と下り速度があります。上りはインターネットにアップロードをする際の速度のことで、メールを送ったりSNSに投稿をしたりするときの速度のことです。下り速度はネット上のコンテンツを表示させたりダウンロードする時に必要な速度のことで、ネットを見る分には下り速度が重要になります。

webページやyoutube動画を快適に閲覧するのに必要な速度は、「10〜30M(メガ)bps」と言われています。5Mbps程度でも閲覧することは可能ですが、表示速度が遅くなったり途中で再生が止まってしまったりといった不便が出てきます。

もし高画質な映像や映画を月に何本も見たり、オンラインゲームをさせる場合にはそれ以上の速度が必要でしょう。

それを踏まえた上で各回線業者の提供する速度を見てみると、最大1G(ギガ)bpsや440Mbpsといったとても大きな数字が並んでいることに気づきます。「30Mbpsで十分なのに440Mbpsも1Gbpsも必要なの?」と思われる方もいらっしゃいますよね。

実は、各回線が謳っている最高速度というのは「ベストエフォート(理論値)」であり、実際の速度はそこまで速くありません。プロバイダや通信機器、お使いの環境や時間にもよりますが、実際はこの数値の10分の1以下になることも珍しくないのです。

インターネット上では各回線の理論値ではない実測値を測って載せているサイトもあります。実測値が10Mbps以下のものになると快適なネット生活に支障をきたしますので、そういった情報も参考にされてください。

回線選びは料金と速度で決める

これらがインターネットに契約する上での基礎となる知識です。様々な違いがありますので、インターネットにつなげられればなんでも良いというわけではありません。使い方によって契約すべき業者が異なります。

よく考えずに申し込んでいると、そんなに使わないのに必要以上に高額な回線やプランに申し込んでいたり、たくさん使うのに速度の遅く安定しない回線を選んでしまっていたりすることもあります。

必要な速度を知り、回線を選ぶ。その中でプロバイダの料金やキャンペーンの見比べをしながら決めていく。そのようにして契約業者を選定していってください。

持ち家?アパート?住居タイプ別おすすめネット回線

持ち家でのインターネット接続におすすめの回線

持ち家でのインターネット接続であれば、「光回線」か「モバイル回線」から選ぶと良いでしょう。

とりあえずネット環境が欲しいというのであれば、「ソフトバンクAir」や「WiMAX HOME」といったコンセントを挿すだけで使えるモバイル回線がおすすめです。

インターネットを十分に楽しみたい方には、工事が必要にはなってしまいますが「光回線」をおすすめします。光回線であればネットの閲覧で困ることはありません。

賃貸マンション・アパートでのインターネット接続におすすめの回線

お住いが賃貸のマンションやアパートの場合、その建物自体のネットワーク環境にも依存します。光回線が来ているところも多いとは思いますが、場合によってはADSLのみの場合もあります。

工事が必要な回線を管理人や大家さんの許可なく開通させてしまうと、トラブルの元になりかねません。まずはお住いの物件のネット環境を確認してみてください。

その上で条件に沿った回線を使うか、工事不要のインターネット回線を取り入れるかの選択になります。

また、もし単身者であれば、家の中での使用に限定されるモバイル回線よりも、家でも外でも使えるモバイルWi-fiをおすすめします。

家族住まいならみんなで使えるWi-fiルーターが便利

インターネット回線を通せば、Wi-fiルーターという機器を使って家中だれでもインターネットを使うことができるようになります。それによってスマホの通信制限にかかることも無くなりますので、家族みんなが快適にネットを使えます。

Wi-fiルーターは回線契約時にオプションで付けることができたり、別途購入して設置することができます。家族住まいの方であればインターネット回線と同時にWi-fiルーターも設置することをおすすめします。

高画質の動画やオンラインゲームを楽しみたいヘビーユーザーならどの回線がおすすめ?

ネットやSNSはもちろん、映画やゲームも楽しみたいヘビーユーザーにおすすめの回線

常にインターネットにつないでいる方や、オンラインゲームに映画といった通信容量の大きいコンテンツを楽しみたいという方であれば「光回線」一択です。

WiMAXも高速さの割に料金も安めですが、光通信との違いは有線か無線かというところです。その点で有線通信の光回線がやはり安定して高速で楽しむことができます。

家ではネットを見たりSNSやメールをするくらいでいいライトユーザーにおすすめの回線

ライトユーザーであれば、割高な「光回線」を選ぶ必要はありません。その他の回線でもライトユーザーに必要な通信速度は出ています。

回線やプロバイダは、月々の料金やキャッシュバックの充実具合で選んでも良いかと思います。家族住まいならばモバイル回線、単身者ならモバイルWi-fiが、ともに煩わしい工事などが不要ですのでおすすめです。

回線・プロバイダーだけではない。自分でインターネット接続速度を上げるコツ

インターネット通信に重要な「通信速度」。各回線ごとに最大bpsを強調して謳っていますが、通信速度の要因は「どの回線やプロバイダーを選ぶか」だけではありません。

以下では自分でできる通信速度の上げ方を解説します。

有線LANケーブル

光回線を通って送られてくる電波は、ONU(光回線終端装置)を介して無線LANルーターに届き、そこから各PCやスマホなどの端末に送られます。

その際、ONUと無線LANルーターをつなぐケーブルの性能によってはせっかくの速度が数十分の一まで落ちてしまいます。ケーブルが光回線ほどの速度に対応していないため、ケーブル自体の最高速度でしかルーターや端末まで届かないのです。

お使いのケーブルの規格を確認してみてください。「CAT5e」「CAT6」であれば問題ないですが、ひと昔前の「CAT5」だとケーブルのスペックの問題で速度が落ちています。

無線LANルーター

同様に無線LANルーターのスペックによる速度低下も原因として挙げられます。こちらも規格を確認してみてください。「11ac」に対応しているものが現在では最速のルーターになります。

また、無線LANを受ける子機である「LANカード」や「LANポート」が原因となることもあります。その辺りも、お使いのもののスペックを確認してみるといいでしょう。

ネット回線契約代行・お家のインターネット設定で困ったら

弊社ではパソコンの修理だけではなく、インターネット開通の代行やネットワーク設定のお手伝いも行なっております。

「新しくインターネットをつなぎたいけどやり方がわからない。」
「有線LANから無線LANに変更したい。」
「家族みんなの端末でインターネットを使えるしたい。」
「忙しくてインターネット契約をする時間がないから代わりに手続きしてほしい。」

といったご要望はもちろん、

「インターネットにつなげなくなった。」
「メールが送れなくなった。」
「最近ネットが遅い。(重い)」

といったトラブルにも対応しております。

こうしたお悩みがございましたら、お力になれるかと思いますので一度ご相談ください。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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