有線?無線?作業効率を上げるマウスの選び方

有線?無線?作業効率を上げるマウスの選び方

パソコンを快適に使用するためには欠かせない道具であるマウス。近頃はマウスだけではなく、トラックパッドやペンタブレットなどの他の入力デバイスもたくさん登場しています。しかし、手に馴染むサイズで扱いやすく、持ち運びがしやすいという長所から、マウスを愛用している人はまだまだ多いです。

あまり知られていませんが、マウスの使いやすさは作業効率に直結するということをご存知でしょうか。自分の作業環境に合ったマウスを選ぶことで、より作業を効率的に進めることができるようになります。
ここでは、作業効率を上げるためのマウスの選び方と、有線マウス、無線マウスのそれぞれの特徴をご紹介します。

マウスは有線派?無線派?

家電量販店のマウス売り場には、高価なものから安価なものまで、様々な種類のマウスが並んでいます。たくさんのマウスが並んでいますが、全てのマウスは大きく分けて有線、無線という二つの形式に分けることができます。

有線マウスとは

有線マウスとは、マウスの先に細いケーブルが付いているタイプのマウスのことです。ケーブルをパソコンに接続して有線で使用するため、有線マウスと呼ばれています。安価な価格帯のマウスには有線マウスが多く、無線マウスよりもリーズナブルです。無線マウスが一番安い価格帯のもので1200円前後なのに対し、有線マウスは安価なものは600円前後と、無線マウスよりも低価格で販売されています。

有線マウスはケーブルでパソコンと直接接続して使用します。そのため、マウスを動かしたときにマウスポインタがぶれるなどの誤作動が少なく、動作性が安定しているのが特徴です。
また、パソコンのUSBポート部分にケーブルを差し込むだけで簡単に使えるので、マウスを使用する前の設定などが必要なく、パソコンにはあまり詳しくないという人でも簡単に使えます。

無線マウスとは

それに対して無線マウスは、有線マウスのような接続ケーブルがついていません。有線マウスのケーブルのかわりに、電波でパソコンとマウスを接続して使用します。無線接続の形式は主に2種類あり、無線レシーバーを使用して接続するタイプとBluetoothを使用して接続するタイプがあります。

無線レシーバーで接続するマウスは、有線と同じように手軽に使用できるのが特徴です。マウスに小さな無線レシーバーが同梱されており、レシーバーをパソコンのUSBポートに差し込むだけで使用することができます。
Bluetoothを使用して接続するマウスは、USBポートを使用しません。ただし、Bluetooth接続の設定を最初にする必要があり、他の二つのタイプと比較するとやや動作が不安定な傾向があります。

有線マウスのメリット

有線マウスの大きなメリットは、電池が不要であるという点です。無線マウスは全て電池で動作するので、電池が切れてしまうと動かなくなってしまいます。

しかし、有線マウスはマウスがケーブルで直接パソコンと接続されているので、パソコンのUSBポートから直接電源を取ることができます。そのため、バッテリー切れの心配もなく、手元に電池がなくても接続するだけでマウスを動かすことができるのです。

さらに、有線マウスは電池やバッテリーを搭載しないので、無線マウスと比べると軽量であるという特徴があります。無線マウスと比べて軽く、サクサクと動かせるので、マウスポインタを動かす際に手首にかかる負担を軽減することができます。作業をしながらマウスを動かしていると手首や指先に負担がかかって疲れてきますが、有線マウスならマウス自体が軽いので、マウスが動かしやすくなり、作業中の手腕にかかる負担も軽くなります。

また、ケーブルで直接パソコンと接続されているので、パソコンと直接通信することができます。そのため、無線レシーバーやBluetoothを介して動かす無線マウスよりも動作が安定しています。
マウスの調子が悪いと、マウスポインタが思い通りに動いてくれなかったり、クリックなどの動作がうまくいかなかったりします。しかし、有線マウスはパソコンと直接繋がっているので、無線のマウスと比べてそのような不具合を起こしにくいという特徴があります。

有線マウスの注意点とデメリット

有線マウスには、有線という名前の通りケーブルがついています。このケーブルが有線マウスとパソコンを接続しているパーツなので、ケーブルの扱いには注意が必要です。

有線マウスによくあるトラブルが、ケーブルの断線です。有線マウスはケーブルが絡まりやすく、絡まったケーブルを無理にほどこうとすると内部が断線して使えなくなってしまうことがあります。特にマウスを持ち運ぶ際には、ケーブルを雑に扱ったり、絡まったケーブルを無理やりほどいたりといったことをしないようにしましょう。

また、ケーブルが長くて邪魔だからといって、ケーブルを強く結んでしまうのも断線の原因になります。ケーブルを折り曲げるなどして強い負荷をかけると、内部の線が切れてしまうことがあります。面倒でも、ケーブルは結ばないのが鉄則です。

有線マウスを持ち運ぶ際には、なるべくケーブルをまとめるためのケーブルクリップや、ケーブル用の結束バンドなどを使用するようにしましょう。

有線マウスのデメリット

有線マウスはケーブルの長さが限られています。そのため、無線マウスのように離れたところからパソコンを操作する、といった使い方には向いていません。

例えば、リビングのテレビモニターにパソコンを接続して、少し離れた食卓の上でマウスを動かしたい、といった場合には、有線マウスは非常に不便です。

さらに、狭い作業机の上で使用するのに、長いケーブルの有線マウスを選んでしまうと、ケーブルが操作の邪魔をしてしまいます。有線マウスを選ぶ際は、価格や性能はもちろん、ケーブルの長さを見て、邪魔にならないか、操作がしやすいかという点を考えることも大切です。

無線マウスのメリット

無線マウスのメリットは、なんといってもケーブルがないという点です。無線マウスにはケーブルがないので作業スペースを圧迫せず、見た目もすっきりしています。

ケーブルがないので、持ち運びの際にケーブルが絡まるといった心配もありません。外出先のカフェで作業をしたいときなど、限られたスペースでパソコンを使う場合にも、無線マウスならケーブルを気にしなくて良いので操作性に優れています。外出先でマウスを使用する場合は、有線マウスよりも無線マウスのほうが便利です。

無線レシーバー式の無線マウスの場合、Bluetooth式の無線マウスに比べて動作が安定しているという特徴があります。パソコンと直接接続している有線マウスと比べると、さすがに多少動作が遅くなってしまいますが、それでも最近のものであればほとんど遅延はありません。さらに、無線レシーバーはBluetoothよりも電波の強度が強いので、マウスがパソコンから数メートル離れていても使用可能です。

Bluetooth式の無線マウスは、Bluetoothで接続するのでUSBポートを使用しません。USBポートの数が少ないノートパソコンやモバイルブックなどで使用するのに最適です。さらに、同じマウスをBluetooth接続が使用できるタブレットPCなどにも使えるという利点があります。

無線マウスの注意点とデメリット

無線マウスを使用する際に気を付けたいポイントが、電池切れです。最近の無線マウスは非常に電池の持ちが良くなってきているのですが、電池がないと使用できなくなってしまう点は変わりません。電池が切れてしまったのに交換用の電池がない、といった状況になってしまうと無線マウス自体が使えなくなってしまうので、電池の残量には気を付けましょう。電池交換が面倒という場合は、パソコンから充電して使える充電式の無線マウスを使用すると便利です。

無線レシーバー式マウスのデメリット

無線レシーバー式のマウスのデメリットは、無線レシーバーをなくしてしまうと使えなくなってしまうという点です。USB端子に差し込むレシーバーはとても小さいパーツなので、外したらしっかり保管しておかないと紛失してしまう恐れがあります。レシーバーをなくしてしまうとマウスが使えなくなってしまうので、部品の管理には気を付けましょう。

Bluetooth式マウスのデメリット

Bluetooth式のマウスはレシーバーを使用しませんが、その分接続がやや不安定になりやすいです。パソコンから遠い場所で使用したり、素早くポインタを動かしてクリックするなどの動作をするにはあまり向いていません。

ネットサーフィンや書類作成などの作業には最適ですが、ゲーミングマウスとしてゲームに使用する、細かい画像編集をするといった精密な作業には、有線マウスを使用したほうが便利です。

自分の作業環境に最適なマウスを選ぶには?

自分の作業環境に最適なマウスを選ぶには、自分の作業するスペースの環境を考えることと、マウスを使用する用途を明確にすることが大切です。

例えば、ゲームに使用するゲーミングマウスならば、動作が不安定で遅延が発生しやすいBluetooth式マウスよりも、動作が安定して軽く動かせる有線マウスの方が適しています。反対に、作業する場所が狭く、USBポートもなるべく使いたくないという場合は、有線マウスよりもBluetooth式マウスを使ったほうが便利です。

また、使用したいマウスのデメリットを打ち消してくれるようなマウスを選ぶのも良い方法です。作業スペースは狭いけれど有線マウスを使いたいという場合は、ケーブルを巻きとれるタイプの有線マウスを使用するという方法もあります。無線マウスの電池交換をしたくないという場合は、充電式の無線マウスを使用するとよいでしょう。

このように、マウスの用途と作業スペースを考えてマウスを選ぶと、作業環境に最適なマウスを選ぶことができます。自分の手に合わないマウスを使っていると腱鞘炎を起こしてしまうこともあります。手を守り、作業効率を上げるためにも、目的に合ったマウスを使用することが大切です。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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