パソコンのバッテリーがおかしい? バッテリー劣化のリスクと交換方法、長持ちさせる使い方をお伝えします

パソコンのバッテリーがおかしい? バッテリー劣化のリスクと交換方法、長持ちさせる使い方をお伝えします

ノートパソコンを使っていて、「最近バッテリーの減りが早くて不便になった」と感じることはありませんか?

場所を選ばずにどこでも電源コード無しで作業できるのが、ノートパソコンの最大のメリットです。会社以外でも使う機会の多くなったパソコンですから、ノートパソコンのようにどこでも使えるパソコンの需要は拡大しています。

最近ではデスクトップパソコン顔負けのスペックを持つノートパソコンも販売され、ノートパソコン一台しか持たない人も今後さらに増えていくでしょう。

ですが、そんな利便性の良さを持つノートパソコンも、バッテリーに不具合が起こればその良さは大きく損なわれてしまいます。

ノートパソコンのバッテリーは寿命が短く、パソコン内の他のパーツと比べても最初に不調になりやすいパーツです。

バッテリーが劣化すると、しっかり充電したにも関わらずバッテリーの減りが早くなったり、急に電源が落ちるようになったり、最悪の場合は電源アダプターを挿した状態でないと使えなくなってしまいます。

快適なパソコンライフのためには正常なバッテリーが不可欠です。

この記事では、最近バッテリーの調子が悪くて困っている方に、「バッテリー交換の方法」と「バッテリーを長く使えるようにするために知っておきたいこと」をお伝えします。

現在、バッテリーの持ちが悪いと感じていらっしゃる方であれば、バッテリーの寿命が近づいていますのでまずは交換した方が良いでしょう。その上で、次のバッテリーを少しでも長く使うために必要な知識も合わせて習得しておきましょう。

パソコンのバッテリートラブルの症例と原因|バッテリーの寿命は早くて2年しかないのです。

ノートパソコンのバッテリーは消耗品です。充電を繰り返すうちに徐々に消耗していき、容量が小さくなっていきます。

消耗品であるノートパソコンのバッテリーですが、その寿命は年数でいうと早くて2年から3年となっています。パソコン自体をあまり使わない方や、バッテリーについての正しい知識を有している方であれば、もちろんそれ以上の期間で問題なく使うこともできます。

バッテリーの寿命とは、多くの場合「初期性能の5割減」になった状態のことを言います。初期性能の5割減と言うと「まだ使えるのでは?
」と思われるかもしれませんが、利便性やリスクの面で正常な状態とは言えないのです。

経年劣化で不具合を生じやすいその他のパーツ(ファンやHDDなど)でも、その寿命は早くても5年近くあることを考えると、バッテリーの寿命はパソコンパーツの中でもっとも早いと言えます。

それでは実際に、バッテリーの機能が低下するとどのようなことが起こるのかを見ていきましょう。

パソコンの使用可能時間が短くなる

どこでも使えることがノートパソコンの最大のメリットの1つですので、バッテリー性能は購入の際の重要な比較ポイントになります。スペック表には必ず「最大○○時間!バッテリー長時間駆動」などの文言が書かれているので、それを参考に購入を決める方もいらっしゃるでしょう。

しかし、バッテリーの駆動時間はバッテリーの経年劣化とともに短くなっていき、2〜3年後には最長時の3〜5割減になっています。

半日の間コンセントを繋がずに使うことができていたノートパソコンも、購入から数年が経つと数時間ごとに充電が必要な状態になってしまうのです。

強制シャットダウンにより重要データ消失のリスクも

バッテリーが劣化すると充電機能が大幅に弱まります。最悪の場合には、急速な充電量の低下によりパソコンが急にシャットダウンし、PC内のデータが消えてしまうリスクもあるのです。

PC内の各パーツは電気が通ることで動作しています。その大元の電気が不安定だったり容量不足になることで、PC内の他のパーツにも悪影響を与えてしまうというのは想像に難くないでしょう。

PCの故障 / 発熱 / 発煙 / 発火のリスクも

バッテリーは電気を蓄える以上、多少は熱を持つものです。また、正常な状態であればその熱に対しても耐えられる設計になっています。

しかし、劣化が進んだものを使い続けると、異常をきたし始めます。よほどのトラブルでない限り発煙や発火は起こりませんが、異常に高温になることが原因でバッテリーやその他のパーツに不具合を生じさせる可能性はあります。

このようにバッテリーの劣化は利便性を大きく損ない、パソコンへのリスクも高まります。劣化や異常に気づいたら、早めに交換を行った方が良いでしょう。

バッテリーは消耗品|交換するための方法

バッテリーの交換を行うには、

・メーカーで交換
・パソコン修理専門店で交換
・自分で購入して交換

の3つの方法があります。

メーカー(販売店)で交換

購入したメーカーでの交換がもっとも一般的なバッテリー交換方法でしょう。各メーカーのホームページやお問い合わせ窓口からバッテリー交換の依頼を行います。バッテリーの保証期間は1年のところが多いので、その期間以後の交換の場合には有料となります。

メーカーでのバッテリー交換の場合、その費用はメーカーやバッテリーの種類にもよりますが8000円〜25000円程度になります。購入した販売店に持ち込む場合も、結局はメーカーに送っての交換となりますので同様です。

割高ではありますが、自社製の純正品を使っての交換となりますので、信頼性はもっとも高いでしょう。

パソコン修理専門店で交換

バッテリー交換は全国のパソコン修理専門店でも取り扱っています。専門店の場合はメーカーでの交換よりも安価であることが多く、費用を抑えたい方にはおすすめです。

修理費用をさらに抑えるために、純正品ではない互換製品を使うという手もありますのでその辺りも相談されると良いでしょう。

自分で購入して交換

バッテリーはパソコンショップなど自分で購入することもできます。インターネットでも、メーカーとバッテリーの型番で検索すると購入できるサイトが表示されるでしょう。。

自分で購入して交換するメリットは「工賃」がかからないことです。バッテリー単品だけであれば数千円で購入することができるので最安で交換できます。使っているバッテリーを外して新しいものを装着するだけですので、そこまで難易度の高い作業でもありません。。

ただし、交換できるのはお使いのパソコンが「取り外しできるタイプのバッテリー」である場合だけです。内蔵タイプのものであれば簡単には取り替えができませんので、その場合はメーカーまたは専門店を頼りましょう。

また、バッテリー交換とは言え自分でパソコン内のパーツを交換すると、今後メーカーでの無償修理ができなくなります。保証期間内のものであっても、「分解を行ったパソコンは保証外となる」という旨の注意書きが保証書で確認できると思います。

さらに、インターネット上では正規品を装った劣悪な模造品も販売されています。バッテリーが認識されなかったり、他のパーツにまで悪影響を及ぼしてしまったり、後悔だけが残るようなことにならないよう気をつけてください。

バッテリーの交換は以上の方法で行うことができます。取り外しできるバッテリーを積んでいる場合、安価で簡単にできる自分での交換が一番楽ですが、リスクも大きいのであまりおすすめはできません。それでも自分で交換をされる場合は、十分注意してあくまで自己責任で行ってください。

バッテリーの寿命を伸ばすための7つの方法

バッテリー交換と合わせて、バッテリーを少しでも長く使うための上手な使い方を知っておきましょう。バッテリーを消耗させる原因は大きく2つあって「過充電」と「熱」です。それを避ける使い方をすることで長く使うことができます。

過充電しない

バッテリーの充電が100%になった後もコンセントから電気を供給し続けることを「過充電」と言います。バッテリーは過充電により劣化が進みやすくなります。

特に、ノートパソコンを家やオフィスなど決まった場所で使うことが多い方は、コンセントを挿しっぱなしで使っているという方も多いのではないでしょうか?
その場合、常に過充電状態になってしまっており、バッテリーの消耗は早くなります。

充電量が溜まったら電源ケーブルは外すことを忘れないようにしましょう。

こまめに充電しない

こまめな充電もバッテリーの劣化を早めます。バッテリーの寿命は2〜3年と先述しましたが、それにはバッテリーの充放電回数というのが関わっています。充放電回数とは一度充電して、それを使い切った回数(サイクル)ということです。ノートパソコンのバッテリーは最大充放電回数の目安が500~1000回と言われており、その回数が寿命目安である2~3年の根拠となる数字なのです。

こまめに充電してしまうと、そのサイクルを無駄に増やすことになります。

高温の場所を避ける

バッテリーは熱が苦手です。暑い車内に放置したり、極端に温度の高い環境に置いておくと劣化が進み不具合の原因になります。

また、バッテリーに限らずPC内のパーツのほとんどは熱が苦手です。「熱暴走」という言葉があるように、高温はPC内の様々なパーツで不具合を起こします。高温の場所は避けるようにしましょう。

充電しながらの使用はなるべく控える

熱が苦手なバッテリーですが、充電中はどうしても高温になります。とは言え、通常であれば充電時の高温には耐えられる設計になっていますので問題ありません。

しかし、充電中にPCに負荷のかかる重い作業を行ったり、ネットで映画を観たりすると、さらにPC内の温度が上昇してしまいます。

充電中はさらに温度をあげてしまうような使い方はしないように心がけましょう

充電量は20~80%を目安にする

古いタイプのノートパソコンのバッテリーにはニッケル電池が使われていましたが、最近のものにはリチウムイオン電池が使われています。リチウムイオン電池は充電量が全体の20~80%で使用するのが望ましいと言われています。

この範囲内での充電を心掛けることで、リチウムイオン電池の性能を十分に活かすことができるようになります。

電力消費を抑える設定にする

充電回数を抑えるためには、日頃から電力を消費しすぎない使い方をすることが重要です。

具体的には、
・モニターの明るさを抑える
・使っていないのに開いているアプリケーションを閉じる
・動画視聴時にボリュームを抑える
・スリープモードを設定する
といったことを意識的に行いましょう。

最近のパソコンは設定メニューから「省電力設定」を行えるものも多くなっています。そうしたものを活用してバッテリーの消耗を抑えるようにすることが、バッテリーの長持ちに繋がります。

不要な周辺機器を外す

パソコン内のパーツは接続されているだけで電気を消費します。使わない周辺機器が挿したままになっていたら、それを抜くだけでもバッテリーの電力消費は抑えることができます。

このような方法でバッテリーの寿命は伸ばすことができます。

・バッテリーに負荷をかけないこと
・そもそもの消費電力を抑えること
この2つを意識してパソコンを使ってみてください。

パソコンにトラブルはつきもの。このようなトラブルの際はご相談ください。

この記事ではバッテリーの消耗が激しくなった時の交換方法と、バッテリーの寿命を長持ちさせるための使い方を解説しました。

ノートパソコンのバッテリーの寿命は大体2〜3年となっており、パソコン自体の平均寿命が5年から10年程度だと考えると、1つのパソコンで数回はバッテリーの交換を行うタイミングがくるかもしれません。

バッテリーの劣化以外にもノートパソコンを使っている中で、

・パソコンの電源が急に落ちることが頻繁に起きるようになった
・キーボードが動かなくなった
・画面の表示がおかしい
・パソコンが起動しない
・HDD内のデータが消失している

といったトラブルに遭遇するかもしれません。パソコンの中には精密な電子機器が集まっており、衝撃や熱などが原因で不具合を起こしてしまう可能性が大きいのです。

もし、そのような不具合が発生してしまった場合、弊社ではパソコントラブルの24時間無料相談も承っております。

故障箇所の修理や消失したデータの救出を、即日訪問にて行うこともできます。

バッテリーの交換やパソコンのトラブルの際には、一度お気軽にご相談ください。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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