パソコンのバッテリ交換のやり方解説!時期の見分け方・長持ちさせる方法も紹介

パソコンのバッテリ交換のやり方解説!時期の見分け方・長持ちさせる方法も紹介

バッテリーは、電気を溜めておける装置のこと。普段使っているスマホや家庭用電源を必要としないデバイスに組み込まれていることが多く、ノートパソコンにも搭載されています。そんなバッテリーの問題として挙げられるのが、寿命の存在。

バッテリーは電気の消耗と充電を頻繁に繰り返すことで徐々に劣化していき、最終的には寿命を迎えます。そこで必要となるのが、バッテリーそのものの交換。ノートパソコンであれば底面に装着されており、快適に使うなら数年おきに別売りの新品バッテリーと交換しなければなりません。

ということで今回は、ノートパソコンのバッテリー交換方法を紹介。「なんだか電池持ちが悪い」「バッテリーってどうやって交換するの?」といった悩みを持つ方は、参考にしてみてください。

パソコンのバッテリー交換!寿命はどれくらい?

バッテリーの寿命は一概にはいえないものの、充電回数なら約500回、年数で見れば2年から3年程度とされるのが一般的です。
寿命のブレは使い方しだいの部分であり、常にノートパソコンを充電器に接続していたら短くなりやすく、減ったときだけ充電をするという形なら長くもたせやすくなります。

なお、バッテリーは寿命を迎えたとしてもノートパソコンを動かすことは可能。ただしこの場合、常にコンセントを繋ぎっぱなしにしていないと使えません。

バッテリーの寿命を考慮した長持ちさせる方法は、下記で解説します。

パソコンのバッテリー交換時期が近付いたときに起こること

バッテリーの交換時期が近づいてきたとき、つまり寿命を迎えそうなときに起こりうる現象について、解説します。

電池持ちが悪くなる

バッテリーの交換時期が近づいたときに最もわかりやすい現象は、電池持ちが悪くなるというもの。新品の時点とある程度使った時点を比較すると明らかにバッテリー消費が早く、だいたい1,2年の経過で体感できます。

最終的にはバッテリーをフル充電してもすぐに電池が切れる状態、つまり寿命を迎えることになります。なお、電池持ちの悪さと合わせて充電にかかる時間も短くなってくるという現象も1つの指標です。

メッセージが表示される

ノートパソコンによっては、通知欄にメッセージが表示される交換時期のわかりやすい機種が存在します。表記としては、「バッテリーを交換してください」「バッテリーの充電能力が低下しています」など。

この場合は明らかに交換時期とわかるので、金損的に余裕があるなら直ちに対処してください。

動作が不安定になる

ソフトを扱っているときに挙動がおかしかったり、ブラウザで調べものをしているときに動作が不安定になったりする場合は、バッテリーの問題が考えられます。

またバッテリーが原因の場合は、突然ノートパソコンがシャットダウンするケースも存在。

このパターンではパソコンのシステムや保存領域に損傷を与えるほか、ファイル作成中に起きてしまうと保存ができず時間を無駄にしてしまうので大変危険です。
可能であれば、素早くバッテリー交換などしてください。

パソコンのバッテリーを交換する4個の方法

パソコンのバッテリーを交換する方法は、
・自力で交換
・メーカーに依頼
・メーカー以外の会社に依頼
・そもそも交換しない
といった4つがあります。それぞれについて解説するので、自分に合った方法を試してみてください。

自分で交換する

ノートパソコンのバッテリーは、自力で交換することが可能です。やり方としては、パソコン底面にあるツメを動かしたりネジ自体を外したりして内部を開き、バッテリーを入れ替えるだけ。バッテリーの交換費用が抑えられるので、なるべく安く済ませたい方にはおすすめします。

なお、交換に失敗してパソコンが故障する可能性もあるのが難点。場合によっては「自分で分解した」という理由でメーカーの修理保証が失われることもあるので、自信がない方は注意です。

バッテリーに関しては互換性のある製品がAmazonといった通販サイトで販売されているほか、メーカーの純正品を購入する手があります。
互換性のあるバッテリーは3,000円前後で購入できる安さが魅力的ないっぽう、保証がなかったり非対応の可能性があるのが特徴。

メーカー純正バッテリーは保証の存在や本物という意味で安心感があるものの、製品によっては10,000円を超えるなど互換性より値段が高めに設定されているのが難点です。

メーカーに修理・交換を頼む

東芝・富士通・NECといったメーカー製のノートパソコンであれば、修理・交換サービスを利用する手があります。メーカーのサービスを使えば確実にバッテリー交換は成功するため、知識や自信がないという方にはおすすめです。

ただしメーカーに頼む場合は、「価格が高い」「時間がかかる」というのが難点。

メーカーの場合は必ず純正バッテリーが使われることで互換性よりも高くつくほか、修理そのものの代金や送料を含めると確実に10,000円は超えてきます。相場で見ると、10,000円から20,000円台までお金が必要と考えてください。

時間についても、宅配にかかる時間と修理にかかる日数を合わせると数日から多忙なら数週かかる可能性があります。その間に代理機が用意されていなければパソコンを使えないのが難点です。

デメリットのほうが多く見えるものの、メーカー修理は確実にバッテリー交換を成功させたいという方に向いている方法といえます。

メーカー以外の修理・交換サービスを利用

メーカー以外にも、パソコン関連の修理・交換サービスを提供する会社は多数存在します。探す場合は、ブラウザで「パソコン 修理」と検索すれば見つけることが可能。バッテリー交換に関しても、サービスを提供しているなら依頼できます。

特徴としては、サービス会社によって異なるため一概にはいえません。「低価格を売り文句にしているサービス」「宅配・出張が可能な場所」「交換・修理にかかる時間がとても早い」などさまざまです。

料金に関しては送料・作業費用・パーツ代・オプション費など色々あり、会社によって最終的な金額は異なるため事前に見積もりを出してもらうのが重要。メーカーの修理・交換サービスが受けられない場合などは利用してみてください。

なお、弊社でもパソコン修理は請け負っています。バッテリーの交換についても対応できるので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

交換しないという選択肢

ノートパソコンのバッテリーは、交換しない選択肢もあります。
バッテリーの役割は持ち運びのためにコンセントなしで電源供給するというものなので、そもそも場所を移動しないならデスクトップパソコンと変わりません。

そうであればバッテリーが寿命を迎えたところでコンセントを繋いでおけば使えるため、交換も不要。普段からまったく持ち運ばない方は、交換しないというのも検討してください。

なお、完全に寿命を迎えたら充電そのものができなくなり交換が必要な場合もあります。

パソコンのバッテリー寿命を長持ちさせる方法

バッテリー寿命を長持ちさせたい場合は、
・発熱
・充電回数
・過充電と過放電
などを意識するのがポイントです。

発熱を抑える

バッテリーは熱に弱く、温度が高い状態で使っていると寿命を縮ませる原因になります。逆にいえば、発熱を抑えて使用することで長持ちさせることが可能です。
発熱を抑える方法としては、「充電中にパソコンを操作しない」「温度の高い空間では使わない」「パソコンの負荷を抑えて発熱自体を抑える」といったものが存在します。

1つずつの積み重ねによって寿命は長持ちさせられるので、なるべく発熱させないように使ってください。

過充電しない

過充電は、バッテリーが満タン状態にも関わらず過剰に充電してしまうもの。バッテリーの劣化を早めるだけでなく、最悪の場合は発熱によって破裂させる恐れがあります。

過充電に対処するなら、バッテリー容量が満タンになったら充電そのものをやめれば問題ありません。そのほか、バッテリーを小まめに充電するのは回数が増えて劣化が早くなるので、なるべく容量が7,8割残っている場合は充電せず減るのを待つのが得策です。

過放電しない

過放電は、放電しすぎて電圧が急激に下がる原因になるものです。バッテリーを使い切ることの何がいけないのかと思いますが、充電できなくなったり蓄電能力が低下したりする恐れがあります。

対処方法としては、バッテリー残量が残り2,3割くらいになったときに充電を始めればOK。残り残量が多くても充電回数が増えてしまい寿命が短く原因になるので、だいたい上記程度といわれています。

残量が少ないにも関わらず充電できない環境におかれた場合は、パソコン本体からバッテリーを取り除いたり電源を落としたりなどしてみてください。

モニターの明るさを抑える

モニターは、ノートパソコンに必ず搭載される画面のこと。消費電力が多くバッテリーのリソースを使いやすい部分です。そこでおすすめなのが、モニターの明るさを抑える方法。

明るさを抑えれば電池の減りも遅くでき、充電回数を減らせるので結果的にバッテリー寿命を長持ちさせられます。

なおWindows10のノートパソコンの場合は、画面の何もないところで右クリックして「ディスプレイ設定」を選択。すると「明るさの変更」という欄が出てくるので、バーを左右に動かせば変更可能です。

交換して残ったパソコン用バッテリーは適切に処分!

ノートパソコンのバッテリーの寿命や長持ちさせるポイントを紹介すると共に、交換方法も紹介させていただきました。

ただ、最後に押さえておきたいものとしてバッテリーの処分方法があります。普段出てくるゴミは燃えるゴミ・燃えないゴミにわけて出すのが一般的ですが、バッテリーはどちらにも該当しません。

そこで登場するのが、全国の家電量販店などに設置されている「充電式電池リサイクルBOX」と呼ばれるもの。多数の家電メーカーが共同運営している社団法人JBRCによって提供されており、不要のバッテリーを無料で引き取ってくれます。

ノートパソコンのバッテリーの回収にも対応しているので、問題なく利用可能。そのほか、メーカーによっては個別に回収対応していたり、JBRCに登録している協力自治体・事業者を通して処分したりもできます。バッテリーの処分に困ったからといって間違った方法を取らず、正しく処理してください。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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