「読み込めない」「認識しない」「開かない」 CD・DVD・BDディスクドライブの3大トラブルを解決します

「読み込めない」「認識しない」「開かない」 CD・DVD・BDディスクドライブの3大トラブルを解決します

インターネットが発達したことで、音楽や映画はネット上で楽しむことが出来るようになりました。それに伴い、CDやDVDを買ってエンターテインメントを楽しむ人は少なくなってきています。

しかし、レンタルショップで借りてきた映画を観たり、昔好きで買ったアーティストのCDを聞きたくなったり、CD‐Rに焼いていた写真を見たりといったことは、きっとこれからもあるでしょう。そんな時、ディスクを読み込むためのドライブが故障していたら……。

楽しみにしていたのに見れないだけでなく、最悪の場合ドライブが故障してディスクが取り出せなくなる可能性もあります。

もしかしたら今のみなさんもそういう状況かもしれません。

CDやDVD、Blu-rayディスクを読み込んだり書き出したりするための機器を「光学ドライブ」と呼びます。この記事では、その光学ドライブをめぐる「読み込めない」「認識しない」「開かない」のトラブル解決方法をお伝えします。

映画を観ようと思ったら光学ドライブが故障? 光学ドライブで起こりうるトラブルとは?

光学ドライブのトラブルにはいくつかのパターンが存在します。

・ドライブが動いている音はするけれどディスクを読み込まない
・ディスクを入れたけれどドライブが回っていない(ドライブをPCが認識していない)
・OPENボタンを押してもディスクドライブが開かない

映画を観ようと思ってディスクを入れたけれど流れないといった場合には、ドライブを「認識していない」か「読み込めていない」のどちらかのトラブルが発生していると思われます。

また、ディスクを挿入した後にボタンを押しても開かないという症状もあります。レンタル作品の場合、期限までに返却しなくてはいけませんからパニックになってしまいますよね。

このような症状が起こった時の対処法をそれぞれ見ていきます。

ディスクを挿入したのに読み込まない場合の原因と解決方法

ディスクを光学ドライブに挿入したけれど映像や音楽が流れず読み込めていない場合、まずはドライブ側とディスク側のどちらに原因があるかを把握しなければなりません。

一度ディスクを抜き出し、そのディスクがほかの機器やプレイヤーで流れるかどうか確認してみてください。または他のディスクをそのドライブに入れてみてください。それによってどちら側に異常があるかを判断します。

光学ドライブに問題がある場合

光学ドライブに問題があって読み込めない場合、おもな原因は「汚れ」と「レンズのズレ」の2つが考えられます。
ディスクの情報を読み込むためのピックアップレンズに汚れがある。

ディスクドライブは開閉を繰り返すなかで、ほこりやゴミが入ってしまう可能性の高いパーツです。ディスクの読み込みを行うピックアップレンズがほこりで汚れてしまったことが原因で、きちんと読み込めなくなっているかもしれません。

そのときに出来る対処策は「レンズクリーナーキットを使ったピックアップレンズの清掃」です。

市販のレンズクリーナーキットを購入し、クリーニング液をクリーニング用のディスクに付けて通常のディスク同様読み込ませます。それにより読み込みレンズの清掃が行われ、正常に読み込めるようになります。

ピックアップレンズの調整がずれて正しく読み込めなくなってしまっている

また、何かしらの衝撃が加わることでピックアップレンズの向きがズレてしまうこともあります。向きがズレると、回転するディスクに対して精確な角度で読み込みが出来ないため、読み込みエラーがでてしまいます。

ピックアップレンズの調整は光学ドライブを分解しての修理が必要になるため、ドライブの故障だと思ってください。最近は数千円で新品のドライブを購入できますので、わざわざ修理をするくらいなら買い替えるという方のほうが多いです。

ディスクに問題がある場合

ディスク側の問題としては

・傷
・リージョンコード
・非対応ディスク
上記、3つが考えられます。

ディスクの傷や汚れが原因

CDやDVD、blu-rayディスクは、ちょっとした傷があるだけで音飛びや映像エラーになってしまうほど繊細です。ドライブが回転する音は聞こえるけれどディスクを読み込めない場合には、ディスク側に問題があることも多いです。
もしディスクに傷や汚れが確認できる場合には、研磨することで消すことができます。傷を消すことで状況が改善することもあります。

ディスクの研磨は、家庭用のディスククリーニング機を使ったり市販の研磨剤を使って手で磨くといった方法があります。ディスクは非常に繊細な物ですので、ご自分で研磨する際は自己責任で行ってください。

リージョンコードが異なる

ディスクには「リージョンコード」というディスクの再生可能地域を表すコードが設定されています。設定されている地域と異なる地域では再生できません。

海外で購入したディスクや輸入盤として国内で販売されている商品は、このリージョンコードが日本国内用になっていない場合があります。心当たりがある方は確認してみてください。

リージョンコードが日本用になっていない場合には、Windowsのコンピュータボタンから設定しなおすことができます。以下の方法で設定を行っていただくと解決します。

①コンピュータボタンをクリック
②DVDドライブを右クリック
③プロパティを開く
④ハードウェアタブをクリック
⑤デバイスのプロパティを開く
⑥DVD(CD)地域タブを「日本」に設定

光学ドライブにディスクが対応していない(Blu-rayなど)

光学ドライブにディスクが対応していない(Blu-rayなど)

また、根本的な問題として光学ドライブにディスクが対応していない場合があります。よくあるのは、CD-DVD用のドライブにBlu-rayディスクを入れてしまうパターンです。

Blu-rayディスクに対応したドライブであればCDやDVDも読み込めるものが多いですが、CD-DVD用のドライブだとBlu-rayディスクを読み込めません。

使っているドライブの開閉口に「Blu-ray」や「DVD」などの表示がありますので一度確認してみてください。

Blu-rayディスクを読み込むためには、Blu-rayディスクに対応したドライブを購入する必要があります。

データ破損

これはあまり多くはない事例ですが、ディスク内のデータ自体が破損して読み込みできないといった場合もあります。CD-RやDVD-Rに保存した昔の写真などが読み込めなくないといったパターンが多く、原因は保存状態の悪さや記録面の経年劣化によるものです。

この場合、データ復旧ソフトを使って復元を試みます。市販のソフトや、ネット上でフリーのデータ復旧ソフトを使ってみてください。

ディスクドライブを認識しない場合の原因と解決方法

パソコンがデバイスを認識していない場合には、パソコン側の問題かドライブ側の問題かに分かれます。パソコン側ではシステム上のエラー、ドライブ側では故障や接続不良が原因として考えられますので、以下の方法を試してみてください。

パソコン本体の電源を切って放電させる

パソコンが必要以上の電気を帯電することによって機器に不具合が生じることがあります。故障ではなく一時的な不具合ですので、放電をすることで解決する場合があります。

放電の方法は、一度パソコンの電源を落として電源コードを抜きます。ノートパソコンをお使いの場合はバッテリーも一度外します。その状態で10分程置くと放電できます。もう一度コンセントを挿し、電源スイッチを入れて状況を確認してみてください。

接続ケーブルの確認

外付けの光学ドライブの場合、物理的な接触不良を起こしている可能性もあります。挿し直しやケーブルの断線が見られないか確認してみてください。

デバイスドライバーの更新・再インストール

パソコン内のデバイスドライバーが不具合を起こしている場合もあります。光学ドライブはOSに認識させることで使用可能になるのですが、そのために必要となるデバイスドライバーに問題がある場合があります。

デバイスドライバーを最新版に更新したり、再インストールすることで正常に戻りますのでその方法見ていきます。以下はWindows10での確認方法となります。

①ホーム画面からWindowsボタンを右クリック
②デバイスマネージャーをクリック
③ディスクドライブに当たるアイコンの矢印マークをクリック
④該当ドライブを右クリック
⑤「ドライバー更新」と「デバイスを有効化」をして正常に動くか確認
⑥上記でだめなら「デバイスのアンインストール」をして再起動

内蔵ドライブのデバイスドライバーは標準ドライバーとしてOSに組み込まれているのでアンインストールをしても再起動することで復活します。ドライバーが消えて動かせなくなったということはありませんので安心してください。

これらの方法を行っても認識しないようであれば、光学ドライブの故障の可能性が高いです。修理よりも交換を行った方が安く済みますので買い替えを検討してみてください。

ディスクドライブが開かない場合の原因と解決方法

光学ドライブのトラブルでもっとも厄介なのが「開かなくなる」というものではないでしょうか。特にレンタル商品をドライブに入れた後に取り出せなくなったという場合は最悪ですよね。

ドライブが開かなくなる原因は、「ロックがかかる」「ラベルが貼り付く」「プーリーベルトの故障」が考えられます。それぞれ解決方法をお伝えします。

ロックがかかって開かない場合

高速回転するディスクが急に飛び出さないための安全装置として設置されている開閉ロック。本来は必要な物なのですが、使用中に一次的なエラーが起こった場合やフリーズしてしまった場合にロックがかかったまま開かなくなることがあります。

そうした場合には、まずはホーム画面の「PC」内にあるディスクドライブを右クリックして、「取り出し」を押してみてください。それでも開かなければ一旦電源を落として放電と再起動を行います。

この方法がダメだった場合には光学ドライブの「強制イジェクト穴」を使って、こじ開けます。ドライブの表面にある小さい穴に針金を挿し込むことでロックが解除されて少し開きますので、開いたらそれを引っ張って開けます。

この方法だと物理的に開くことが出来ますが、ドライブによっては固かったりして開けにくいものもありますのでリスクが上がります。ディスクに傷が付いたりドライブの部品が折れてしまうこともありますので、十分注意が必要です。

ラベルが貼りつく

ディスクに付いていたラベルシールが中で剥がれ、ドライブに貼りついて固定されてしまうという症状です。レンタル商品などで見られる症状です。

この場合、ドライブ自体は開閉の動きをしていますが物理的に押さえられている状態です。強制イジェクト穴を使っての取り出しになりますが、ラベルシールが貼りついているので通常より困難になります。

プーリーベルトの劣化

ドライブが開閉するときには内部のプーリーベルトと呼ばれるパーツが伸縮します。そのベルトは輪ゴムのようなもので、長年使用する中で伸びて変形してしまいます。それが原因で開かなくなることがあります。

この場合も強制イジェクト穴を使って取り出します。プーリーベルトの交換はドライブの分解しての修理が必要です。

ディスクが取り出せなくて困ったときはご相談ください

大切なディスクやレンタル商品の場合、取り出せなくなったら非常に困ります。傷を付けて返すことになれば賠償も必要になるでしょう。
ディスクを取り出す方法は上述しました。しかし、パソコンは様々なパーツが関連していますので、これ以外が原因となっている場合もあります。

もし自分で行うのが不安だという方や一度診てもらいたいという場合は弊社までご連絡ください。24時間ご相談をお受けしております。

また、CD-Rに保存していたデータが壊れてしまった場合の復旧やその他のトラブルの対応も承っております。光学ドライブやパソコン関連でのトラブルがございましたらお気軽にご相談ください。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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