Macで音楽CDを聴くにはどうしたらいいの?
最近はお気に入りの音楽をデータ配信で入手する人が増え、音楽CDを購入する人は減少傾向にあります。
そのため、CDプレーヤーをお持ちでないという人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、昔買ったCDをもう一度聴きたいなど、音楽CDを再生したいと思う機会は今後もあるのではないでしょうか。
そんな時に便利なのがパソコンです。実はパソコンは優れたCDプレーヤーとしての顔も持っているのです。
ここではパソコンの中でも、Macを使って音楽CDを楽しむ方法についてご紹介していきます。
Macで音楽CDを聴くには何が必要?
Macに限らず、パソコンにはCDあるいはDVDで音楽や映像を楽しめるアプリケーションが標準搭載されています。
しかし、近年のMacはデスクトップ型のiMacにも、ノート型のMacBookにも、基本的にCDを挿入できるディスクドライブは搭載されていません。
そのため、音楽CDを楽しむためには外付けの光ディスク用のドライブが必要になります。
基本的にDVDドライブとして発売されているものであれば、大抵の機種が音楽CDの再生はもちろん、自分好みに編集したオリジナルCDの書き込みも可能です。
ちなみにDVDドライブのスペックに、対応可能な光ディスクの種類が記載されているケースがあります。CD-RやCD-RWなど似たような単語が並んでいますが、その違いについて簡単にご説明しておきましょう。
・CD-ROM(DVD-ROM):読み出し専用のディスクです。市販の音楽CDはこれに当たります。
・CD-R:1回だけ書き込みが可能なディスクです。
・CD-RW:何度も繰り返し読み書きができるディスクです。
オリジナルCDを作成したい場合は、念のため、ドライブがCD-R/CD-RWに対応しているかどうかを確認してから購入するようにしましょう。
光ディスク用ドライブ選びのポイント
そのほか、光ディスク用ドライブを選ぶ際のポイントとしては、次の点が挙げられます。
◎対応OS
大前提となるのが、Macで使用可能かどうかです。最近のドライブは基本的にMacでもWindowsでも使用可能なものがほとんどですが、念のため、確認しておきましょう。
また、お使いのMacのOSのバージョンに対応しているかどうかも要チェックです。
◎USBインターフェイス
パソコン本体とドライブの接続はUSB規格を使うことが一般的ですが、USBにも複数の種類があり、なかには形状が異なり、接続できないケースがあります。
Macのドライブを選ぶ際に気をつけたいのが、お使いのMacのUSBコネクタがType-Aなのか、Type-Cなのかを確認すること。2015年発売以前のMacのUSBはType-Aですが、それ以降のMacはType-Cが搭載されているケースがあります。
Type-AとType-Cは互換性がなく、Type-AのドライブをType-CのMacに接続するためには、変換ケーブルが必要になるので注意しましょう。
◎USB規格(転送速度)
現在よく使われているUSBには、2.0と3.0という2つの規格があります。
これらはコネクタの形状は同じなのですが、いちばんの違いはデータ転送速度です。
USB2.0のデータ転送速度は理論値で480Mbpsであるのに対し、USB3.0の同速度は5Gbps(5,000Mbps)。USB3.0のほうが約10倍速いということになります。
つまり、CDを1枚読み込むのに必要な時間が10倍違うというわけです。それを考えると、USB3.0のドライブを購入されることをおすすめします。
ちなみにType-3のUSBは3.1という3.0よりも速い規格になっています。
なお、おすすめのDVDドライブについては本記事の最後に紹介していますので、参考になさってください。
Macで音楽CDを聴く手順
Macで音楽を聴く手順はとても簡単です。
1)Macに光ディスク用ドライブを接続します。
2)ドライブに聴きたい音楽CDをセットします。
3)そのまま待っていると、自動的にアプリ「iTunes」が起ち上がり、下記のようなポップアップウインドウが表示されます。CDを聴くだけの時は[いいえ]をクリックします。
4)曲名が一覧表示されるので、再生ボタンを押します。任意の一曲を聴く時は、聴きたい曲名をクリックして選択し、再生ボタンを押します。
5)CDが再生されます。ヘッドホンや外付けのスピーカーを使うと、より高音質で音楽を楽しむことができます。
6)各操作はウインドウの各ボタンで行います。下記画像をご参照ください。
(OSやiTunesのバージョンによって、ボタンの位置等は異なります)
そのほか、Macでできること
Macに音楽CDの楽曲を取り込むと、CDを聴いて楽しむだけでなく、さまざまなことができるようになります。
なお、パソコンで音楽や映像のデータを取り込んで保存することを「リッピング」といいます。
MacでCDをリッピングする方法も簡単です。
1)Macに光ディスク用ドライブを接続します。
2)ドライブに聴きたい音楽CDをセットします。
3)「iTunes」が起ち上がり、「CD を iTunes ライブラリに読み込みますか?」というポップアップウインドウが表示されるので[はい]をクリックします。
4)あとは読み込みが完了するのを待つだけ。CD内の楽曲がiTunesに保存されます。
5)読み込みが完了したら、エジェクトボタンでCDを取り出します。
これでリッピングは完了です。
このようにして音楽CDをMacにリッピングしておくと、次のようなことが可能になります。
■音楽CDのバックアップ
CDをリッピングしておけば、CDプレーヤーがなくても、いつでもお好みのアルバムや楽曲を楽しむことができます。
CDそのものは処分することもできるので、お部屋の省スペース化や断捨離などにも役立ちます。
■iPhoneやiPodで音楽を楽しむ
スマートフォンやポータブル音楽プレーヤーにお好みのアルバムや楽曲を入れて、いつでもどこでもお気に入りの音楽を楽しむことができます。
特にMacと同じApple社のiPhoneやiPodなら、Macと各機器をUSBケーブルで接続し、簡単に音楽を取り込むことができます。
■オリジナルCDの作成
音楽CDからリッピングした楽曲、iTunesストアやアップルミュージックなどから購入・ダウンロードした楽曲などから、お気に入りの曲だけを集めて、自分だけのオリジナルCDを作成することができます。
なお、音楽CDのリッピングは、私的利用に限り合法であり、リッピングした音楽データをWeb上で公開したり、他人に譲渡するのは違法になりますので注意しましょう。
Macにおすすめの外付けCD/DVDドライブ
【Apple USB Super Drive (MD564ZM/A)】
Apple純正のコンパクトなスーパードライブです。純正品なので、Macとの相性は抜群。Macのシンプルで洗練されたデザインを継承しています。
CDはもちろん、DVD-RWなど基本的なCD・DVDに対応しているほか、読み書き速度は最大8倍速で、十分な機能を有しています。
USBケーブルは本体に組み込まれ、ケーブル紛失の心配はありません。また、USBケーブルから給電されるため、ACアダプタも不要。バッテリー駆動中のMacBookでも使用可能です。
価格は少々高めですが、Macで使用するにあたっては純正品としての安心感があります。
◎接続規格:USB2.0
◎読み書き速度:DVD=最大8倍速/CD-R=最大24倍速/CD-RW=最大16倍速
◎本体サイズ:139×13 x17mm
◎本体重量:335g
◎価格:10,200円〜(2019年6月現在)
ロジテック Type-C搭載ポータブルDVDドライブ LDR-PVA8UCL
国産メーカーLogitec社のDVDドライブです。
最近のMacに搭載されているUSBインターフェイス「Type-C」に対応。転送速度も高速のUSB3.1に対応しています。なお、Type-Cケーブルのみならず、Type-Aケーブルも付属されているので、旧型Macにも使用可能です。
USBケーブルから給電されるため、AC電源アダプタは不要です。
厚さわずか14mm、重量230gで、持ち運びにも便利なコンパクトサイズです。
◎接続規格:USB3.1Type-C
◎読み書き速度:DVD=最大8倍速/CD=最大24倍速
◎本体サイズ:133×146 x14mm
◎本体重量:230g
◎価格:4,444円(2019年6月現在)
ASUS ポータブルDVDドライブ SDRW-08D2S-U LITE
台湾に本社を置くASUS社のDVDドライブです。
AC電源アダプタの要らないUSBバスパワータイプで、消費電力が6Wと少ないため、Mac本体のバッテリーにもほとんど影響を与えません。
ディスク挿入は機械式なので、万一電源まわりが故障した場合でも、ディスクの取り出しが可能です。
十分な機能を備えながら、価格はリーズナブル。コストパフォーマンスに優れた製品です。
◎接続規格:USB3.1Type-C
◎読み書き速度:DVD=最大8倍速/CD=最大24倍速
◎本体サイズ:142×142 x20mm
◎本体重量:280g
◎価格:2,621円(2019年6月現在)