iPadでUSBメモリって使えるの!?

iPadでUSBメモリって使えるの!?

データのバックアップや移動などに気軽に使えて便利なUSBメモリ。 その名の通り、USB端子に接続して使用する外部記憶装置で、コンパクトサイズなので持ち運びにも便利です。

では、同じように持ち運びに便利なタブレット端末「iPad」に、USBメモリを使うことはできるのでしょうか?
確かiPadにUSB端子は搭載されていなかったはずだけど・・・。

ここでは、iPadでUSBメモリを使えるのかどうか、または、使用可能なUSBメモリがあるのかどうかなど、iPadとUSBメモリについてご紹介していきたいと思います。

そもそもUSBメモリとは?

はじめにUSBメモリの特徴について、簡単に紹介しておきましょう。

USBメモリは、パソコンなどのUSB端子に接続してデータの保存ができるコンパクトな記憶装置です。フラッシュメモリに記憶することから、USBフラッシュメモリやUSBフラッシュドライブとも呼ばれます。

USBメモリの最大の特徴は、100円ライターよりも小さく軽いコンパクトサイズでありながら、記憶容量が大きいこと。近年は100GBを超えるメモリ容量を持つものも登場しています。
しかも、USB端子のある電子機器であれば、そのまま挿し込んで使用でき、電源もドライブも不要です。
そのため、USBメモリがひとつあれば、簡単にデータの持ち運びが可能です。

ただし、USBメモリは寿命があり、データの保存・消去を何度も繰り返しているとエラーになったり、長期間放置しているとデータが消えてしまうこともあり、データの長期保存には向いていません。

そのため、USBメモリはデータの一時保存用や移動用として使用するのが一般的です。

iPadでUSBメモリは使えるのか?

今回の本題のひとつである「iPadでUSBメモリは使えるのか?」についてです。
USBメモリはUSB端子に挿して使用するデバイスですが、iPadにはUSB端子がありません。
iPadに付いている端子は、充電の際などに使用する「Lightningコネクタ」と呼ばれるものだけで、USBとは物理的に接続できません。

しかも、iPadに搭載されているOS(iOS)は、USBメモリなどのUSBで接続する周辺機器ほサポートしていないため、変換アダプタなどを使って接続したとしても、iPadにUSBメモリが読み込まれることはありません。

では、iPadでUSBメモリを使うことはできないのでしょうか?
答えは「iPadでもUSBメモリは使える」です。

近年、Lightningコネクタに対応したUSBメモリが発売されており、それを購入することでiPadでもUSBメモリは使うことができます。

ただし、通常のUSBメモリのようにUSB端子に挿してすぐ使えるわけではなく、iPad上でUSBメモリが認識されるように、事前に専用のドライバーをインストールする必要があります。

また、iPadで使用可能なUSBメモリは価格が高く、たとえば、一般的なUSBメモリの16GBが400円〜500円で購入できるのに対し、Lightningコネクタ対応のUSBメモリ16GBは4,000円〜6,000円と10倍近い価格となっています。

iPadでUSBメモリを使うメリット

いろいろな場面で活躍するUSBメモリですが、iPadでUSBメモリが使えると、どんな時に大きなメリットを感じるでしょうか。
いくつかの具体例を挙げてみました。

●写真データの一時保存

iPadはカメラ機能が優れており、簡単にきれいな写真が撮影できるため、デジカメ代わりに使用する人が多く見られます。特に画面が大きくて見やすいことから、年輩の方などにも人気です。

もし旅先などでたくさん写真を撮っていると、撮り溜めた写真でiPadのストレージ容量がいっぱいになってしまうことも。そんな時、USBメモリがあれば、写真データを一時的にそちらに移すことで、ストレージ容量を気にせず、よりたくさんの写真を撮影することができます。
USBメモリなら旅先に持っていっても荷物にならないことも嬉しいメリットです。

●パソコン等へのデータの移動

iPadに保存している任意のデータをパソコン等に移動する際に、USBメモリを使えば、USBケーブルを接続したり、クラウドサービスを使わなくても、簡単にデータ移動することができます。

また、コンビニに設置されている複合機はUSBメモリに対応しているものが多く、ipadで作成したデータや撮影した写真をUSBメモリに入れてコンビニに持っていき、複合機に挿入して手軽にプリントすることもできます。

●データのバックアップ

パソコンをお持ちでない人が、ipadで作成したデータや撮影した写真など重要なデータのバックアップ先として、USBメモリに保存しておくという使い方も可能です。
ただし、前述したようにUSBメモリは長期保存には不向きなので、長期間保存したい時は外付けのHDD(ハードディスクドライブ)などに保存し直すことが大切です。

USBメモリの賢い選び方

前述した通り、iPadで使えるUSBメモリを購入する時は、Lightningコネクタに対応したものを選びましょう。
そのほか、USBメモリを選ぶ際のポイントについてご紹介します。

◎対応OS

iPadにはiOSというOSが搭載されています。お使いのiPadのiOSのバージョンを確認して、対応しているものを選ぶようにしましょう。
iPadでiOSのバージョンを確認するには、[設定]>[一般]>[情報]で[バージョン]をご参照ください。

◎MFi認証

「MFi認証」とは、Apple社がiPad、 iPhone、iPod用の製品として認めたものに対して付与しているものです。
iPadで使えるUSBメモリが必ずしもMFi認証を受けている製品ではありませんが、MFi認証を取得している商品であれば、Apple社が品質にお墨付きを与えているわけですから、より安心といえるかもしれません。
ちなみに「MFi」は「Made For iPhone/iPad/iPod」の略称です。

◎専用アプリの使い勝手

iPadでUSBメモリを使えるようにするためには、USBメモリのメーカーが提供する専用アプリ(ドライバー)をインストールする必要があるケースがほとんどです。

その場合、アプリの操作性も大切です。USBメモリは手軽さが魅力であるにも関わらず、アプリの操作が面倒では意味がありません。
また、アプリの中には指紋認証やパスワードでデータ移動を管理するものもあり、セキュリティを重視するビジネスユースにおすすめです。

◎データ容量

iPad対応に限りませんが、USBメモリを選ぶ際、重要なのがデータ容量です。 iPad対応のものも一般的なものも、USBメモリの多くは16GB・32GB・64GB・128GBのデータ容量をラインナップしています。

ちなみに16GBなら、写真はA4サイズにきれいにプリントできる画質で3,000枚〜4,000枚、音楽はMP3で2000〜3,000曲、動画はフルHDで40分〜60分くらいが目安になります。
データ容量が大きくなるほどUSBメモリの価格も高くなるので、用途に合ったデータ容量のものを選びましょう。

◎データ転送速度

USBメモリは規格によってデータの転送速度が異なります。速度が速ければ、データを迅速に移動できるというわけです。

各規格の最大転送速度は「USB2.0」が60MB/s、「USB3.0」が625MB/s、「USB3.1」は1.25GB/sで、2.0と3.0では10倍以上のスピード差があります。

しかし、USBメモリがUSB3.0でもiPad本体がUSB3.0に対応していなくては意味がありません。
iPadの場合、2017年発売以降の「iPad PRO」であれば、USB3.0に対応していますが、付属のLightningケーブルがUSB2.0にしか対応していないため、3.0の速度を出すにはType-Cの Lightningケーブルを別途購入する必要があります。

iPadに使える、おすすめUSBメモリ

【I-O DATA Clip bag】

2015年発売。両端にそれぞれUSBとLightningの端子が付いた、MFi認証のベストセラーシリーズです。
「ファイルロック」と「パスワードzip」の2つの暗号化機能を搭載。高いセキュリティ機能を備え、ビジネスシーンでも安心して使えます。

■対応OS:iOS 7~10、Android 4.0~5.1、Windows Vista/7/8/8.1/10、Mac OS X v12~13
■容量:16GB、32GB、64GB
■MFI認証:〇
■USB規格:USB 3.0/2.0
■専用アプリ:Clip bag
■本体サイズ/約56×21×7.9mm(キャップ装着時)
■本体重量:約10g

引用:Amazon

【ロジテック LMF-LGU3AGBK】

USBおよびLightningのみならず、Type-C変換アダプタやmicroB変換アダプタを搭載した、あらゆる機器に使えるUSBメモリです。
2017年発売。MFi認証取得製品で、USB3.0に対応していながら、リーズナブルな価格も魅力です。

■対応OS:iOS9〜11、AndroidOS 5.0〜8、Windows10/8.1/8/7、mac OS 10.12/10.13、Mac OS X 10.10/10.11
■容量:16GB、32GB、64GB
■MFI認証:〇
■USB規格:USB 3.1Gen/3.0/2.0
■専用アプリ:EXtorage Link
■本体サイズ/約65×21×11.2mm
■本体重量:約15.5g

引用:Amazon

バッファロー RUF3-ALシリーズ

パソコン周辺機器や各種アクセサリーでおなじみのバッファロー社のUSBメモリです。Touch IDの指紋認証に対応。本品をiPadに挿入したまま、アプリ内のカメラを使えば、撮った写真は直接本品に保存可能。さらにアプリを起動してワンタップするだけで、iPadの写真や動画を一括でコピーできます。

■対応OS:iOS 11.0~8.0、Windows 10S/10/8.1/8/7/Vista、Mac 10.8~10.13。
■容量:16GB、32GB、64GB。
■MFI認証:なし。
■USB規格:USB 3.0/2.0。
■専用アプリ:名称なし。
■本体サイズ/約61×9mm。
■本体重量:約18g。

引用:Amazon

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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