パソコンやタブレットを無線でインターネットに。設定の方法や必要な機材は?

パソコンやタブレットを無線でインターネットに。設定の方法や必要な機材は?

パソコンやタブレットなど、インターネットに接続することでより便利に使用できる機器は身近に溢れています。

ただ、これまでにインターネットを使用したことがない、自分で接続設定をしたことがない方は、どう接続すれば良いのか分からないかもしれません。

これらをインターネットに繋ぐこと自体が高いハードルに感じられてしまうのではないでしょうか?

ここでは、インターネット接続に対しての知識があまりない、それでもできれば自分で接続をしたいという方に向けて、インターネットに接続するための方法を紹介します。

今回紹介するのは、ケーブルを使用する有線での接続ではなく、電波を使用する無線での接続です。
一部の内容については有線での接続の際にも対応していますが、無線での接続を目的としている方向けとなっている点は予めご了承ください。

ここから先で紹介する内容は、まず無線接続のために必要なものと、その設置方法についてです。
その上で、機材を設置した後の設定方法についてと、うまくいかない場合に失敗していることが多い点についても紹介します。

無線接続のために必要となるものとその選び方、設置方法

無線を使用してインターネットへの接続を行いたい場合、まずは電波を飛ばすことができる機材が必要となります。一般的には無線接続機能を持った「ルーター」という機材が使用されます。

また、契約しているインターネットプロバイダーによっては、手続きをすることで無線ルーター機能を搭載したONU(光回線終端装置)を借りられます。

これらの機材は無線接続を行う場合だけでなく、複数台のパソコンやタブレットを同時に1つの回線を使用して接続したい場合にも必要となります。

ただ、無線機能付きのルーターを購入する場合にも、選択肢が広くあります。
どれを選べばよいのか分からないということがよくあるでしょう。

ここでは、いくつか使用に適したルーターを紹介します。

バッファロー「AirStation WHR-1166DHP4」

このルーターは、5,000円前後で購入できるモデルです。
長く人気のあるタイプで、対応している無線規格がIEEE802.11ac/nとIEEE802.n/g/bと幅広く、多くの無線機器に対応しています。

対応間取りは戸建てで2階建て、マンションで3LDKです。
利用人数は最大で3人となっています。

データ転送速度は1ギガビーピーエス未満ですが、ビームフォーミング機能が搭載されています。

ビームフォーミング機能はスマートフォンのような動く端末への通信速度を向上させ安定させるものです。

NECプラットフォームズ「Aterm WG2600HP3」

このルーターはIPv6に対応しているのが特徴です。
現在ではすべてのプロバイダーがIPv6に対応しているわけではないため、契約内容によって有用性が変わります。
IPv6が使用できる契約内容なら快適な通信が行える可能性が高くなります。

対応している無線規格はIEEE802.1acとIEEE802.11.n/g/bです。
最大転送速度はIEEE802.11acの場合で1733メガビーピーエスと高く、通信速度のボトルネックとなりにくいです。

間取りは戸建て3階建て、マンション4LDKで広くまで電波を送信できます。
接続人数も最大6人と多くの人が同時に使用するのにも適しています。

ただし、高性能な分価格も高く、12,980円程です。

アイ・オー・データ「WN-G300R3」

このルーターは設定が行いやすく、安価なのが特徴です。
対応している無線規格がIEEE802.11n/g/bの2.4ギガヘルツ帯のもののみとなっているため、通信速度上限はあまり高くありません。 300メガビーピーエス程が上限となるため、通信速度を高く求める人には不向きです。

間取りは戸建て2階建て、マンション3DLKに対応しており、電波の届く範囲は狭くありません。
接続人数は最大3人です。
ビームフォーミング機能も搭載されていないため、機能面では上記のものに比べると低めです。

ただし、設定が簡単に行えるような仕組みが用意されています。
QRコードを使用することで認証ができるシステムとなっており、パソコンに不慣れな人でも安心して接続できます。
また、価格も安く、2,471円と気軽に購入することができます。はじめて購入するルーターとして考えるのによいでしょう。

無線ルーターの設置

無線対応のルーターを用意したら、設置を行います。
設置箇所は対応間取りから考えて選びましょう。できるだけ遮蔽物が近くにない場所が適切です。

もし対応規格が802.11ac以外のもので、使用周波数帯が2.4ギガヘルツのものの場合は電子レンジの近くも避けましょう。周波数帯が被っているために電波干渉を起こします。

ルーターは、ONUからLANケーブルで接続します。ONUに接続したLANケーブルアダプターをルーターのONU接続側に接続しましょう。接続を行いたいパソコンやタブレットが1台ならこれで問題なく接続を行うことができます。
複数台ある場合には、ルーターの説明書に従ってルーター側の設定をする必要があります。

機材を設置したら、どうやって設定すれば無線接続できる?

ルーターを設置したら、次はパソコンやタブレット側から無線への接続設定を行う必要があります。ここでは、パソコンについては「Windows(ウィンドウズ)10」、タブレットについては「iPad」を使用している場合の接続方法を紹介します。

ウィンドウズ10からの接続設定

ウィンドウズ10を使用しているパソコンから設定を行う場合は、まずパソコンを起動して、デスクトップの右下にある無線LANのアイコンをクリックします。
すると接続可能なネットワーク一覧という画面が表示されます。ここにネットワーク名が表示されていない場合は、その画面の左下にあるWi-Fiと記載されたボタンをクリックしてください。

現在感知されているネットワークが一覧として表示されるため、この中から、使用している無線ルーターのSSIDのものを選択してください。セキュリティキーの入力を求められたら、無線ルーターに初期設定されているキーを入力し、次へというボタンをクリックします。

問題がなければ接続可能なネットワーク一覧にその無線ルーターのSSIDが表示され、インターネットに接続されます。
今後も自動的に接続したい場合には、自動的に接続のチェックボックスにチェックを入れておきましょう。

iPadからの接続設定

iPadから無線接続の設定を行う場合は、ホーム画面上から「設定」をタップします。設定項目の中に「Wi-Fi」という項目があるため、次はそちらをタップしてWi-Fiの接続設定画面を表示させてください。

設定画面の一番上にあるWi-Fiのオンオフをオンに変更すると、自動的に利用できるWi-Fiネットワークを検索してくれます。
すると、設置した無線ルーターのSSIDが表示されるはずですので、これを選択しましょう。あとはパソコンからの設定の場合と同じように、無線ルーターに初期設定されているセキュリティキーを入力すれば接続できる状態となります。

うまくいかないときのトラブルシューティング。失敗しやすいのは?

上記の通りに設定を行ったにもかかわらず、何故かインターネット接続が成功しないこともあります。

この場合にはどのような問題が発生している可能性があるのかについて紹介します。
はじめて設定を行っている場合は案外見落としている部分があり、一発で成功しないことも多いため、焦らず問題箇所を特定するようにしましょう。

インターネットの開通がされているか

インターネットへの接続を行うためには、プロバイダーとの契約を行い、インターネットの回線工事が行われている必要があります。
もしインターネットの契約を行っていない場合は、機材だけを設置しても接続を行うことはできません。

まずはプロバイダーとの契約を行い、回線の開通工事を行ってもらってください。
インターネット設備が初期から用意されている集合住宅の場合には、管理会社に問い合わせするなどして確認をしてください。
接続設定をすればインターネットが使用できる前提が整っているかどうかを確認しましょう。

無線ルーターの初期化を試す

それでもつながらない場合、無線ルーター側の設定がおかしくなってしまっている可能性があります。一度無線ルーターの設定を初期化した上でもう一度試してみましょう。
無線ルーターの設定の初期化方法についてはルーターによって違っているため、こちらは別途確認を行う必要があります。説明書に記載されているため、そちらの方法に従ってください。

SSIDやセキュリティキーの再確認

無線でのインターネット接続を行う場合には、SSIDを元に使用しているネットワークを選択し、セキュリティキーを入力する必要があります。
これらのどちらが間違っている、ということがよくあるため、再度確認をしてみましょう。SSIDについては、感知したネットワーク上に類似するものがあって混同してしまうことがよくあります。

また、セキュリティキーについては、「数字の1」と「アルファベットのl」のように、見間違いやすいものが含まれている場合に間違ってしまう可能性が高くなります。再度よく確認し、間違いがないように入力してみてください。

無線でのインターネット接続のまとめ

いかがでしたでしょうか? 無線を使ったインターネット接続は複雑なようで、実際にはそこまで難しい操作が必要なものではありません。
一度やり方が分かってしまえば二度目以降はスムーズに行えるため、最初から業者に依頼するのでなく、まず一度試してみましょう。

正しい機器をご用意いただくことができれば、後の設定はある程度簡単・短時間に完了させることができます。インターネットを接続することができれば、パソコンやタブレットから行えることが大幅に増えます。
趣味使用でもビジネス使用でも、よりマルチな活躍をさせられるようになります。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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