失敗しない!無線USBマウスの選び方をご紹介
学校や会社のパソコンのマウスを見てみるとほとんどが有線マウスになっているかと思います。勉強や仕事で毎日使うパソコンのマウス、そのままでいいと思っていませんか?
会社や学校の備品だから、わざわざ自分でマウスを購入する必要はないと思っている人もいるかもしれませんね。ですが、パソコンを毎日使っている人は自分専用の無線USBマウスを購入することをおすすめします。
無線USBマウスは、持ち運びができるのはもちろんのこと、コードの絡まりによるストレスを解消することができます。また、使い心地のいいマウスを選ぶことによって、作業効率のアップや疲労の軽減も期待できますよ。
ここでは近年、マウスの主流になりつつある無線USBマウスのメリット・デメリットとその機能、そして選び方についてご紹介します。
有線マウス・無線マウスのメリットデメリット
マウスはパソコンを操作するうえで欠かせない機器の1つですよね。マウスの種類は有線マウスと無線マウスの2種類あり、どちらにもメリット・デメリットがあります。ここでは、無線・有線マウスのメリット・デメリット、初心者の方はどちらを使用した方がいいのかについてご紹介します。
有線マウスとは
有線マウスとは、マウスとパソコン本体をUSBケーブルなどで接続する方式のマウスのことを言います。
有線マウスのメリット
有線マウスのメリットは以下の3つになります。
1. 電池切れ、バッテリー切れの心配なし
2. マウスの信号が伝わりやすく動作が安定している
3. USBレシーバーなどの機器がない
有線マウスの1番のメリットは電池切れが生じないことです。有線マウスはパソコン本体とコードで接続されているので常に給電されます。そのため、電池切れによる電池交換や充電の手間なく、パソコンを起動するだけでマウスを操作することができます。マウスに電池やバッテリーが内蔵されていないため、マウス本体が軽く操作の負担が軽減されるのも魅力です。
また、無線USBマウスの場合、コードの代わりにマウスからの電波をパソコンに伝える、USBレシーバーと呼ばれる機器が必要になります。コンパクトなので持ち運びには便利ですが、マウスとは別の機器なので、パソコン本体のUSBポートに抜き差ししているうちに失くしてしまうことも多々あります。有線マウスの場合、マウスとコードは一体となっていますので失くす心配はないでしょう。
有線マウスのデメリット
有線マウスのデメリットは以下の3つになります。
1. コードが絡まりやすい
2. コードの長さが短いと扱いづらい
3. 外出先で使いづらい
有線マウスの1番のデメリットは、コードが絡まりやすいことです。絡まったマウスのコードをほどく作業は地味にストレスを感じますよね。また、キーボードのコードなど他のコードと絡まってしまうこともあります。
また、コードの長さが限られているので、マウスの操作をしているときにキーボードやデスクの上に置いた文具などにコードが引っかかり操作しづらくなってしまうこともあります。
無線マウスとは
無線マウスとは、パソコン本体とマウスを電波でつないで操作するマウスのことを言います。無線マウスの接続方法は2種類あります。
まず1つ目がパソコン本体にUSBレシーバーを取り付けてマウスの電波を読み取って操作をする接続方法になります。USBポートのあるパソコンであれば使用することができる手軽さが魅力的な無線マウスです。
2つ目がタブレットやスマートフォンでも利用されている「Bluetooth(ブルートゥース)」を使った接続方法になります。この接続方法を使うと、USBレシーバーなしでマウスを操作することができます。Bluetoothマウスを使うには、マウスをパソコンに認識させるための作業が必要になります。慣れれば簡単なのですが、初めて無線マウスを購入する人にとっては少々、面倒に感じるかもしれません。
今回はUSBレシーバーを取り付けるだけで、マウスを操作することができる無線USBマウスに焦点をあてて、メリット・デメリットをご紹介します。
無線USBマウスのメリット
無線USBマウスのメリットを以下にまとめました。
1. コードがないので机周りがすっきりする
2. 本体から多少離れていても操作できる
3. 持ち運びしやすく外出先でも使いやすい
ここでは、これら3つのメリットについて詳しく見ていきましょう。
1.コードがないので机周りがすっきりする
無線USBマウスの1番のメリットといえばコードレスですよね。キーボードも有線、マウスも有線となると机周りがコードだらけになるので、まとめておかないとすぐに絡まってしまいます。机周りもすっきりするので掃除もしやすいのもポイントです。
また犬や猫、ハムスターなどの動物を飼っている方、赤ちゃんがいるご家庭は、コードを噛みちぎられる心配から解消されますよ。ちなみに我が家の猫は有線マウスのコードを噛みちぎってマウスを2つダメにした過去があります。
2.本体から多少離れていても操作できる
長時間パソコンで作業をしていると目が疲れるので、離れて作業したいと思う人も多いかと思います。無線USBマウスの場合、パソコン本体から最大で約10メートル離れても操作できます。
パソコンから10メートル以上離れて作業することはないと思いますが、机に資料を広げながら作業をする際に、マウスと本体が離れていても操作に支障がないのは嬉しいポイント」ですね。
3.持ち運びしやすく外出先でも使いやすい
無線USBマウスは煩わしいコードがないため、バックの中に入れて持ち運んでもコードが絡まると言ったことはありません。また、電波が届く範囲であればマウスを操作できるので、外出先でプレゼンをする際、パソコンはプロジェクターの近くに置き、マウスは自分の手元で動かすといった操作も可能です。
無線USBマウスのデメリット
無線マウスのデメリットを以下にまとめました。
1. 電池切れがある
2. 有線と比べてマウス動作に遅れが生じる
3. レシーバーを失くすと操作できない
ここではこれら3つのデメリットを詳しくみていきます。
1.電池切れがある
無線USBマウスの1番のデメリットは電池切れが生じることです。有線マウスと違い、無線マウスは電池または充電によって電力を給電します。
電池式の場合、電池によってマウスが重くなるほか電池切れのたびに乾電池を購入する必要があります。最近の無線USBマウスは技術の進歩によって省エネ化されているので、乾電池を頻繁に取り換える必要はありません。ですが、有線マウスに比べてコストと手間がかかります。
2.有線と比べてマウス動作に遅れが生じる
電波によって接続しているため、有線よりもマウス動作に遅れが生じます。普通のマウス操作をしている分には遅延を感じることはほとんどありません。パソコンゲームで俊敏なマウス操作により勝負が決まってしまうような場合は有線の方が有利になります。
3.レシーバーを失くすと操作できない
無線USBマウスは、パソコン本体に取り付けたレシーバーで、マウスの電波を受け取ることで操作することができます。そのため、USBレシーバーを紛失すると無線USBマウスは操作できません。また、無線USBマウスは使用している間USBポートを占有します。そのため、USBポートがただでさえ少ないノートパソコンを使用する際は注意が必要です。
もし、USBポートをレシーバーで占有させたくない場合は、Bluetooth式の無線マウスを使用するかノートパソコンのタッチパネルを利用しましょう。
初めてマウスを購入する人は有線・無線どちらのマウスを選ぶべき?
結論からいいますと、特別な理由がない限り無線マウスの使用をお勧めします。コードがない分、自由に操作できますし作業する際に場所を取ることもありません。
電池交換や充電などの手間はかかりますが、頻度は少ないですしメリットを考えたときにこの手間は大きな負担にはならないでしょう。また、無線USBマウスはゲームに向いていないと先程言いましたが、最近では無線のゲーミングマウスも販売されてるので、有線と動作の速さはほとんど変わらなくなってきています。
【初心者必見!】無線USBマウスの選び方
無線USBマウスの価格は、安価なもので1100円以下、高価なものになると11.000円近くにもなります。高価なマウスはそれだけ機能も充実しており、マウス1つで作業効率が格段にアップする人もいます。
ですが無線USBマウスを初めて購入する人が多機能なマウスを購入しても使いこなすのは難しいでしょう。お金を無駄にしないためにも、初めて購入する人が知っておきたい無線USBマウスの選び方をご紹介します。
読み取り方式で選ぶ
無線USBマウスの性能はセンサーの読み取り方式によって決まります。読み取り方式の種類は以下の4つになります。
1. 赤色LED式(光学式)
2. ブルーLED
3. IRLED方式
4. レーザー方式
これら4つの読み取り性能の高さを比較すると、「ブルーLED式>レーザー式>IR LED式>光学式」となっています。ここではマウスの読み取り方式を詳しく見てみましょう。
1.赤色LED方式(光学式)
赤色LED方式のマウスは、リーズナブルな値段で購入できるのが大きなポイントです。ですが、透明なガラス版や光沢面、白い面では反応しない場合があります。読み取り性能は低いですが、機種も豊富なので初めて無線USBを購入する人におすすめです。
2.ブルーLED方式
青色LED方式のマウスは、4つの中で最も読み取り性能が高く、わずかなホコリや凹凸も感知します。そのため、レーザー方式では反応しない透明面でもマウスを操作できます。外出先で無線USBマウスを利用する人におすすめです。
3.IRLED方式
赤外線LEDと呼ばれる光学部品を使った読み取り方式になります。消費電力が低い赤外線LEDを利用しているので、省エネで電池交換の頻度が少なくなります。1回の電池交換で半年~1年近く持つので、コスト削減にもなりますよ。読み取り性能は赤色LEDとほぼ変わりません。赤色LED方式のマウスよりも値段が少々高くなりますが、コスト削減と電池交換の手間を軽減するのであれば赤外線LEDマウスがおすすめです。
4.レーザー方式
赤外線LED方式とブルーLED方式のマウスのいいどりをしているのがレーザー方式のマウスで、適度な感度と省エネを兼ね備えています。 以前までレーザー方式のマウスは透明な面では反応しないと言われていました。ですが今では、レーザーの出力を自動調節して、透明な面でも使用できるマウスも販売されています。
マウスの形状で選ぶ
無線USBマウスの形状は、エルゴノミクス・デザインタイプとつまみ持ちタイプの2つに分けられます。
1.つまみ持ちタイプ
学校や企業などでよく使用され、比較的安価な値段で購入できるのがつまみ持ちタイプのマウスになります。以前からある形状で、私たちがよく目にするのはこのタイプの形状のマウスです。
左右対称で指先でマウスをつまむように持って操作することから、つまみ持ちタイプと呼ばれています。
2.エルゴノミクス・デザインタイプ
エルゴノミクスとは、人間工学のことを言います。この形状のマウスは人間工学を基に作られ、ストレスや疲れを軽減させるデザインとなっています。
つまみタイプとは違い、マウスを手のひらで被せるように持って操作するのが特徴で、マウスのサイズも大きくなっています。エルゴノミクス・デザインのマウスは、製品によってデザインや使用感が異なるため、実際に触れて購入することをおすすめします。
マウスの機能で選ぶ
一般的なマウスのボタンは「2ボタン+ホイール」の3つです。基本的な機能は、左クリック・右クリック・ホイールの縦スクロール・ホイールクリックの4つになります。
無線USBマウスを初めて購入する人は、この基本的な機能があれば十分ですが、マウスによってはプラスアルファで便利な機能が付いているものもあります。
ここでは無線USBマウス初心者の方にもおすすめな機能をご紹介します。
チルトホイール機能
ホイールを横に倒して横スクロールができる機能のことを言います。横長になりやすいエクセルのデータを確認する際に便利な機能です。
サイドボタン機能
「2ボタン+ホイール」以外にサイドボタンが付いているマウスでは、ブラウザーの戻る・進むを操作することができます。ネットをよく利用する人におすすめの機能です。
「静音設計」マウス
機能ではありませんが、マウスの中にはクリック音をできるだけ抑えたマウスがあります。クリック音が静かなため、夜中の作業や図書館、カフェなど静かな環境下での作業も気にせずにすることができます。
長く使うためには?無線USBマウスの手入れ方法
無線USBマウスを長く使っていると、感度が悪くなったり動作が鈍くなったりすることがあります。その原因は、電池切れであることが多いのですが、電池を変えても動作がスムーズにならないこともあります。
無線USBマウスの寿命は、約2~3年となっているので3年以上経ったものは買い替え時期かもしれません。まだ3年以上経っていないのにもかかわらず、動作に問題がある場合、もしかするとマウスの汚れが原因かもしれません。
最近、見かけることが少なくなったボール式マウスならまだしも、レーザー方式、赤色LED方式のマウスに手入れなんているの?と思う人もいるかもしれませんね。確かに、レーザー、光学方式マウスはボール式マウスのようにしょっちゅうゴミが貯まるということはありません。
ですが、光源部分に汚れやほこりが付着していると動作や操作に支障をきたす場合があります。定期的にお手入れをして、ストレスフリーなマウス操作をしましょう。
マウス裏のお手入れ
マウスの裏側には、センサーの読み取りに欠かせない光源があります。この光源が汚れているとマウスの動作が不安定になりますので、定期的にお手入れしましょう。
【お手入れ方法】
1. マウス裏の光源以外の部分にあるホコリや汚れをティッシュでふき取る(※この時、光源に触れないよう注意します。)
2. 柔らかい布や綿棒を使って光源を優しくふき取る。
マウス裏のお手入れはたったこれだけです。意外と簡単ですよね。ここでの注意点は、光源に指が触れないようにすることです。指紋や指の油が光源部分に付着してしまうと、読み取りができなくなり、マウスが操作できなくなる可能性があります。
まとめ
初めて無線USBマウスを購入する人が失敗しない選び方のポイントを以下にまとめました。
● 値段で選ぶならば、光学式のマウスがリーズナブルで種類も豊富
● 外出先で利用することが多いのであればどこでも使えるブルーLED方式かレーザー方式マウスがおすすめ
● 電池交換の手間を減らしたいのであれば充電式もしくは省電力のIRLED方式マウスがおすすめ
● 使用感を重視したいのであればエルゴノミクス・デザインのマウスがおすすめ
● マウスの機能は用途に合わせて選ぶ
これをあらかじめ知っておけば、無駄に高いマウスを購入することなく、自分に合った使い心地の良い無線USBマウスを見つけることができるでしょう。
マウスは毎日使うツールの1つなので、自分で購入しておいて損はありません。会社の備品のマウスで満足してしまっている方はこれを機に、自分用の無線USBマウスの購入を検討してみてはいかがでしょうか?