パソコンのトラブル対処法!事前事後をご紹介 〜キーボード編〜

パソコンのトラブル対処法!事前事後をご紹介 〜キーボード編〜

パソコンのトラブル対処法!事前事後をご紹介 ~キーボード編~

パソコンを使用していると、時にさまざまなトラブルに見舞われることがあります。 中でも、入力機器の一つであるキーボードに不具合が生じたときは非常に困ってしまうことでしょう。

ノートパソコンであれデスクトップパソコンであれ、キーボードは文字を打ち込むための必須アイテムなのです。
万が一何かしらのトラブルが発生した場合は、すぐに対処しなければなりません。
また、日頃からトラブルが起こらないよう対策をとることも大切です。

ここでは、パソコンのキーボードで起こるトラブルにはどんな症状があるのか、事前事後のトラブル対処法について解説していきます。

パソコンのキーボードの役割って?

パソコンのキーボードの役割って?

はじめに、簡単にパソコンにとってのキーボードの役割について説明します。

キーボードはノートパソコンに
・内蔵されているもの
・外付け(USB接続)のもの
・ワイヤレスタイプ
の3種類があります。

手の指でキーを押すことでコンピューターに文字信号を送り、画面上にひらがなやカタカナ、漢字、アルファベット、数字などの文字を打ち込むことのできる機器です。

Microsoftのソフトウェアやインターネット、メールなどすべての入力作業に必要となります。
そのため、キーボードが使えないパソコンは不便どころか“使い物にならない”といっても過言ではありません。

事例別!キーボードのトラブル対処法とは?

事例別!キーボードのトラブル対処法とは?

キーボードは精密機器ですから、ちょっとした原因である日突然動かなくなることがあるのです。
パソコンのキーボードで起こるトラブルとその対処法を順番にご紹介していきます。

事例1 キーを押しても文字が打てない

キーを押しているにもかかわらず文字を打ち込むことができない、というトラブルはパソコンのキーボードでもっとも多い事例といえます。
ここでは、どのキーを押しても全く反応しない場合の対処法についてみていきましょう。

接続を確認する

USB接続のキーボードの場合、ケーブルをパソコンのUSBポート(端子)に差し込んで使用する形になります。

従って、キーボードのコネクタがきちんとUSBポートに接続されていなければいくらキーを押しても反応しません。
一度、ケーブルの接続を確認してみてください。

また、USBポート自体が故障することでも接続に不具合が生じます。
別のキーボードを接続しても動かない場合は、USBポートの修理が必要です。

電源や電池残量を確認する

有線と異なり、ワイヤレスキーボードは電池で動作をおこなっています。
そのため、電池切れになると動作が停止してしまうのです。
電池不足が原因であれば電池交換でトラブル解決できます。

そもそも電源が入っていなければ使用できないため、電源がOFFになっていないかも確認してください。

デバイスドライバーを更新する

キーボードを含め、パソコンの周辺機器は「デバイスドライバー」と呼ばれるプログラムによって動作しています。
ドライバーが何らかの不具合で破損してしまうと、必然的にキーボードがトラブルを起こします。

キーボードのデバイスドライバーがきちんと認識されているかどうか、確認してみましょう。 スタートメニューからコンピューターを右クリックすると、管理ウィンドウが表示されます。 デバイスマネージャー⇒キーボードをクリックし、出てきた項目に警告マークが付いている場合は、右クリックしてデバイスドライバーの更新、または削除後インストールをおこないます。

リカバリーする

デバイスドライバーを更新しても症状が改善しないときは、Windowsのシステム自体に問題が生じている可能性があります。
「システムの復元」を実行し、キーボードの動作が正常だった時点までパソコンの状態を戻しましょう。

ただし、システムの復元には復元ポイントを作成している必要があります。

【手順】スタート⇒コントロールパネル⇒システムとセキュリティ⇒システム⇒システムの保護⇒プロパティ⇒システムの保護⇒システムの復元

事例2 一部の文字だけが入力できない

「数字だけが打てない」「AとSだけが動かない」
など、ある特定のキーだけ動作しないというのもキーボードで多くみられるトラブルです。

・飲み物など液体をこぼしてしまった
・物理的な破損
・キーが外れた
・寿命による故障
・入力設定の不適合
……とその原因もさまざま。

一部の文字だけが入力できないとき、どのように対処すればよいのかみていきましょう。

Num Lockを解除する

テンキー(数字)だけが打てないという場合、テンキー入力が無効になっている可能性があります。
キーボードの“Num Lock”キーを押し機能を有効にしてください。
Num Lock機能の有効、無効はパソコンの機種によって確認方法が異なります。

・画面にNum Lock:On/Offと表示される
・LEDランプが点灯/消灯する

マウスキー機能を解除する

マウスの代わりにキーボードのテンキーを使ってポインタを移動する「マウスキー機能」が有効になっていると、テンキーで数字入力ができなくなります。
テンキー非搭載のキーボードにおいては、【7】、【8】、【9】、【U】、【I】、【O】、【J】、【K】、【L】が入力不可となります。

マウスキー機能が有効になっていないか確認し、無効に切り替えてください。

【手順】スタート⇒設定⇒簡単操作⇒マウス⇒マウスキー機能のオン/オフ

買い替える、修理に出す

一部の文字だけが入力できないトラブルが、飲み物をこぼした・物理的に破損してしまったことで起きている場合、専門業者に修理してもらうか買い替えるかの選択肢になります。

キーが一つだけ取れてしまった場合ならばキーの交換で対処できるでしょう。
液体で浸水してしまうと、キーボードの基板が破損や腐食を起こしている可能性が高いです。
この場合、(特に、デスクトップパソコンでは)新しいものと交換した方が手っ取り早いでしょう。

ただし、状態によっては洗浄で修復できることもあります。
ノートパソコンやデザイン的な理由でキーボードの買い替えを望まない場合、専門業者に相談してみると良いです。

事例3 入力した文字と違う文字が入力される

キーボードを押しても、刻印されている文字と違う文字が入力されてしまう、といったケースでは故障が原因ということは考えにくいです。
では、この場合にはどのように対処したらよいのでしょうか。

入力システムを変更する

キーボードの刻印と異なる、あるいは意図しない文字が入力されてしまう事例にはいくつか挙げられます。

・ローマ字入力ができない
「A」を押すと「ち」が入力されてしまうケースでは、入力システムの設定が“かな入力”になっていることが考えられます。
言語バーの“KANA”ボタンを押してかな入力ボタンを解除し、ローマ字入力に切り換えましょう。

・日本語が入力できない
ひらがなを入力しても英数字しか表示されないケースでは、入力方式に日本語以外の言語が設定されていることが考えられます。
入力方式を日本語入力に変更しましょう。
【手順】スタート⇒コントロールパネル⇒入力方式の変更⇒言語「キーボードの詳細設定」 ※一覧に日本語が表示されていない場合は、「言語を追加する」でインストールが必要です。

Caps Lockを解除する

通常はアルファベットの英字は小文字で入力されますが、大文字で入力されるようになることがあります。
この現象は、ほとんどが“Caps Lock”(大文字入力)がオンになっていることが原因です。
言語バーのCaps Lockボタンを押して解除する、もしくはキーボードのShiftキーとCaps Lockキーを同時に押すことでCaps Lockをオフにできます。

事例4 勝手に文字が入力される

キーを押したはずがないのに、勝手に文字が入力される、カーソルが移動するなどの現象が起こると驚いてしまいますよね。
複数の原因が合わさって起きている可能性があるため、以下の対処法を順番に行ってください。

キーボードに物が乗っていないか確認する

キーボードの上にある程度重さのあるもの(本、文具など)が乗っていると、キーが押された状態になります。
キーボードの上には何も乗せないようにしてください。

キーに挟まった異物を取り除く

キーとキーの間にゴミなどが挟まっていると、キーが傾いて押された状態になることがあります。
キーに異物が挟まっている場合は、爪楊枝やマイナスドライバーなど細い物で取り除き、傾きを元に戻しましょう。

BIOSの設定を初期化する

周辺機器を管理するプログラム“BIOS”の設定でキーボードに不具合が生じている可能性があります。
BIOSを初期化して再度同じ現象が起こるか確認しましょう。

【手順】パソコンの電源ON⇒F2キーを押す⇒BIOSセットアップユーティリティが起動⇒F9キーを押す⇒矢印キーでYESを選びEnterキーを押す⇒F10キーを押す⇒矢印キーでYESを選びEnterキーを押す(設定の保存、終了)

事例5 入力内容に不具合がある

そのほか、キーボードでよくみられるトラブルの対処法をいくつかご紹介します。

上書きモードを解除する

文字が上書きされてしまう場合、“上書きモード”が有効になっている可能性が高いです。 「Insert」キーを押して解除すれば通常の挿入モードに変更されます。

フィルターキー機能を無効にする

キーを押し続けないと文字が入力できない場合、誤入力防止のための“フィルターキー機能”が有効になっているかもしれません。
機能を無効にすることで通常に戻ります。

【手順】スタート⇒設定⇒簡単操作⇒キーボード⇒設定項目のいずれかをクリックしてフィルターキー機能の使用をオフにする

キーボードをトラブルから守る!事前にできる対策法とは?

キーボードをトラブルから守る!事前にできる対策法とは?

パソコンを使用するにあたり、絶対に外せないのがキーボードです。 そんなキーボードのトラブルを未然に防ぐためにはどのような対策をおこなえばよいのでしょうか?

定期的に汚れを掃除する

日常的にパソコンを使っていると、無意識のうちに埃やゴミ、髪の毛などがキーボード内に入り込んでしまいます。

それらの異物はキーボードの動作に影響を与えることがあるため、定期的に掃除をおこなうことが大切です。
乾いたキレイな布で表面を軽く拭き、精密機器専用(不燃性)のエアーダスターで隙間の汚れを吹き飛ばしましょう。

また、キーボードカバーをかぶせることで、埃や汚れの侵入を防ぐのも効果的です。

放電する

パソコンを長時間使用すると内部に電気が溜まってしまい(帯電と呼びます)、本体や周辺機器の動作に不具合が生じる可能性があります。
キーボードのトラブルを回避するには、溜まった電気を放出(放電)する必要があるのです。

放電の方法は簡単です。パソコンの電源を切り、接続している機器やケーブルをすべて取り外し90秒以上放置します。その後、周辺機器を取付け、パソコンの電源を入れてください。

電池の残量を確認する

ワイヤレスキーボードの場合、電池の残量が少なくなると、ランプが点灯するようになっています。
電池の残量が残り少なくなったとき、電池を交換すれば動作の不具合を防止できます。

使用していないときに電源を入れたままにしておくと、電池の消耗を早めてしまいます。
寿命を長くするためにも、使わないときはキーボードの電源を切るように心がけておきましょう。

予備のキーボードを用意しておく

キーボードはパソコン同様、寿命がくると正常に動作しなくなります。
もしものときのために、予備のキーボードを用意しておくと良いでしょう。

キーボードの寿命は種類によって異なります。
ノートパソコンのキーボードは5年程度、外付けタイプは3〜5年程度、ワイヤレスタイプは1〜3年程度と考えられています。

寿命に満たないのであれば修理を検討しても良いですが、長年使用している場合は新品に買い替えた方が賢明かもしれません。

水濡れしても良い製品を選ぶ

パソコン作業中に飲食をする方も少なくないでしょう。
しかし、精密機器であるキーボードにとって水は天敵となり、故障の原因になります。

最近では、飲み物をこぼしても安心な水洗い対応製品が出ています。
キーボードの清掃を楽にしたい方、どうしても心配な方は水洗い可能な製品を選ぶのもオススメです。

まとめ

以上が、パソコンのキーボードの事前事後のトラブル対処法についてでした。
キーボードのトラブルと一言でいってもその原因や事例は千差万別です。
今回ご紹介した対処法を実践しても改善しない場合、買い替える前に一度専門家に相談してみることをお奨めします。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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