大学生活にタブレットは必要? タブレットはパソコンの代わりになる?

大学生活にタブレットは必要? タブレットはパソコンの代わりになる?

大学生になり、タブレットまたはパソコンの購入を検討している方は多いのではないでしょうか? しかしパソコンはタブレットに比べると値段が高いため、できればタブレットで代用したいと考える方もいるでしょう。

そこでこの記事では、「大学生活にタブレットは必要なのか?」「タブレットをパソコンの代用品として利用できるのか?」ご紹介していきます。

タブレットとは?

そもそもタブレットとはどのようなものなのでしょうか? スマートフォンやパソコンと比較しながらご説明していきます。

スマートフォンとタブレットの大きな違い

スマートフォンとタブレットの違いは電話機能の有無と画面の大きさです。 タブレットは通話を主な目的としていないため、電話機能がついていない機種もあります。

ただし、電話機能がついていない機種でもLINEなどの通話機能があるアプリを使用すれば通話をすることは可能です。 しかし画面のサイズが大きいのでスマートフォンのように手で持って通話をすることは難しいでしょう。

パソコンとタブレットの大きな違い

パソコンとタブレットは操作方法やキーボードの有無、重さなど、さまざまな違いがあるのですが、最も大きな違いは「OS」です。

OSとは「Operating System(オペレーティングシステム)」の略で、パソコンやタブレット、スマートフォンなどのコンピューターを動かすために必要なソフトウェアのことです。 パソコンに搭載されているOSはWindowsやMacが有名です。

タブレットにもWindowsやMacが搭載されている機種はあります。 しかしAndroidやiOSなど、スマートフォンに搭載されているものと同じOSの機種の場合はパソコンのOSと大きな違いがあります。 それは、パソコンと同じアプリやソフトが使用できるとは限らないという点です。 たとえばパソコンで使用しているアプリをタブレットでも使用したいと思ったとき、そのアプリがタブレットのOSに対応しているものでなければインストールすることはできません。 もしインストールできるとしても、パソコン用のものよりも機能が制限されている場合もあります。

タブレットを購入する前に知っておくべきこと

せっかくタブレットを購入しても「結局大学生活でほとんど使用しなかった」という事態になっては費用が無駄になってしまいます。 タブレットをいつどのような目的で使用するのか、その作業は大学の共用パソコンでもこなせるのか、具体的に知っておきましょう。

タブレットが必要になる場面はあるか

まずは自分が大学生活の中で具体的に何を行うのか、その作業にタブレットは必要なのか確認しましょう。

文系の大学生の勉強で主に必要となるのは講義のノートをとることと教科書を読むこと、そしてレポートの作成です。 インターネットを使用する場面としてはちょっとした調べもののほかに、大学のホームページで休講のお知らせや成績の確認をしたり、履修登録を行ったりすることもあるでしょう。

これらの作業はタブレットがなくても行うことは可能です。 講義のノートはルーズリーフなどのノート用紙に書けばよいですし、レポートは大学側から指定されていない限り市販のレポート用紙に手書きで作成することができます。 教科書も紙の本を購入すれば問題ありません。 そしてインターネットの使用も、簡単な調べもの程度ならスマートフォンでできます。 しかしタブレットやパソコンを持っていたほうが効率的に作業をすることができるので、できれば自分用のものを所持しているほうがよいでしょう。

理工学系など、課題で専門的なソフトを使用する学部の場合はタブレットではなくパソコンが必要です。 入学後すぐに必要となる場合は、大学から入学前に案内が届いているはずです。 もし大学からの案内がないのであれば入学前に焦って購入せず、講義などで説明を受けてから購入しましょう。

大学に共用のパソコンはあるか

大学には共用のパソコンがある場合が多いです。 共用のパソコンは、その大学の学生なら誰でも講義の課題やレポート作成の目的で使用することができます。

共用のパソコンを使用するメリットは費用がかからないことです。 また、自宅では気が散ってしまい作業がはかどらないという方の場合は、共用パソコン室で作業するほうが集中できるというメリットもあります。

デメリットとしては、いつでも好きなように使用できるとは限らないという点が挙げられます。 共用パソコン室は開室時間が決まっており、日曜や祝日は閉室している場合が多いです。 特にプログラミングのような作業は時間がかかるため、共用のパソコンだけですべての課題をこなすのは難しいです。

さらに試験前はレポートを作成する学生が共用パソコン室に集中しやすいので、たとえ開室時間でも必ず使用できるとは限りません。 また、個人のパソコンではありませんのでソフトを勝手にインストールしたり、パソコンの詳細な設定を変更したりすることはできません。

そのため大学生活の中でパソコンを使用する機会が多いのであれば、自分用のパソコンかタブレットを購入したほうがよいでしょう。

大学生活におけるタブレットのメリットとデメリット

ここからはタブレットとパソコンのそれぞれのメリットとデメリットを比較していきますので、購入する際の参考にしてみてください。 まずはタブレットを購入するメリットとデメリットからご紹介していきます。

メリット1:出先での作業に向いている

タブレットは薄くて軽いので持ち運びが簡単です。 大学では講義ごとに違う教室へ移動しますので、教科書やノートを何冊も持ち歩くよりもタブレット一台だけのほうが荷物が軽くて済みます。 教室の移動だけでなく自宅から大学までの移動でも、できるだけ荷物が軽いほうがストレスが少ないでしょう。

またタブレットはパソコンと違って電源コンセントにつなげる必要がなく、バッテリーの駆動時間も長いです。 そしてパソコンよりも起動にかかる時間が短いため、講義の合間や電車での移動中など、ちょっとした空き時間にサッと起動して作業を行うことが可能です。

メリット2:LTEモデルならWi-Fi環境がなくてもインターネットにつながる

タブレットはインターネットの通信方式によって「Wi-Fiモデル」と「LTEモデル」の2種類に分かれます。

Wi-FiモデルはWi-Fiを経由してインターネットにつなぐタブレットです。 このモデルのタブレットはモバイルルーターやスマートフォンと組み合わせて使用しない限り、Wi-Fiのない場所でインターネットに接続することはできません。

一方、LTEモデルは携帯電話会社の回線に接続してインターネットを使用するタブレットです。 このモデルのタブレットの場合、携帯電話会社と契約すればWi-Fi環境がなくてもタブレット本体のみでインターネットに接続することが可能です。 外出先で気軽にインターネットを使用したいのであれば、LTEモデルのタブレットを購入するほうがよいでしょう。

メリット3:手書きでノートをとれる

パソコンではキーボードで文字を打ち込んでメモをとるしかありませんが、タブレットでは指や専用のペンを使って手書きでメモをしたり、絵を描いたりすることができます。 手書きでのメモはキーボードでの文字打ちと違って静かなので場所を選びません。 そして、図や記号を描き入れながら分かりやすくメモをとれるという利点もあります。

では、タブレットを利用したデジタルでの手書きと、ノート用紙でのアナログの手書きでは何が違うのでしょうか?

デジタルの手書きがアナログの手書きと違うのは、かさばらないことです。 講義ではノートをとる場面が多いですので、ルーズリーフなどのノート用紙を使用する場合、数年間さまざまな講義を受けていれば何十枚、何百枚と枚数が増えていきます。 また講義だけでなく試験勉強やレポート課題、サークル活動などでメモをとる機会もあるでしょう。

それらのノート用紙を管理するにはある程度のスペースが必要ですが、タブレットでノートをとっていれば何百枚書いたとしてもスペースをとりませんし過去のノートをいつでも見返すことができます。
また、タブレットの手書きメモではさまざまな色や太さのペンを選択できますので、持ち歩く筆記用具の量も少なくて済みます。

デメリット1:機能が制限されている

多くのタブレットではExcelやWordなどの「Microsoft Office」を利用できますが、パソコン用のものと全く同じ仕様ではありません。 フォントの変更や画像の挿入のような基本的な機能は使用できるものの、フォントの種類がパソコン用のものよりも少ないなど、一部の機能が制限されています。 画像や動画の編集アプリなども同様に、アプリ自体はあるのですがパソコン用のものほど機能が充実していないので、できることに限りがあります。

講義や課題では高度な機能は使用しなくても、卒論やサークル活動によっては使用する場面があるかもしれません。 その場合、3年目や4年目になってからパソコンが必要となり、「タブレットではなくパソコンを購入するべきだった」と後悔することになってしまいます。

デメリット2:USBポートがない

タブレットはUSBポートを搭載していない機種が多くあります。 USBポートがない場合はUSBメモリにデータを移すなど、周辺機器と接続して行う作業ができません。 USBポートが必要ならば搭載している機種を購入するか、タブレットではなくパソコンを購入するかのどちらかを選択する必要があります。

大学生活におけるパソコンのメリットとデメリット

次に、大学生活のためにパソコンを購入するメリットとデメリットをご紹介します。

メリット1:専門的なソフトが使用できる

手書きでのメモのように、画面のタップ操作ならではの作業はタブレットのほうが有利ですが、それ以外においてはタブレットにできてパソコンにできない作業というものはほとんどありません。
それどころか画像や動画の編集ソフトなどの専門的なものはパソコンのほうが機能が充実していますし、プログラミングのような高度な作業はパソコンでしかできません。

大学生のうちに専門的な技術を身に着けたい方や、課題やサークル活動で特殊なソフトを使用する機会の多い方は自分用のパソコンを購入しておくほうが有利でしょう。

メリット2:拡張性が高い

パソコンはタブレットよりも拡張性が高いです。 プリンターやペンタブレットなどの周辺機器を接続したり、機種にもよりますがパーツの追加や交換によって性能を上げたりすることが可能です。

拡張性が高い機種のパソコンは性能を上げられるだけでなく、故障した際に自力でパーツ交換を行うことで対処できるという利点もあります。 大学卒業後も使用するのなら、故障したタブレットを修理に出したり買い替えたりするよりも、パソコンのパーツを自力で交換しながら使用し続けるほうが結果的に費用が安く済む場合もあります。

メリット3:パソコンの操作に慣れておくことができる

「パソコンの操作が苦手だからタブレットを使用したい」という方もいるかもしれませんが、タイピングやパソコンの操作に不慣れな方こそ日常的にパソコンを使用しておいたほうがよいです。

普段からパソコンに触れ、操作に慣れておくことは将来的に役に立ちます。 大学生活ではパソコンを使用する必要がなくても、卒業後の就職先によってはパソコンを使用する機会が訪れる可能性が高いです。 その場合、必要になってからパソコンの操作を覚えるよりも、できるだけ早いうちから操作方法を知っておくほうがスムーズに仕事をすることができます。 普段のレポート作成や試験勉強などで少しずつパソコンを利用し、基本的な使い方やタイピング、ExcelやWordでの編集方法などを身に着けておくとよいでしょう。

デメリット1:機種によっては持ち運びには不向き

パソコンは、機種によってはタブレットに比べて重くてかさばります。 たとえ持ち運びやすい小型のノートパソコンもありますが、その分値段が高いというデメリットがあります。

そしてパソコンで作業をするには椅子やテーブルが必要なため、タブレットに比べると使用できる場所が限られています。 また、パソコンを長時間使用するには電源コンセントにつながなければならないのでコンセントの確保も必要です。

デメリット2:タッチ操作ができない機種もある

パソコンはタッチパネルでの操作に対応している機種と、そうでない機種があります。 もしタッチ操作で行いたい作業があるのなら、タッチパネルを搭載している機種を選択しなければなりません。

またパソコン用のソフトはマウスやキーボードでの操作を前提として作られていますので、タブレットのアプリと比べるとタッチ操作では作業がやりにくい可能性があります。

タブレットはパソコンの代わりになる?

タブレットとパソコンのそれぞれのメリット、デメリットをご紹介してきました。 タブレットとパソコンを比較すると、パソコンのほうができることが多いです。 では大学生にとってタブレットはパソコンの代用品として使用できないのでしょうか?

タブレットがパソコンの代わりになるかどうかは、学部によって異なります。 パソコンの代わりになる場合とならない場合についてそれぞれご説明しますので、自分の大学生活を具体的にイメージしながら考えてみましょう。

パソコンの代わりになる場合

文系の学部では専門的なソフトを使用する機会が少ないです。 そのためもし簡単な文書の作成や教科書の閲覧、インターネットでの調べもの程度にしか使用しないのであれば、タブレットでも十分パソコンの代わりになります。

ただし、タブレットではできることに限りがあります。 入学してからしばらくの間はタブレットだけで問題なくても、のちにパソコンが必要な場面が訪れる可能性もあるということは考慮したおいたほうがよいでしょう。

パソコンの代わりにならない場合

講義や課題などで専門的なソフトを使用する場合は、パソコンの代わりにはなりません。 たとえば理工学系では課題でプログラミングを行ったり、専用のシミュレーションソフトなどを使用したりすることがあります。

専門的なソフトを使用しない学部だとしてもレポート課題や卒論など、Officeを使用する場面は多いです。 タブレットとパソコンではOfficeの機能が異なりますので、頻繁に使用するのならパソコン用のOfficeのほうが使いやすいでしょう。

ではパソコンを購入するならタブレットは不要なのかというと、そうではありません。 タブレットをパソコンのサブ機として活用するという選択肢もあります。

たとえばパソコンで作成した資料や画像を外出先で人に見せたいとき、パソコンの代わりにタブレットを持っていけば簡単に見せることができます。 また、家ではパソコンで専門的な作業をして外出先ではタブレットで簡単な作業をするといった使い分けもできます。 さらには朝起きて大学へ行く前など、わざわざパソコンを立ち上げるほどの時間はないけれどちょっとした作業をしたい場合も、タブレットを持っていれば可能になるでしょう。

まとめ

タブレットを活用することで、大学生活をよりよいものにすることができます。 しかしタブレットではできることに限界があるため、できれば自分用のパソコンを一台持っておくほうがよいでしょう。 普段の講義ではパソコンを使用しなくても課題や卒論では必要となることもありますし、就職をするならパソコンスキルは身に着けておくべきです。

もしどちらを購入するべきか迷う場合は焦ってすぐに購入するのではなく、同じ学部の先輩や卒業生、教授などに相談しながら決めましょう。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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