パソコンが落ちる原因と対処法・事前対策を徹底解説!大事なデータが消失する前に

パソコンが落ちる原因と対処法・事前対策を徹底解説!大事なデータが消失する前に

パソコンを使っている際に、いきなり電源が落ちたという経験はありませんか?精密機械であるパソコンは、何らかの異常が起きていると電源そのものが落ちたり、青い画面や文字の羅列が表示されたりして再起動しないと使えなくなります。

パソコンが急に落ちることの弊害は、ファイルを作成中なら保存ができていないため作り直しになったり、保存中に落ちた場合は関連するシステムが破損して使えなくなったりとさまざまです。最悪の場合はパソコンのOSがダメージを受け、再起動すらもままならなくなるケースもあります。

今回はそのような経験をしたことがある方や、これからパソコンを使うという方に向けて原因・対処法を紹介。加えて事前対策も解説するので、なるべくパソコンが落ちないような使い方を実践してみてください。

パソコンが落ちる7個の原因

パソコンが落ちる原因は、大きくわけて熱・電源・ハードウェア・ソフトウェアの問題が挙げられます。今回は大枠を踏まえた細かい原因を紹介。

原因①発熱の影響

パソコンが落ちる原因として考えられるものの1つは熱。パソコン内部は精密機器が詰まっているほか、熱を生むパーツもあります。熱を生むパーツの代表はCPU・GPUなどが挙げられ、何も対策していなければ100度近くまで温度が上昇。異常発熱を検知して電源が落ちるという仕組みです。
基本的にパソコンは発熱対策として冷却ファンを使った空気の流れを作り、温度の上昇を抑えるのが通常。しかし場合によっては空気の流れだけでは対処できずに温度が上昇するため、異常発熱が発生します。

熱を逃がせないのは空気の流れが悪かったり、ホコリが内部に溜まっていたりするのが原因。正常でも夏といった暑い時期には熱がこもりやすくなります。そのほか、もともと冷却効率が悪いノートパソコンは気づいたら70度・80度になるので注意が必要です。

原因②電源不足

根本的に電源が足りない場合は、パソコンが落ちる可能性もあります。電源が足りなくなる主な原因は、断線や接続異常・バッテリ不足・電源不足などです。
断線は電源に関連するケーブルの内部が切断されているもので、新しく買い替えまたは修理が必要。接続異常は単純にケーブルの繋ぎが甘いだけなので、しっかり繋ぎなおせば問題ありません。

バッテリ不足は、寿命を迎えているため電源供給できていなかったりします。

電源不足は、パソコンのパーツに電力供給する役割を持つ電源ユニットの故障または容量が足りない場合に陥るケース。ほかにも電源タップを使っていて、電源供給が追い付いていない場合もあります。

原因③ウイルスの影響

パソコンにウイルスが感染した場合は、突然動かなくなったり起動しなくなったりします。それだけでなく、ファイルの破壊や意図しない機能の実行による被害者から加害者への変遷など、よいことがまったくありません。

ウイルスはインターネットに繋いだ時点で感染するリスクがあるので、早急な対処が必要。感染する原因としては、悪意のあるWebサイトへのアクセスや知らないURLのクリック、信頼できないソフトなどのダウンロードが考えられます。

最悪の場合はデータが完全に破壊され、HDD・SSDといった保存領域そのものを交換する必要が出てくるので注意が必要です。

原因④パーツの故障(ハードウェアの故障)

パソコンのパーツの一部が故障している場合には、電源が落ちる原因となります。
パソコンを構成するパーツは、すべての機器を接続するマザーボード、計算・グラフィック処理を行うCPU・GPU、システムやデータを保存するHDD・SSD、マルチタスクで活躍するメモリなどが存在。

それぞれの役目は異なっており、一ヵ所でも故障すればパソコンの挙動に異変が起きたり、電源が落ちたりします。

原因⑤メモリの影響

メモリに異常が起きている場合は、パソコンが落ちたり動作が不安定になったりします。メモリは複数作業を同時に行う場合に、一時保存する機能を担う場所です。

メモリの異常としては、故障や接続機器との相性が悪いなどが存在。故障している場合はメモリとしての機能が失われているので、交換しなければなりません。

相性が悪いというのはメモリとマザーボードの互換性がない場合と、異なる種類のメモリを繋げた場合に起こります。メモリが正常に稼働しているかどうかはタスクマネージャーのパフォーマンスタブを開き、メモリの項目を確認してください。

原因⑥静電気や帯電の影響

静電気や帯電の影響により、パソコンが落ちる場合があります。

静電気はもの同士の摩擦によって発生するもので、基本的に体の表面に蓄積。蓄積した電気が手などを通してパソコンに流れることで、誤作動や電源異常を発生させる仕組みです。

帯電はパソコンといった電子機器ならよくあるもので、使っているうちに電気が溜まります。帯電すると動作にエラーを生じさせることがあり、電源落ちなどを発生させます。

原因⑦ソフトウェアの影響

ソフトウェアの起動により、パソコンが落ちるケースもあります。主なパターンは負荷によるもの。

ソフトウェアはネットゲームやクリエイター向けのツールなどいろいろあるものの、推奨スペックが要求されるのが普通。スペックを満たさないパソコンでソフトを起動した場合は過度な負荷をかけることになり、動かなくなったり落ちたりする原因になります。

そのほか、スペックを満たしていてもソフトを複数起動したりマルチな使い方をしたりすれば負荷が高くなるので、パソコンが落ちる原因です。ソフトウェアそのものが原因というケースもあります。

パソコンが落ちる原因への対処方法

パソコンが落ちる原因を参考に、対処方法も紹介します。

発熱への対処方法

パソコンの発熱に対処する方法は、ホコリを取り除いたりデスクトップ型ならパーツの入ったケースを開きっぱなしにしたりするなどが考えられます。

ホコリは、ノート・デスクトップ問わずパソコンなら溜まるのが普通。電源を落としたうえリで空気の力でホコリを吹き飛ばせるエアダスターや拭き掃除に役立つウェットティッシュを使い、CPU周りや冷却ファンといったパーツに対して定期的な掃除を施すのが一般的です。

ケースを開けるのは、デスクトップに有効な方法。パソコン内部に熱が籠るならケースを開けておけば逃がせるため、冷却に繋がります。なお、中身が露出する分ホコリが入りやすかったり物理的なダメージを与えやすくなったりする点に注意。

ノートパソコンの場合は、下部に設置して冷却ファンの機能を与える市販の冷却台を導入するのもおすすめ。そのほか下部のスペースを大きく開けることで、熱を逃がしやすくするのも有効です。

電源不足への対処方法

電源不足への対処方法は、電源ユニットや電源タップの交換が挙げられます。

電源ユニットそのものが故障または容量が足りない場合は動作が不安定なので、買い替えてください。基本的には購入時に電源が足りるような組み方がされているはずなので、パーツ交換で消費電力が増えたという場合に起きやすくなります。

電源タップにも最大消費電力は設定されているので、交換すれば直る可能性あり。もしくは電源タップを使用せず、パソコンのコンセントを家庭用電源に繋げるのも有効です。

ノートパソコンのバッテリ寿命が原因なら、交換する必要があります。一般的には2から3年程度が寿命です。交換が嫌な場合は、充電器を付けっぱなしで利用するしかありません。

パーツの故障への対処方法

パーツが故障した場合は、パソコンそのものを買い替えるか修理に出す方法や部品交換が必要です。

パソコンを買い替える場合は費用がかさむものの、初心者の方でも気持ちを切り替えて使えます。

修理に出す場合は、どの程度の費用がかかるか事前に調べてください。場合によっては修理よりもパーツ交換したほうが安く済むケースもあるからです。

部品交換の場合は、先に故障した部位の確認が必要。一部のパーツを変えるだけなので、買い替えるよりは少ない出費で済みます。ただし部品の交換には知識が必要。故障部位がマザーボードだった場合は、すべて取り外して付け直すなど特に作業が面倒くさいというのが難点です。

パソコンが落ちる前にできる事前対策

落ちたあとは対処する必要があるものの、事前に落ちない対策も可能です。

負荷を下げる

パソコンにかかる負荷を下げて運用するのは、発熱はもちろん電源・メモリ不足からハードウェアの故障にかかる時間まで幅広く有効です。

負荷が低い場合はCPU・GPUなど発熱しやすいパーツの温度を下げることが可能。電源も不足しにくくなるほか、メモリの使用率も減少したりパーツの寿命も長くしたりできます。

具体的には「ゲームなら環境設定でグラフィック関連を調整」「複数のソフトを一度に立ち上げない」「ブラウザのタブを開きすぎない」といったものが負荷を下げる方法として有効なので、お試しください。

ウイルスは対策ソフトや自己防衛

ウイルスの場合は感染した時点で被害が及ぶため、対処よりも事前対策が重要です。最も効果的なのは、市販のウイルス対策ソフトを導入すること。「ウイルスバスター」や「ノートン」「マカフィー」といったものがあります。

ウイルス対策ソフトの機能としては送受信メールにウイルスが含まれていないか確認したり、疑わしいものは遮断や自動削除したりするものです。

利用者の代わりにパソコンを守ってくれるので便利です。ただし、使いたいソフトがあっても勝手に遮断・削除される場合もあるので、相性によっては好みのツールが使用できないというパターンもあります。

ウイルス対策ソフト以外なら、自己防衛が有効。疑わしいファイルは絶対にダウンロードしないことや、得体のしれないURLはクリックしないことを徹底してください。

静電気・帯電には事前の放電が有効

静電気・帯電によるパソコンの電源落ちは、定期的な放電が事前対策として有効です。放電は文字通りパソコン内部に溜まっている電気を放つもので、エラーの原因を排除できるのが魅力。

パソコンの電源を落としてコンセントや周辺機器をすべて外してください。それから数分または長時間放置することで溜まっている電力が放電されるので、ケーブル類を繋げなおせば完了です。

静電気に関しては、加湿器を使って部屋の乾燥を防ぐのがおすすめ。静電気を除去するグッズを使うのも対策として機能します。

パソコンが落ちる原因に対処!データを守ろう

パソコンが落ちる原因について細かく紹介すると共に、対処法と事前対策について解説しました。パソコンが急に落ちるのは不便なもので、作成中のファイルの破損やデータの巻き戻しが発生するのが難点。

今回紹介した方法も有効ですが、ファイル作成にかかる時間を無駄にしたくない場合はソフトの自動保存機能を使うのもおすすめです。なお、自動保存はソフトによって搭載の有無がある点に注意。

そのほかファイルの破損に対処するなら、バックアップもとるようにしてください。また原因を把握し、落ちないような使い方をするのも大切です。

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