モニターが故障する原因と対処法

モニターが故障する原因と対処法

液晶モニター(ディスプレイ)は快適なパソコン作業をおこなう上で欠かせないものです。

ノートパソコンでは画面が小さいと感じる場合でも、モニターを使えば大画面かつ高解像度で映像を見ることが可能になります。

もしもそんなモニターが故障してしまったら、作業効率が下がってしまうことは否めません。
とはいえ、モニターだって電化製品の一つです。
ささいなことで壊れてしまうことだってあります。

ここでは、パソコンのモニターが故障する原因と対処法についてご説明していきます。

ケース1 モニター(ディスプレイ)の問題

モニターが映らない、あるいは不具合が生じる原因のほとんどはモニターかパソコン本体にあると考えられます。
まずはモニターに原因があることを想定してみましょう。

モニターが故障する原因とその症状

 原因1 寿命(経年劣化)

モニターの電源を入れても画面が真っ暗という場合、あるいは真っ黒な画面の中、かすかにマウスカーソルが見える状態の場合、可能性が高いのはモニターの故障です。
その多くは寿命からくるもので、「バックライト」や「インバーター」が経年劣化することで起こります。

バックライトには液晶モニターの光源の役割があり、蛍光ランプが使用されているのです。 1日10時間程度使用したとして約5年以上もちます。

また、インバーターはバックライトを点灯するのに必要な部品で、低電圧を高電圧に変換する回路にあたります。

この二つは連動しているため、どちらか一方が故障するともう片方の故障にも繋がります。

 原因2 物理的な破損

液晶モニターが割れている、またはドロドロとした液体がにじみでているといった場合、モニターが物理的に破損している可能性が高いです。
これらの症状がみられる時は、恐らくご自身に思い当たる出来事があるでしょう。

例えば
・移動の最中に地面に落下させてしまった
・高さや向きを調節しようとして転倒させた
・モニターに物が強く当たった
・重い物を上に乗せてしまった
・ペンやマウスなどを挟んでしまった(ノートPCの場合)
などが挙げられます。

特に、ノートパソコンの場合は持ち運びしたりカバーを開閉したりする機会が多いため、画面割れのリスクが高い傾向にあります。
強い衝撃が加わった場合、液晶モニターのみならずパソコン本体も故障している可能性があるでしょう。

故障の前触れや対策法は?

チラつきが故障の前触れ

買ったときよりも画面が暗くなった、ぼやけているというような症状がモニター故障の前触れとなります。

バックライトの寿命が近づくと、光が弱くなって一部の色が強く見えるようになることも。
画面が赤みを帯びている、黄色が濃く見える……などです。
画面に細い横線や縦線が入ることもあります。

大切に扱うことで長持ちする

モニターは毎日使うものですから、消耗するのは仕方のないことです。
しかし、扱い方によっては通常よりも寿命を長くすることができます。

例えば、モニターへの負担を最小限に抑えるために、電源のON/OFFは少なめに心がけると良いです。
すぐにモニターを使用するのであれば、自動的に電源がOFFになる設定はあまり推奨できません。

精密機器である以上、水や熱に弱い性質をもちます。
冬の寒い時期は室内外の温度差が大きく結露ができやすいため、設置場所に気を付けましょう。
オーバーヒートを防ぐため、日が当たるところには置かないようにしてください。

物理的な破損を避けるためには、大切に扱うことが何より重要なこととなります。

モニターが故障したときの対処法

BIOS起動画面を立ち上げる

液晶ディスプレイに線が入る原因はモニターの故障だけではありません。
ソフトウェアに問題がある可能性もあるため、まずは本当にモニターが故障しているのかを確かめます。

1.パソコンの電源を入れ、DELキーかF2キーを押す
2.BIOS画面が立ち上がる
3.画面に線が入っているかどうかを確認する

このとき、線が入っていればモニターに問題があると判断できます。

部品の交換や修理をおこなう

部品の故障が原因であれば、バックライトやインバーターの交換、修理をおこなうことで映るようになるでしょう。
ただし、分解作業を伴うため、知識や技術のない人がおこなうには大変難しいです。 従来のCCFLランプならともかく、近年主流となるLEDランプの修理は難易度が高くなります。

液晶パネルの交換、本体の買い替え

修理に出した場合、多くの業者では液晶パネルの交換で対応します。
新品の液晶パネル、もしくは中古PCの液晶パネルとの交換になります。

液晶パネルの交換は修理に出すと高額になりやすいです。
特にノートパソコンでは7〜8万円になることもあるため、別途モニターを購入するというのも選択肢の一つでしょう。
不要になった液晶パネルはリサイクル法に従って廃棄処分してください。

ケース2 パソコン本体の問題

液晶モニターを買ったばかり、物理的な破損などは見当たらないという場合、パソコン本体に問題がある可能性が出てきます。
一度、パソコン本体に原因があるかどうかを確かめてみる必要があるでしょう。

方法は簡単。
他のパソコンにモニターを接続してみてモニターが映れば、映らなかったパソコンに不具合が生じています。
モニターが映らなければそれ以外の原因を考えた方が良さそうです。

モニターが映らない原因とその症状

原因1 マザーボード、CPUの不具合

・モニターに何も映らない、映ってもすぐに消えてしまう
・砂嵐のような灰色の線が出ている
・白い線や原色の縦線や横線が出ている

このような状態のとき、パソコンの内部基盤の「マザーボード」に不具合が生じている可能性があります。

マザーボードには電源やメモリー、ハードディスクなどの他、画面表示にかかわるグラフィック系のパーツもつながっています。
そのため、経年劣化や熱による破損が起きた場合、モニター表示にも不具合が生じてしまうのです。

また、CPUで映像を出力しているパソコンの場合、この部品の故障でもモニターが映らなくなります。

原因2  グラフィックボードの不具合

デスクトップパソコンにおいては、グラフィックボードと呼ばれる部品を増設することで映像出力をおこなっている場合があります。
こちらのケースではモニター表示にかかわるのはマザーボードやCPUではありません。
グラフィックボードの不具合が疑われます。

故障を確認するために、一旦グラフィックボードを外し、マザーボードの端子に直接ケーブルを接続してみましょう。
モニターが正常に映った場合、グラフィックボードの故障と判断できます。

原因3  ハードディスクの不具合

モニターが真っ暗で何も映らず、かつハードディスク(HDD) のアクセスランプが点灯している場合、ハードディスクに不具合が生じている可能性が高いです。
(アクセスランプというのは、データの読み書きをおこなう際にハードディスクにアクセスしていることを示すランプです。)
もし、アクセスランプが消灯しているのであればそれ以外に原因があると考えられます。

ハードディスクが故障する原因は主に3つです。
・寿命による故障(平均5年程度)
・物理的な衝撃による故障(磁性体へのダメージ)
・湿気や埃、汚れによる故障

故障の前触れや対策法は?

作業に支障となる症状が生じる

そもそも、パソコンの内部パーツに不具合が起きた場合、作業に何らかの支障が生じるはずです。

例えば
・電源が入らない(入らないことがある)
・電源が突然落ちてしまう
・画面がよくフリーズする、動きが遅い
・電源を入れた後にビープ音が鳴る
・モニターにノイズが走る
・ハードディスクから異音が聞こえる
などが挙げられます。

このような症状がみられた場合、早めにバックアップを取っておくことをお奨めします。
突然電源が落ち、データが消えてしまう可能性があるからです。

温度や埃、湿気に気を付ける

マザーボードやグラフィックカードには、「コンデンサ」と呼ばれる小さな電池のような部品が搭載されています。
コンデンサは「蓄電器」ともいい、文字どおり電気を蓄えるためのものです。
使用頻度や環境によっても変動がありますが、寿命は3~5年程度といわれておりパソコンの寿命に直接つながります。
熱に弱い性質をもち、温度が10℃上がると寿命が半分になるとまでいわれているのです。
逆に寒さにも弱い性質があるため、パソコンは10~35℃程度の環境に設置するのが理想的です。

また、見えない部分に埃や湿気が溜まりやすく、それもパソコンの故障を引き起こします。 定期的に掃除をおこなうようにしましょう。

パソコンに問題があるときの対処法

まずは放電してみる

パソコンを長時間使い続けると、内部に静電気が溜まり一時的な不具合を生じることがあります。
そのため、モニターが映らないときは、まず放電してみることをお奨めします。

放電の手順は以下になります。
1.パソコンの電源をOFFにする
2.接続されているケーブルや周辺機器をすべて取り外し数分間放置する
3.ケーブルを接続し、電源をONにする

パーツの修理、交換をおこなう

問題があるパーツを修理、交換することでモニターが映るようになるでしょう。
しかしながら、故障した部品を症状で見分けるのはなかなか難しいものです。
分かりやすいものを挙げると、マザーボードに不具合がある場合はコンデンサに膨張もしくは錆つき、変色がみられます。
専門業者が作業をおこなう場合、パーツを一つ一つ交換して不具合の箇所を特定するのが一般的です。

ケース3:配線の問題

初歩的、だけど意外と見落としがちなのが配線の問題です。
モニターが映らない原因が配線にある場合、モニターの故障ではありません。

突然画面が真っ暗になった、あるいは電源が入っているのにモニターに何も映らないという場合、このケースが疑われます。

モニターやパソコンを修理、交換する前に一度配線の確認をおこなった方が良いかもしれません。

配線に不具合が起こる原因とその症状

 原因1 ケーブルがきちんと接続されていない

そもそも、モニターとパソコン本体がケーブルで接続されていなければ、故障でなくとも映像を映し出すことができません。
モニター側、パソコン側両方のケーブル接続部にきちんと差しこまれているかどうか確認しましょう。
ただし、接続部に埃などが詰まっていると、接触不良で出力が上手くいかないことがあります。

原因2 ケーブルの断線

まずはケーブルが破損していないか、切れていないかを確認します。
別のケーブルがある場合、それを使ってモニターとパソコンを接続してみると良いです。
もし、モニターが映ったのであれば、ケーブルの断線が原因と考えられるでしょう。
モニターが映らない場合は、それ以外に原因があると判断できます。

ノートパソコンにおいては、パソコン本体の液晶モニターが映らないケースもあるでしょう。
外付けのモニターと繋ぎ映像が映し出されたのであれば、パソコン内部の配線に問題がある可能性があります。

不具合の前触れや対処法は?

突然色がおかしくなる

ケーブルのゆるみが起こると、モニターの色が突然おかしくなります。
ケーブルは意外と外れやすいため、端子に差し込んだ後つまみネジで固定しておくと良いです。

ノートパソコンの場合、カバーの開閉具合によって映ったり消えたりすることがありますが、これは内部配線に異常があることを暗示しています。

定期的なメンテナンスをおこなう

ケーブル端子に埃やゴミなどが溜まると接触不良の原因になります。
定期的に掃除をおこなうことで不具合を避けましょう。

とはいえ、明らかにケーブルが断線している場合は新品に交換する必要があります。

まとめ

モニターが正常に映らないことは、作業効率を下げるだけでなく、体調にも影響を与える可能性があります。

違和感のある状態で画面を見続けることは眼精疲労の原因になりかねません。

モニターの不具合が起こったときは、なるべく早めに対処した方が良いでしょう

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