デスクトップとノートパソコンどっちがおすすめ?
パソコンを購入したいけど、デスクトップとノートパソコンどちらがおすすめなのか迷っているという方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、デスクトップとノートパソコンの特徴とメリット・デメリットを解説します。それぞれの最新モデルも紹介しているので、パソコン選びの参考にぜひお読みになってみてください。
デスクトップの特徴・メリット・デメリット・向いている人
デスクトップの特徴
デスクトップパソコンの大きな特徴は、電源やマザーボードなどが格納されている本体とキーボード、ディスプレイが分離していることです。
デスクトップのメリット
パワフルな処理能力
デスクトップの最大のメリットは、高性能なCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)・GPU(Graphics Processing Unit、画像処理装置)・メモリなどを搭載できることです。
特にCPUとGPUは、性能と比例してTDP(Thermal Disign Power、熱設計電力)も上がります。デスクトップは筐体内にスペースが充分にあり大型の冷却ファンを設置できるので、TDPが大きい高性能なCPU・GPUを搭載できるのです。
拡張性が高い
デスクトップは、ケースを開けると簡単にCPUやメモリなどの内部パーツを換装することができます。もちろんある程度の知識は必要ですが、書籍やWebで学習すれば誰でもCPUやGPU、メモリなどの換装ができるようになります。
購入後しばらく使っていたパソコンにパワー不足を感じたら、いつでもパーツをアップグレードしてパワーアップできるのがデスクトップのメリットなのです。
キーボードやディスプレイを変更できる
デスクトップは、好みのキーボードやディスプレイに変更できることもメリットの一つです。ライターや研究者などタイプ数が多い方なら、キーピッチが広めで打鍵感がしっかりしたキーボードがおすすめ。ゲーマーならゲーム専用のキーボードやマウスが勝利への近道となります。
ディスプレイも目的に応じて選択可能です。「Excel」などの表計算ソフトをワイドに使ったり、「Photoshop」など画像編集をしたりする方なら25インチ以上のディスプレイが快適です。ゲーマーならリフレッシュレートが144Hz以上のディスプレイを選べば、より滑らかに美しいグラフィックスを堪能できます。
「DELL」や「マウスコンピューター」などBTOメーカーが販売するデスクトップは、注文時にディスプレイの選択が可能です。一方、「NEC」や「富士通」、「Apple」などの完成品メーカーが販売するディスプレイと本体が一体になったオールインワンタイプは、ディスプレイの変更ができません。
安価で耐久性が高い
デスクトップは、ノートパソコンと比較して安価で耐久性が高い傾向にあります。デスクトップは筐体ケース内のスペースに余裕があり、パーツメーカーから大量に仕入れた部品を組み込むだけでよいのでコストが抑えられるのです。また、排熱処理にも余裕があるので各パーツの負担が少なく、メンテナンスの作業性もよいので長期間使えます。
デスクトップのデメリット
設置にスペースが必要
デスクトップの最大のデメリットは、本体とディスプレイ、キーボードなどの設置に多くのスペースが必要なことです。また、各装置間はケーブルで接続されるので、ケーブルの取り回しが煩雑になってしまいます。
これらのデメリットを緩和するため、最近のデスクトップはコンパクトタイプやディスプレイと本体が一体のオールインワンタイプも多くラインナップされています。
ケーブル接続も、Bluetoothなどで無線接続できるキーボードやマウスを活用すればパソコン周りをすっきりさせることができます。
持ち運べない
デスクトップは重く嵩張り、ケーブル接続もあるので持ち運ぶことは現実的ではありません。一度設置すれば、よほどのことがない限り移動することはないでしょう。アドレスフリーのオフィスでも、さすがにデスクトップを移動させている人は珍しいのではないでしょうか。
停電時は使えない
スマートフォンなどと違ってデスクトップにはバッテリーが内蔵されていないので、電源が確保できる場所でしか使えません。また、停電時にはもちろん使うことができません。落雷などで停電した場合、保存していないデータは失われてしまいます。
突然の停電に備えたい場合は、UPS(Uninterruptible Power Supply、無停電電源装置)の設置が必要になります。
海外でそのまま使えない
海外駐在や留学などで日本で購入したデスクトップを海外に持ち込んでも、そのままでは使えません。電源ユニットが日本の100V対応に設定されているためです。100V以外の国や地域で使用する場合は、筐体ケースを開けて電源ユニットの電圧スイッチを切り替える必要があります。
デスクトップが向いている人
デスクトップが向いている人は下記のようなタイプです。
● パワフルにドキュメントを編集する社内業務が中心のビジネスパーソン
● コーディングやテストを実施するエンジニア
● 画像編集や動画編集を行うクリエーター
● オンラインゲーマー
● CADや統計ソフトを扱う理系の学生
デスクトップの3タイプとおすすめ最新モデル
デスクトップには大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれのタイプの特徴とおすすめ最新モデルをご紹介します。
タワータイプ
伝統的なスタイルのタワータイプは広い筐体内に多くのパーツを組み込め、エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広い汎用性が特徴です。
メーカー | DELL |
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モデル | XPS タワー プラチナ |
CPU | Core i7 9700 |
メモリ | 16GB |
ビデオチップ | GeForce GTX 1660Ti |
ストレージ | HDD:2TB SSD:256GB |
光学ドライブ | DVD±R/±RW |
OS | Windows 10 Home 64bit |
モニター | 別売 |
コンパクトタイプ
コンパクトタイプは省スペースで設置できることが魅力です。また、スタイリッシュなデザインのモデルも多くラインナップされています。タワー型に比べてスペックは低めです。
メーカー | HP |
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モデル | Desktop 190-0204jp |
CPU | AMD Ryzen 5 2400G |
メモリ | 8GB |
ビデオチップ | Radeon RX Vega 11 Graphics |
ストレージ | HDD:2TB |
光学ドライブ | DVD±R/±RW/±RDL |
OS | Windows 10 Home 64bit |
モニター | 別売 |
オールインワンタイプ
液晶ディスプレイと本体が一体になったタイプです。省スペースで設置でき、配線もすっきりできるのが特徴です。
メーカー | NEC |
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モデル | LAVIE Desk All-in-one |
CPU | Core i7 8565U |
メモリ | 8GB |
ビデオチップ | Intel UHD Graphics 620(CPU内蔵) |
ストレージ | HDD:3TB Optaneメモリ:16GB |
光学ドライブ | BD-R/RE/BD-RDL/REDL/BD-RXL/REXL/DVD±R/±RW/RAM/±RDL |
OS | Windows 10 Home 64bit |
モニター | 23.8インチ |
ノートパソコンの特徴・メリット・デメリット・向いている人
ノートパソコンの特徴
ノートパソコンの大きな特徴は、電源やマザーボードとキーボード、ディスプレイなどが一体となったコンパクトさです。バッテリーが内蔵されていることもデスクトップと大きく異なるポイントとなっています。
なお、日本で一般的なノートパソコンという呼び方は和製英語で、英語圏ではラップトップと呼ぶのが一般的です。
ノートパソコンのメリット
どこでも使える
ノートパソコンの最大のメリットは、軽量コンパクトなので場所を問わず持ち運んで使えることです。14インチ以下のモバイルノートなら、重量が1kgを切るモデルも少なくありません。15インチ以上のノートパソコンは据え置きスタイルがメインとなりますが、家庭内やオフィス内での持ち運びが可能です。
省スペース
ノートパソコンはディスプレイとキーボードが一体となっているので、A4用紙程度のスペースがあれば設置できます。
電源がない場所でも使用可能
ノートパソコンはスマートフォンのようにバッテリーを内蔵しているので、電源がない場所でも使えます。カフェや電車内など、いつでもどこでもパソコンが使えるのです。停電時でもバッテリーが持つ限り使用できるので、自然災害などへの備えにもなります。
海外でそのまま使える
ノートパソコンの電源アダプターは、100V~240Vで自動的に電圧を変更するタイプが一般的です。そのため、どこの国・地域に持っていってもプラグの形状だけ変換すればそのまま使えます。
ノートパソコンのデメリット
処理能力が低め
ノートパソコンは小さな筐体の狭いスペースにパーツを押し込んでいるので排熱処理が難しく、TDPが高い高性能なCPUやGPUを組み込むことが苦手です。そのため、デスクトップと比べると処理能力は低くなってしまうのです。
熱くなる
ノートパソコンは発熱するCPUやGPU、それらを冷却するCPUクーラーがキーボードの下部にあります。特に膝の上に置いて使う場合は熱さを感じます。
拡張性が低い
ノートパソコンは、購入後にCPUなどのパーツを換装してパワーアップすることができません。HDDやSSDの換装は可能ですが、ある程度の知識と技術力が要求されます。メモリの換装は比較的簡単なのですが、最近のノートパソコンはオンボード(マザーボード直付け)タイプが増えてきて、メモリ換装すらできないモデルもあります。
高価で耐久性が低め
同じスペックのパソコンなら、デスクトップよりノートパソコンのほうが1~2割程度高価な傾向にあります。これは、ノートパソコンはよりコンパクトなボディにパーツを組み込むため、メーカー独自のパーツを多く使用しているためです。
また、熱処理の難しさや持ち運ぶことでHDDなどのパーツがダメージを受ける可能性があること、メンテナンス性が悪いことなどから、デスクトップに比べて耐久性は低くなってしまいます。
ノートパソコンが向いている人
ノートパソコンが向いている人は下記のようなタイプです。
● 出先でのPC作業が多いビジネスパーソン
● 動画ストリーミングやSNSがメインのライトユーザー
● 旅しながら仕事するノマドワーカー
● レポート作成が多い文系の学生
ノートパソコンの3タイプとおすすめ最新モデル
ノートパソコンには大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれのタイプの特徴とおすすめ最新モデルをご紹介します。
モバイルノートタイプ
14インチ以下のモバイルノートは、小型軽量で日常的な持ち運びに適しています。光学ドライブが搭載されず、インターフェイスが少なめなのがデメリットです。
メーカー | Microsoft |
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モデル | Surface Laptop 2 |
CPU | Core i5 8250U |
メモリ | 8GB |
ビデオチップ | Intel UHD Graphics 620(CPU内蔵) |
ストレージ | SSD:256GB |
光学ドライブ | 無し |
OS | Windows 10 Home 64bit |
モニター | 13.5インチ |
据え置き型ノートタイプ
15インチ以上の据え置き型ノートは、広い画面とテンキー付きのキーボードを備え、デスクトップ並みの作業性が特徴です。重量が2kgを超えるので、日常的な持ち運びには適していません。
メーカー | 富士通 |
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モデル | FMV LIFEBOOK AH77/D1 |
CPU | Core i7 8565U |
メモリ | 8GB |
ビデオチップ | Intel UHD Graphics 620(CPU内蔵) |
ストレージ | HDD:1TB SSD:128GB |
光学ドライブ | BD-R/BD-RE/BD-RDL/BD-REDL/BD-RXL/BD-REXL/DVD±R/±RW/RAM/±RDL |
OS | Windows 10 Home 64bit |
モニター | 15.6インチ |
2 in 1 PCタイプ
2 in 1 PCは、モバイルノートの作業性とタブレットの手軽さを両立させたタイプです。ディスプレイ部を360度回転させれば、タブレットとしてタッチパネルで操作できます。
メーカー | Lenovo |
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モデル | YOGA 720 |
CPU | Core i5 7200U |
メモリ | 8GB |
ビデオチップ | Intel UHD Graphics 620(CPU内蔵)) |
ストレージ | SSD:256GB |
光学ドライブ | 無し |
OS | Windows 10 Home 64bit |
モニター | 12.5インチ |
まとめ
従来は大型で高性能なデスクトップ、小型で低性能のノートパソコンという構図が一般的でした。しかし、最近ではノートパソコンの性能が向上し、デスクトップと遜色のない作業ができるハイエンドモデルも存在します。
コンパクトタイプのデスクトップや2 in 1 PCなど、新しいスタイルのパソコンも登場しています。ライフスタイルにぴったりのパソコンを選ぶとよいでしょう。