【初心者必見!】パソコンを水没させてしまったときの対処法

【初心者必見!】パソコンを水没させてしまったときの対処法

うっかり手を滑らせて、パソコンに飲み物を零してしまい、水没させてしまった経験がある人は少なくないと思います。デスクトップならば、キーボードやマウスだけの被害で済みますが、ノートパソコンの場合はキーボードと本体が一体になっていますので被害は大きくなります。

パソコンを水没させてしまうと、絶望を感じると思いますが、ちょっと待ってください!水没後に適切な対処をすることで、パソコンをもう一度復活できる可能性があります。

ここでは、パソコンを水没させてしまったときに行う対処法や修理の相場、水没の被害を最小限に抑えるための予防策についてご紹介します。

パソコンを水没させてしまったときに行う3つの対処法

喫茶店に行くと、コーヒー片手にパソコンで仕事をするビジネスマンや勉強する学生をよく見かけます。彼らを見てると、とても格好良く見えると思いますが、私はとてもハラハラしてしまいます。なぜなら、私は過去にパソコンにコーヒーを零して水没させてしまった経験があるからです。

忘れもしない3年前の冬、コーヒー片手にネットサーフィンをしていたところ、手が滑ってしまいノートパソコンをコーヒーまみれにし、水没させてしまいました。ですが、初めてのパソコントラブルに頭が真っ白になってしまった私は、とにかく中のデータを保存しようとやっきになってしまい、ノートパソコンをダメにしてしまいました。

皆さんには私のようにノートパソコンを壊さないよう、万が一に備えてしっかりと対処法を知っておきましょう。まず、パソコンに飲み物をこぼし水没させてしまったら、以下の3つの対処法を速やかに実行しましょう。

1.パソコンの電源コードを取り外す
2.乾いた布で水分を拭き取る
3.3日~1週間程度自然乾燥する
この3つの対処法を行うことで、水没したパソコンをもう一度復活させることができるかもしれません。ここではパソコンを水没させたときに行うこの3つの対処法について詳しくみていきます。

1.パソコンの電源コードを取り外す

パソコンに飲み物を零して水没させてしまったら、まずは速やかに電源コードを外しましょう。水に濡れた状態でパソコン内部に電気が通ってしまうと、パソコン内部の電気回路がショートし故障してしまいます。

できるだけ早く電源を切ることが大事です。水没させる前に、大事な資料を作っていたから保存しておきたい、または通常の方法でシャットダウンしたい方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが、このわずかな時間により、パソコンが無事に復活するかダメになるか、運命の分かれ道になります。

パソコンが復活しなければ保存したデータも無になってしまいますので、ここは保存したい気持ちをぐっとこらえて電源コードを抜きましょう。ノートパソコンの場合は電源コードを抜いてもバッテリーによって起動し続けるので、必ず電源ボタンを押し強制終了させましょう。ノートパソコンの電源を切った後は、バッテリーを取り外すのを忘れないようにしてくださいね。

2.乾いた布で水分を拭き取る

パソコンの電源が完全に切れたら、乾いた布で水没したパソコンの水分を拭き取ります。このとき、パソコン本体だけでなく、机も濡れているときはパソコンを別の場所に移動させてから拭きます。

ノートパソコンを水没させてしまった場合、目に見える水分を拭き取っても、キーボードの奥にまだ水分が残っていることがあります。水分をある程度拭き取ったら、新しいタオルをノートパソコンに挟み、裏返しにして風通しのいい場所に置いておきましょう。

3.3日~1週間程度自然乾燥する

水没させたパソコン本体またはノートパソコンの水分をある程度拭き取ったら、風通しのいい場所に置き、最低でも3日、時間に余裕のある方は1週間以上自然乾燥しましょう。

ここで早く乾かしたいがために、ドライヤーの熱風を使って乾燥させようとする方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが、パソコン内部はとても繊細で熱に弱いため、ドライヤーの熱風を当て続けると熱によってパソコンが壊れる恐れがあります。

また、水没させたパソコンを冷蔵庫に入れて乾燥させようとする方もいらっしゃるでしょう。この対処法も実は間違いで、パソコンを温度の低い場所から高い場所に移動させるとパソコン内部に結露が発生し、水滴が内部にたまってしまうことがあります。

パソコン内に貯まった水分に気づかず、電源を入れてしまうと故障の原因になりますので、パソコンは冷蔵庫で冷やさないようにしましょう。早く乾かしたい気持ちも分かりますが、ここは我慢してゆっくりと自然乾燥させましょう。

パソコンを水没させてしまったときの修理の相場

パソコンを水没させてしまった場合に私たちができる対処法については分かっていただけたかと思います。ですが、先ほど紹介した対処法はあくまでも応急処置に過ぎません。水没させたパソコンをこれからも安全にそして快適に使いたいのであれば、ある程度水分を拭き取った後に修理に出すことをおすすめします。

水没させたパソコンを修理業者に出すと以下の流れで修理を行います。

1.水没したパソコン本体またはノートパソコンを分解
2.水没して濡れた部品を完全に乾かす
3.水以外の飲み物を零してしまった場合は部品についている不純物を洗い流す
4.必要があれば部品を交換する
5.組み立てる

水没させたパソコンを修理業者に出したときの相場は、部品の交換の有無によって変わります。

【部品の交換が必要ない場合】

PCの分解、部品の洗浄料…8,800円~16,500円

【部品の交換が必要な場合】

PCの分解、部品の洗浄料に以下の部品交換料がかかります。

● 電源交換…11,000円~22,000円
● CPU交換…11,000円~55,000円
● ファン交換…8,800円~
● ハードディスク交換…27,500円~66,000円

こう見ると意外と高いですよね。なお、この料金にはパソコン内に保存されたデータの取り出し料金は含まれていません。データの取り出しは5,500円~22,000円となります。

なお、こぼした飲み物の種類や水没の程度によっては、データの復旧はもちろんのこと、パソコンの復旧ができない場合もあります。パソコンが復旧しなくても、PCの分解・部品の洗浄料の費用はかかりますので、ご注意を。

パソコン水没の被害を最小限に抑えるための予防策

パソコンを水没させると、自然乾燥させるにしろ、修理業者に預けるにしろしばらくパソコンを使用できなくなります。さらに修理は安くありませんし、何よりパソコン内のデータが全て失われる可能性もあります。

パソコンに飲み物をこぼして水没させると、良いことはひとつもありません。そうならないためにも、パソコンを水没させないよう、また水没させたとしても被害が最小限になるよう対策をする必要があります。ここでは、パソコン水没の被害を最小限に抑えるための予防策4つをご紹介します。

1.飲み物に蓋をする

パソコンの水没を防ぐ最も有効な方法は、パソコンの近くに飲み物を置かないことですが、パソコンを使って長時間仕事や勉強をしているとどうしても喉が渇いてしまいますよね。

今日からできるパソコンの水没を防ぐ方法の1つが飲み物に蓋をすることです。簡単なことですが、意外とできていない人が多いように思います。ペットボトルであれば飲んだら蓋をすぐ締める、マグカップに入れていたインスタントコーヒーはタンブラーもしくは水筒に入れるなど少し意識するだけで、飲み物によるパソコンの水没を予防することができます。

今日からできる予防策の1つなので、是非実践してみてくださいね。

2.防水シートを被せる

パソコン全体を保護する防水カバーやノートパソコンのキーボード部分に貼る防水シートを利用することで、パソコン内部に水が入るのを防ぐことができます。飲み物を零すことによる水没予防だけでなく、急激な温度変化による結露防止にも役立ちます。買っておいて損はない商品なので、これを機に購入してみてはいかがでしょうか

なお、ノートパソコン全体を保護する防水カバー、キーボードの防水シートの値段は1,000円~となっています。この値段で数十万するパソコンを守れると思えば安いものですよね。

3.防水に対応したパソコンを購入する

飲み物に蓋をしたり、防水シートでパソコンを保護したりしても完全に防水できるわけではありません。わずかな水分がパソコン内部に侵入する可能性があります。飲み物を飲みながらパソコンを使って仕事や勉強、ゲームをするのであれば、次回のパソコンの買い替え時に防水に対応した機種のパソコンを購入しましょう。

一般的なパソコンの機種よりも少々割高になってしまいますが、防水に対応しているパソコンであれば万が一飲み物を零してしまっても水没を防ぐことができるでしょう。防水性能のレベルは、機種によって違います。防水性能を選ぶ際は、値段はもちろんのこと今の家族構成に合わせて選ぶと間違いないでしょう。

これは私の経験なのですが先日、コーヒーを飲みながらノートパソコンで仕事をしていると長男が勢いよくぶつかりノートパソコンにコーヒーがかかってしまいました。私は以前、パソコン水没で大変な思いをした経験を機に、防水性能が高いパソコンを購入していました。

そのため、幸いにもパソコン水没による被害は全くありませんでした。このように子どもやペットがいる家庭では、予想外のことが起きる可能性が高いので、少々高くても防水機能がしっかりしているパソコンを選ぶことをおすすめします。

4.パソコンの水没を保証してくれるサービスに加入する

新品のパソコンを購入すると、通常1年間のメーカー保証が付いてきます。でも、水没によるパソコンの故障は無償保証対象外になっていることがほとんどです。先程、ご紹介しましたが、水没によるパソコンの修理代は水没の程度にもよりますが、5,500円~55,000円かかります。決して安いものではありません。

メーカーによっては、有料で水没による故障の保証を追加してくれるようなところもあります。以下に3つのパソコンメーカー(富士通・NEC・dynabook)と水没も無償保証となる保険サービスをまとめました。

参照:富士通 WEB MART

参照:NEC公式ホームページ

参照:dynabook公式ホームページ

まとめ

パソコンを水没させてしまった時に、まず行わなければならない3つの対処法は、

1.パソコンの電源コードを取り外す
2.乾いた布で水分を拭き取る
3.3日~1週間程度自然乾燥する

の3つになります。これらの対処法をできるだけ早く適切に行うことで、水没したパソコンを再び使える可能性が高くなります。

ですが、この3つの対処法はあくまでも応急処置なので、これからも使い続けるのであれば、修理業者に修理を依頼した方が良いでしょう。修理業者による修理の相場はパソコンの状態によって違いますが、安くて5,000円、高いと50,000円になることもあります。

また、飲み物をパソコンにこぼしてしまうことによる水没はだれにでもありうることなので、予防することも大事です。予防策には以下の4つの方法があります。

1.飲み物に蓋をする
2.防水シートを被せる
3.防水に対応したパソコンを購入する
4.パソコンの水没を保証してくれるサービスに加入する

パソコン水没の被害を最小限に抑えるためにも、これらの予防策をできるだけ早く行いましょう。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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