モバイルノートの特徴とメリットを紹介します

モバイルノートの特徴とメリットを紹介します

モバイルノートはノートパソコンの種類のなかでも、外で使用することを前提としたノートパソコンです。
「軽い」「小さい」「バッテリー容量が大きい」この3つを備えたノートパソコンが一般にはモバイルノートと言われます。
では実際にモバイルノートにはどういった特徴やメリットがあるのでしょうか?

モバイルノートとは?

モバイルの本来の意味は「移動可能」という意味ですが、現在では色々な通信機器の頭文字にこのモバイルという言葉が使われています。
一例をあげると
・モバイル通信
・モバイルバッテリー
・モバイルルーター
・モバイルノート

このように色々な通信機器にモバイルという頭文字がつけられていますが、これらはいずれも手軽に移動可能な機器と解釈することができます。

ではこの移動可能という意味を踏まえて
・モバイルノート
にはどういう特徴があるのでしょうか。

モバイルノートの特徴は移動可能という点はから見ると、実は通常のノートパソコンでも移動は可能ですが、モバイルノートの場合はより移動に適しているのが特徴です。
具体的には
①サイズが小さい
②重量が軽い
③大容量バッテリー

この3点の特徴を持つという点をモバイルノートは最低限満たしています。

サイズが小さいと持ち運びの際バックなどに入れやすくなり、移動の際の持ち運びやすさへと直結します。

またパソコンの重量が軽くなることで、移動する際に負担がかからないため、より手軽に持ち運びすることが可能です。

そして長時間使用可能な大容量バッテリーを搭載することで、好きな場所で実際に使えるようになるため、具体的使用と移動可能という点を両立することができます。

このように3つの特徴が、モバイルノートの大きな特徴となってきます。
モバイルノートを効率的に利用するためには、この3点の特徴を踏まえて実際に利用するシーンをイメージしてみましょう。

デスクトップ・ノートPCとの違い

モバイルノートとデスクトップ・ノートパソコンとの違いはどういった点にあるでしょうか?
本来モバイルノートは構造上ノートパソコンの一種と言えますが、
・モバイルノート
・デスクトップパソコン
・ノートパソコン

この3種はメーカーが購入ターゲットの差別化を図った上で、販売を行なっていることを理解しましょう。

デスクトップ・ノートパソコン共通の特徴は画面や本体が大きいことにあります。
画面が見やすいことによるメリットは
・情報の正確な把握が可能
・より正確な入力が可能
・よりハイスペックに製造可能
これらが可能になってきます。

情報の正確な把握とは、ホームページ・動画の閲覧や文章の内容理解など、様々なシーンで情報を大画面で見ることによる受ける恩恵のことです。
またパソコンは文字以外にも様々な入力を行いますが、大画面のほうがよりミスに気付きやすく、大画面のほうがよりミスのない正確な入力を行うことができます。

そしてパソコンのスペックを上げるためには、内部に様々なパーツを取り付ける必要がありますが、本体が大きいことで色々なパーツを取り付けハイスペックなパソコンの製造を可能にしています。

デスクトップパソコンは、机の上で椅子に座ってしか原則操作することができない点が大きなデメリットですが、より集中して作業を行うのに適しているといえます。
この場所が固定されるというデメリットを解消したのがノートパソコンで、家の中や職場手の最低限持ち運びを行なえる点がノートパソコンのメリットといえます。

しかし、モバイルノートよりもサイズが大きいため、本体の重量や大きさがデメリットとなり、決して持ち運びに適しているとは言いきれません。

モバイルノートは上述のように外で使用することを前提とし、持ち運びに適した小さく軽い本体と、大容量バッテリーの搭載が必要不可欠です。

ハイスペックな性能や情報の正確な把握や情報の正確な入力といったニーズをターゲットしているのは、デスクトップパソコンやノートパソコンです。

逆に色々な場所で実際の入力作業を行うニーズをターゲットにしているのが、モバイルノートであり、メーカーはこのように3つの差別化を行い販売を行っています。

デスクトップ・ノートパソコン・モバイルノート、この3つのメーカーによる差別化は、簡単で良いので頭の隅に置いておきましょう。
パソコンを購入する際にこの点を踏まえておくと、自分のニーズに合ったパソコンを購入する際のイメージ作りに役立ちます。

モバイルノートの定義ってあるの?

モバイルノートの具体的な定義というのは明確にはありません。
ですがパソコンメーカーが販売しているモバイルノートの特徴を見てみると
・重量が最大でも1.3kg以下
・液晶サイズが最大で14インチ
・材質が堅牢
・8時間以上使用可能な小型の大容量バッテリー
・グラフィックボード非搭載
このような共通点があります。

モバイルノートの主流は1㎏を下回る軽さと、11〜14インチ程度の小さい画面を搭載することによる、収納のしやすさにあり、外に持ち運んで使うことを前提としています。
また外に使うことを前提としていることから、アルミやマグネシウムといった、軽くて傷の入りにくい丈夫な材質が使用されています。
モバイルノートのバッテリーは小型で長時間使用可能なため、電源が供給できない場所でも事前に充電しておけば長時間場所を選ばずに使用できます。

ハイスペックな性能をモバイルノートに求める必要はなく、モバイルノートには高性能な映像処理に必要なグラフィックボードは、搭載されていない場合がほとんどです。

またグラフィックボードを搭載すると本体に熱を発しやすく、本体が高温になるため外で使いずらくなるといったデメリットも発生します。
多くのモバイルノートはこのような理由から、グラフィックボードは搭載せず映像処理はCPU内蔵のグラフィックスを使用します。

モバイルノートに明確な定義というのはありませんが、最低限上記内容をすべて満たしているのが、モバイルノートの簡単な定義となります。

では実際にメーカーが販売しているモバイルノートの種類や特徴を見ていきましょう。

モバイルノートの種類と特徴

2019年現在でも数多くのモバイルノートが、メーカーから発売されています。
ここでは代表的なモバイルのノートの特徴や金額をいくつか紹介していきます。

Think Pad X1 Carbon メーカー販売価格14万円以上(2019年5月時点)
・メーカー レノボ
・液晶サイズ14インチ
・重量1.13kg
・バッテリー駆動時間20時間以上(1時間で80%の急速充電可能)
・CPU Core i5以上
・トラックポイント付属

引用:ThinkPad X1 Carbon(Lenovo)
https://www.lenovo.com/jp/ja/static/catalog/nb-2016-x1c_cf_0209

レノボが販売するThink Padシリーズの最新版です。
伝統の中央に配置されたトラックポイントを活用することで、ホームポジションで作業が完結するため、効率を重視するビジネスマンにThink Padシリーズは人気があります。
14インチの液晶ながらも重量は1.13kgと非常に軽量で、価格は14万以上と高額ながらも、持ち運びと作業性の両立に優れたモバイルノートです。

LIFEBOOK WU2/C3  メーカー販売価格12万円以下(2019年5月時点)
・メーカー 富士通
・液晶サイズ13.3インチ
・重量698〜747g(カスタマイズ可能)
・バッテリー駆動時間11時間以上
・CPU Core i3〜i7(カスタマイズ可能)
・同液晶サイズ世界最軽量(2018年10月1日調べ)

引用:LIFEBOOK WU2/C3(富士通)
http://www.fujitsu-webmart.com/pc/ui073?DAI_CODE=2657

富士通が販売する13.3インチモバイルノートの最新版です。
13.3インチで1kgを大幅に下回る軽量が最大の特徴ですが、CPU性能をi3に落とすことで、重量は747gと若干増加しますが、11万円台と手頃な価格で購入が可能です。
同液晶サイズで最軽量を追求する人だけでなく、カスタマイズによる金額面でのコストパフォーマンスも追求できる点がこのモバイルノートの大きな特徴です。

ASUS E203MA メーカー販売価格 3万円前後(2019年5月時点)
・メーカー ASUS
・液晶サイズ 11.6インチ
・重量1kg未満
・バッテリー駆動時間14時間
・CPU Celeron N4000

引用:ASUS E203MA(ASUS)
https://www.asus.com/jp/Laptops/ASUS-E203MA/

ASUSが販売する11.6インチ小型モバイルノートパソコンの最新版です。
モバイルノートとして1kgを下回る性能と長時間駆動可能なバッテリーを搭載という最低限の性能を満たしていますが、このモバイルノートの最大の特徴は金額面です。

CPUの性能を落としUSBポートも最小限にすることで、3万円前後の金額でモバイルノートの購入が可能と、とにかく低価格にこだわりたい人に最適なモバイルノートです。

ここで紹介したモバイルノートはあくまでも一例です。
その他にも様々なメーカーからモバイルノートは販売されていますが、それぞれにコンセプトに基づいた特徴があります。

モバイルノートを購入する際は、コンセプトや特徴をメーカーHPでよく確認し、性能に納得したうえで購入しましょう。

モバイルノートとスマホ・タブレットの違い

最近ではパソコンというジャンルと別にスマホやタブレットを使用する方も増えてきています。 使い方によってスマホやタブレットがパソコン代わりにもなり、パソコンが無くても一通りのネットを通した作業は可能です。

一見するとスマホやタブレットは外で使用するという点では、競合する形になるように思いますが、実は明確な違いがあります。

スマホやタブレットのモバイルノートと比較した特徴としては
・より軽くサイズも小さい
・ボタンを押すだけで電源がすぐに入る
・タッチパネル操作が基本
このようなメリットがあり、スマホやタブレットはモバイルノートよりも持ち運びしやすく、より外で使用することに特化しています。

逆に
・キーボードが付属していない
・原則マウスが使えない
・OSが異なる場合がある
この点からモバイルノートのようにキーボードやマウスを使用した、オフィス操作などの一連の入力作業を手軽に行えないのが、スマホやタブレットのデメリットです。

ではスマホやタブレットの特徴を踏まえた上で使うシーンをイメージしてみましょう。
例えば
・手軽に情報を調べたい
・簡単なメール操作を行いたい
このようなシーンではスマホやタブレットの持ち運びやすさを、最大限に活かすことが可能です。

しかし
・外出先の隙間時間に正確な入力作業を行いたい
・ミスのない確実なメール操作を行いたい
このような場合、マウスやキーボードが標準で付属しているモバイルノートのほうが、正確な作業を行なえるため、スマホやタブレットよりも使いやすいと言えます。

このようなデメリットを解消するため、マウス・キーボードが使用可能、OSもWindowsを搭載のタブレットも増えてきていますが、現状ではそれほど普及していません。
モバイルノートを効率よく使用する場合、スマホやタブレットとの違いを踏まえて正しい場面での使用が、一連の作業効率が上がりオススメの使用方法です。

こんなシーンにオススメ モバイルノート編

モバイルノートのオススメ使用方法として
①セカンドパソコンとして使用
②タブレットやスマホと併用して省スペース化
③外出先での場所を問わない入力作業
このようなシーンをイメージしてみましょう。

①のようにモバイルノートをセカンドパソコンとして使用するメリットは、情報閲覧と入力を分けることができる点です。

大画面のパソコンを情報閲覧専用とし、大画面で情報を見ながら、モバイルノートは入力作業に使うことで、色々な作業がはかどります。

SDカードやフリーメールを活用し、手軽にデータ移動を行なえる環境が整っていれば、より効率的にセカンドPCとして使用することが可能になります。

②のようにスマホやタブレットと併用してモバイルノートを使うことで、部屋の机のスペースを有効活用しながらパソコンを使用することができます。
情報閲覧にはタブレットやスマホを使用し、モバイルノートを入力作業中心に使用することで、物が少ないスッキリした状態でパソコンが使えるためオススメの使用方法です。

③はモバイルノートのコンセプトでもある、場所を問わず色々な場所でパソコンを使用したいと思っている人には非常にオススメです。
特に外出先でスマホやタブレットを使用し複雑なな入力作業を行なっている人は、モバイルノートを使用することで効率が上がります。

逆にこのようなシーンは
①リラックスしながらインターネットや動画を閲覧したい
②外出先では情報閲覧のみ
このようなシーンはあまりオススメできないモバイルノートの使用方法です。

①のシーンでは、デスクトップやノートパソコンのほうが画面が大きく見やすく、モバイルノートでは小さく目を凝らす必要があるため、リラックスという点では適していません。
②のシーンの場合、スマホやタブレットを使用したほうが短時間で済むため、モバイルノートよりもこちらを使用したほうが利便性に優れます。

モバイルノートの購入を検討している方は、キーボードを使った文字入力を行うことが原則前提となってくる点を理解し、使用するシーンをイメージしてみましょう。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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