ゲーミングパソコンは中古でも大丈夫? 中古購入のチェックポイント

ゲーミングパソコンは中古でも大丈夫? 中古購入のチェックポイント

パソコンの中でも、特に3Dゲームのような最新のゲームをプレイするためのものをゲーミングパソコンと呼びます。
ゲーミングパソコンの特徴は、よりスムーズにゲームの処理や描画が行えるように構成されていることです。

昨今のパソコン向けゲームはVRに対応しているものを代表として、要求スペックが高くなっています。
そのため、ゲーミングを目的としていないようなパソコンでは、そもそも起動しないことさえあります。

高性能になりがちなゲーミングパソコンは、どうしても価格面でも高くなりがちです。
パソコン購入の際に節約をしたいという方は、中古での購入を検討することもあるでしょう。 それでは、ゲーミングパソコンは中古で購入しても良いものなのでしょうか?

ここから先では、中古でのゲーミングパソコン購入を考えている方に向けて、中古ゲーミングパソコンに関する情報を紹介します。

最初に紹介するのは、「中古ゲーミングパソコンの相場」についてです。
これについては新品のゲーミングパソコンと比較しながら、どの程度の価格で購入できるかを紹介します。
もちろん性能によっても価格が変化するため、いくつかのパターンから見てみましょう。

次に紹介するのは、「ゲーミングパソコンの性能はどこを見るべきか?」についてです。
パソコンの性能を左右するポイントは多く存在しており、どのようなゲームをするのかによっても重視する点が変わります。
どの部分の性能によって、どのような違いが出るのかを紹介します。

最後に紹介するのは「ゲーミングパソコンはHDDとSSDどちらが良いか?」についてです。
HDDとSSDはどちらもデータ保存しておくためのストレージディスクですが、メリット・デメリットに違いがあります。
ゲームをすることを考える場合どちらが優れているのかを紹介します。

そして最後に、「本当に中古で大丈夫か?」についてです。
中古購入の場合に考えられるデメリットとしてどのようなものがあるのかを紹介します。
購入の際に注意するべき点についても併せて紹介します。

中古のゲーミングパソコンの相場はどのぐらい? 新品の場合は?

中古のゲーミングパソコンを購入する場合、どの程度の相場を考えられるのでしょうか。
ゲーミングパソコンにも性能の幅、年式の違いなどがあるため、一概にどの程度の値段、とはいえません。
そのため、ここでは3つの性能のパソコンについて、それぞれ価格を紹介します。

Mouse Computer NEXTGEAR MICRO
CPU Intel Corei3-2120 3.30Ghz
メモリ 8GB
ストレージ HDD 500GB
グラフィックボード NVIDIA GeForce GTX550 Ti
光学ドライブ DVDマルチドライブ
OS Windows10 Home 64bit
中古価格 28,490円(税込)
新品価格 メーカー終売

※2019年4月現在。ドスパラ中古WEB販売

こちらのパソコンは、性能としては少し古いタイプのものです。
最新鋭のゲームについては性能不足で動かないか、動作設定を下げなければカクついてしまうことが考えられます。
特にグラフィックボードについては最新の性能のものと大きく離れているため、3Dゲームのプレイには適しません。

それでも安く購入できるタイプのため、それほど高性能なゲームを動かす予定がなく、予算節約が第一目標なら考えられます。

Diginnos Magnate
CPU Intel Core-i5 4590 3.30GHz
メモリ 16GB
ストレージ HDD 500GB
グラフィックボード NVIDIA GeForce GTX1050 Ti
光学ドライブ DVDマルチドライブ
OS Windows10 Home 64bit
中古価格 66,990円(税込)
新品価格 メーカー終売

※2019年4月現在。ドスパラ中古WEB販売

こちらのパソコンは、1つ目に紹介したものに比べると性能が高いものです。
CPU、メモリ、グラフィックボードのいずれも性能が高いものとなっているため、動かせるゲームの幅はかなり広がっています。
価格面も6万円程度とゲーミングパソコンとしてはかなり抑えられています。

Diginnos GALLERIA
CPU Intel Core-i7 8086K 4.00GHz
メモリ 64GBtd>
ストレージ SSD 500GB
グラフィックボード NVIDIA GeForce GTX1080 Ti
光学ドライブ DVDマルチドライブ
OS Windows10 Home 64bit
中古価格 222,090円(税込)
新品価格 メーカー終売
※2019年4月現在。ドスパラ中古WEB販売

こちらのパソコンは、2019年4月現在でもかなりハイエンドな性能をしています。
各種性能が上記2つよりもさらに向上している上に、ストレージもHDDからSSDと変わっています。
VRのゲームでも全く問題なく動かすことができるような性能のため、ゲームが動かないと困ることはほとんどないでしょう。

十分現役機として使用できるもの、グラフィックボードのGTX1080Tiの在庫がない関係で同性能のものは新品取扱が終わっています。
グラフィックボード違いのものは新品販売も続いているシリーズです。

このように、今回紹介した3つのパソコンだけを見ても、価格は2万円台から20万円台とバラバラです。
中古という括りだけで相場を考えるのは難しいと考えましょう。

ゲーミングパソコンのスペックはどこを見るべき?

ゲーミングパソコン購入の際に、特に注目したいスペックは以下の3つです。
1.CPU
2.メモリ
3.グラフィックボード

1.CPU

CPUとは、中央演算処理装置のことで、パソコン全体の処理能力を左右するパーツです。
特にゲームをプレイする上で重要になるのは、CPUのグレードとクロック数の2つです。

まずCPUのグレードは、Intelの場合「Core-i5」「Core-i7」というように、iの後に表示された数字から判別できます。
グレードが高いものの方が性能が高くなっているため、判断基準の1つとするのがよいでしょう。

次にクロック数は、GHzの単位で表示されているものです。これは、どれだけの周期で処理を行うことができるのかを意味しています。
処理能力が高いCPUでも、クロック数が低いと処理を行う周期が長くなるため、処理速度は低くなってしまいます。

ただし、クロック数が上がるほどCPUの発熱も激しくなっていきます。
冷却しなければ破損してしまうため、クーラーの性能がボトルネックとなって周波数は現状5GHzが上限です。
クロック数が高いCPUを使う場合は、特に夏場などは高温になりすぎないように注意する必要があります。

2.メモリ

メモリもパソコンの処理を行うためのものです。
CPUが処理するデータはこのメモリに一時的に保存されることになるため、この容量が増えるほどCPUの同時処理性能が高まります。
ゲーミングパソコンでは少なくとも8GBは搭載されていることが多いでしょう。

BTOなどでカスタマイズをすると64GB程まで拡張することができますが、増やせば増やすだけ効果を発揮するものではありません。
64GBまでメモリを消費するような処理が必要になることは滅多にないため、使われていない部分は無駄になってしまいます。

最新の3Dゲームをプレイすることを考えれば、16GBから32GBで考えるのがよいでしょう。

3.グラフィックボード

グラフィックボードは、3Dグラフィックを描画するためのパーツです。
ゲーム用ではないパソコンには搭載されていないことも多いですが、ゲーミングパソコンでは必須のものです。
NVIDIA社のGeForceというブランドのものが使用されていることが多いでしょう。

GeForce GTX550、GeForceGTX1080というように、GTXの後の数字がどのような性能を持っているかを示しています。
基本的には数字が高いものほど描画性能に優れており、複雑な3Dの描画もスムーズに行えるようになります。

VRゲームをプレイするならGTX1070以降のものが望ましいでしょう。
そこまで高度な3D描画を必要としないなら、1050以降のものでも十分動かすことができます。

ゲーミングパソコンはHDDとSSDならどっちがよいの?

パソコンにデータを保存しておくためのストレージには、HDDとSSDという2つの種類があります。
ゲーミングパソコンの場合、どちらを使用するのがよいのでしょうか。

HDDは磁気書き込みにより物理的にデータを保存する仕組みをとっています。
そのため、衝撃に弱く故障しやすいというデメリットがあるものの、大容量の保存に適しています。
いくつものゲームをプレイする予定で、いちいち容量をあける手間を掛けたくないというのなら、HDDは適した選択肢です。

対してSSDは、同価格ならHDDよりも容量は小さくなります。
その代わり、データの読み込み速度が早いのが特徴です。複雑な処理が必要なゲームはSSDに保存することで高速化が期待できます。

本当に中古で大丈夫? 中古購入の場合の気になるポイントまとめ

ここまで、中古のゲーミングパソコンについて紹介をしてきましたが、実際のところ、中古購入はどうなのでしょうか?

結論から言ってしまえば、オススメはできません。
パソコンは基本的に消耗品で、長く使用しているほど各種パーツの寿命は縮まります。
ゲームはプログラムの中でも重い処理が必要となるため、さらにこの寿命を高速で削ります。

つまり、中古で購入する場合、そのパソコンの寿命は大幅に削れている可能性があるということです。
せっかく安く購入しても、すぐに壊れてしまうのでは費用対効果に優れるとはいえません。

もう1つ、特に最近にゲーミングパソコンの中古購入が推奨できない理由があります。

それは、グラフィックボードが仮想通貨のマイニングに使用されるものということです。
仮想通貨のマイニングというのは、仮想通貨の取引記録を台帳に記録する処理を代行することで、その一部を受け取るというものです。

仮想通貨マイニングはグラフィックボードのメモリを最大限まで使用して行うことで効率化できます。
そのため、ゲーム以上に高い負荷のかかる作業です。

これによって、新しい年式のパソコンでさえ、寿命がもうほとんど残っていない可能性もあります。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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