パソコンはどこのメーカーのものがいい?メーカーごとの特徴を解説

パソコンはどこのメーカーのものがいい?メーカーごとの特徴を解説

家電量販店のパソコンコーナーへ行くと、様々な価格、様々なメーカーのパソコンが販売されています。最初から目当てのものがある場合は良いのですが、色々見ているうちにどれが良いのか分からなくなってしまった、という経験があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、パソコンの主要なメーカーと、メーカーごとの特徴を紹介します。日常使いしやすいノートパソコンのラインナップを中心に紹介しますので、ノートパソコンの購入を検討している方は是非参考にしてください。

1.特徴がわかりやすい!OSを作っているメーカー

WindowsやMacOSなどのOSを作っているメーカーの特徴は、見た目から分かりやすいほどの強い個性です。利便性や機能性を重視するMicrosoftと、デザインと機能の両立を図るAppleで好みが分かれます。

Microsoft

OSの全体シェアの90%程度を誇る、アメリカの有名メーカーです。パソコンにはあまり詳しくない人でも、Windowsという名前は知っているという方も多いでしょう。

OSが有名なのでOSメーカーと思われがちなMicrosoftですが、実はSurface(サーフェス)というタブレット型パソコンも作っています。
Surfaceは液晶の部分とキーボードの部分が取り外せるようになっており、タブレット端末としてもノートパソコンとしても使える、という便利なパソコンです。

タブレットとしても使用できる上に、軽量でかさばらないので、持ち運びに便利です。家にデスクトップパソコンがある方や、持ち運びに便利な2台目のノートパソコンを探しているという方におすすめです。

Apple

iPhoneやiPadでお馴染みのApple社は、Mac(マック)という名称でパソコンのブランドを展開しています。

OSのシェアはWindowsに比べると10%前後とかなり遅れを取っていますが、Macのパソコンは図形の描写や音楽の作成のためのソフトが豊富で、創作に強いという特徴があります。そのため、シェアは少なくてもデザイナーやクリエイターなどから根強く支持を受け続けているメーカーです。

Macはデザインがシンプルで、見た目がすっきりしてオシャレなことから女性にも人気があるパソコンです。気を付けるべき点としては、MacはWindowsと操作が違ったり、ファイルの互換性が無かったりするものがあるという点です。今までWindowsを使っていた人がMacに乗り換える際は気を付けましょう。

2.便利な機能が選べる!国内メーカー

国内メーカーのパソコンは、総じてパソコン初心者に優しく、使い勝手が良いように設計されているものが多いです。主要な国内メーカーの特徴を順番に解説します。

富士通

富士通のパソコンは、FMVシリーズというブランドを展開しています。そのなかでもAHシリーズというノートパソコンがおすすめです。
ハイレゾ対応のハイスペックモデルから、価格を抑えたベーシックな機種まで取り揃えており、好きなスペックのものを選ぶことができます。

富士通のパソコンのもう一つの特徴は、国内生産という点です。島根県の工場で作られたパソコンを「出雲モデル」という名前で出荷しています。
国内生産なのでパーツの一つ一つまで品質が高く、キーボードの打ち心地やディスプレイの美しさなど、細かいところまでこだわった製品が多いです。

NEC

パソコンを購入する際に、初心者の方が重視するのは、カタログスペックや仕様よりもサポートかもしれません。もしパソコンの操作がわからなかったら、突然パソコンが壊れてしまったら、と思うと不安になりますよね。

NECは国内メーカーの中でも、特に初心者に優しいパソコンを多く生産しているメーカーです。ノートパソコンは主にLAVIE DIRECT NSというシリーズで展開しています。

操作を丁寧に教えてくれるナビゲーション機能がついているだけでなく、困ったときの電話サポートサービスなど、もしものときのサービスも充実しているのが特徴です。初めてパソコンを購入する方や、パソコンは正直よくわからないという方におすすめです。

TOSHIBA

東芝とシャープが経営統合して生まれたのが、現在のTOSHIBAというメーカーです。
TOSHIBAはdynabookというブランドでノートパソコンを展開しているのですが、このdynabookというブランド名のノートパソコンはは1989年に生まれたものでした。ノートパソコンの製造に関しては、実に30年という長い歴史を持っているメーカーです。

dynabookの特徴は、スピーカーや液晶の品質が高いという点です。TOSHIBAはREGZAを始めとするテレビ開発に強いメーカーで、そのノウハウをノートパソコンにも生かして開発をしています。

また、他のメーカーのノートパソコンと比較すると、dynabookのスタンダードノートタイプはやや大きくて重いという特徴があります。普段は机の上で作業して、必要に応じて場所を移動したいといった場合には最適なノートパソコンです。

VAIO

VAIOというパソコンは以前ソニーが開発していたブランドでしたが、現在は独立してVAIO株式会社が製造しています。

VAIOの特徴は、とにかく見た目がおしゃれという点です。シンプルながらセンスの良さを感じる美しいデザインに惹かれて、VAIOを購入した経験があるという方もいらっしゃると思います。

また、ソニーが開発を手掛けていたパソコンというだけあって、画像編集や音楽の編集にも強いという特徴があります。
操作にはやや癖があり、初心者にはあまり向かないブランドなのですが、その一方でこだわってVAIOを使い続ける根強いファンも多く存在しています。

3.安価でシンプル!海外メーカー

海外メーカーのパソコンは、機能性も見た目もシンプルに抑えられています。その分コストカットもされているので、同じスペックでも他のメーカーの8割程度の価格のものが多く、コスパが良いのが特徴です。

ASUS(エイスース)

ASUSは台湾のメーカーです。元々はパソコンに使われる電子部品を作っていたメーカーで、ソニーなどの日本の国内メーカーにも長らく部品提供をしていました。
自社で部品を作っていた時のノウハウを生かして自社一貫生産でパソコンを作っているので、価格が安いのが特徴です。

同じ程度のスペックの製品でも、国内メーカーのパソコンと比較すると、多くの製品が国内メーカー品の9割から8割程度の価格で販売されています。また、小型で軽量のノートパソコン、「ネットブック」を開発した先駆者というだけあって、薄型で軽量のノートパソコンの開発を得意としています。外出時用や2台目用のパソコンとしても人気です。

ちなみにこのブランド名ですが、初めて見るとどうやって読むのか分からず戸惑う人が多いです。エーサス、アスースなど色々な読み方をしている人がいるのですが、公式発表によると「エイスース」という読み方が正しいです。

lenovo(レノボ)

lenovoは香港に本社を置いているパソコンメーカーです。元々中国国内向けにパソコンを作っていた会社だったのですが、2004年にIBM(アイビーエム)という会社のPC部門を買い取って傘下に置いたことで、世界3位の規模まで急成長しました。

lenovoのノートパソコンはシンプルで無駄のない設計で、国内メーカーの同じスペックのものよりも価格が安価なのが特徴です。製品によっては国内メーカー品の7割程度の値段で販売されていることもあり、同じ海外メーカーであるASUSの同等品より安いこともあります。

安価に高性能パソコンが手に入るという点では非常にお得なブランドですが、lenovoの製品は機能も見た目もそのぶんシンプルに作られています。サポート機能や使い方説明などの機能もついていないので、初心者が買うとやや扱いにくいと感じる点もあるかもしれません。
パソコンに慣れて一通りの使い方が分かるという人や、仕事用の2台目パソコンを探している人におすすめです。

hp(エイチピー)

アメリカのパソコンメーカーです。以前は「ヒューレット・パッカード」という名前でしたが、2015年にパソコン開発部門がHPInc.という会社に分裂したため、現在はhpという名称を使用しています。

国内メーカーと同じくらいの価格帯のものが多く、他の海外メーカーと比べると高価です。しかし、その分デザインに力を入れており、スタイリッシュなデザインのノートパソコンを多く製造しています。
特に、カラーバリエーションが豊富で機能的にも充実した「Pavilion」シリーズは機能面、デザイン面共にバランスが良く、パソコン初心者にもおすすめです。

4.高性能パソコンが欲しいならおすすめ!パソコン専門のメーカー

シンプルでも高性能なパソコンが欲しい!使用用途に細かく推奨環境が設定されている!などの場合は、専門メーカーがおすすめです。パソコン専門で作っているので、機能と価格のバランスが良いのが特徴です。

mouse(マウス)

マウスコンピューターは、日本におけるパソコンの聖地、秋葉原で90年代に立ち上げたショップをルーツとしているパソコンメーカーです。店頭での実物の販売も行っていますが、主にネット注文による受注販売でパソコンを販売しています。

マウスコンピューターの特徴は、受注販売でのカスタマイズ性の高さです。光学ドライブやHDDの容量など、色々なパソコンのパーツを全て自分好みにして購入することができます。
今のパソコンよりももっと動きの速いパソコンが欲しい!容量がもっと大きいものが欲しい!などの具体的な不満に、ピンポイントで答えてくれるメーカーです。

また、何もカスタマイズしなくてもスタンダードモデルとして購入することも可能です。電話対応などのサポートも充実しているので、パソコン初心者にもおすすめのメーカーです。

パソコン工房

GoodWillが展開しているパソコンメーカーです。コストパフォーマンスが良く、機能面と価格面でバランスが取れた性能の高いパソコンが揃っています。

仕事や遊びにスタンダードに扱えるパソコンから、PCゲームも遊べるような高機能なパソコンまで、性能の幅が非常に広いのが特徴です。
その分デザインはシンプルなものが多いですが、エントリーモデルのノートPCなら5万円台から購入可能と、安価なパソコンも多くそろえています。性能と予算を抑えたい人にもおすすめです。

パソコン選びに迷ったら、メーカーの特徴と用途から選ぶのも良い方法

パソコンを選ぶ際に決め手となる要素は人それぞれです。デザインだったり、機能だったり、予算との兼ね合いだったりと、パソコンを選ぶ際には考える基準がたくさんあります。
パソコン選びに迷って決められないときは、メーカーの特徴とパソコンの用途から選ぶのも良い方法です。

予算を浮かせたい場合は海外メーカー製品から、パソコンが初めてという場合はサポートが充実した国内メーカー製品から選ぶというように、メーカーごとの特徴を見て自分に合いそうなものを選ぶと、自分の目的に合った最適なパソコンを選ぶことができます。メーカーごとの特徴から、最適な一台を探しましょう。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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