canon製のプリンターの特徴は? 知っておきたいポイント

canon製のプリンターの特徴は? 知っておきたいポイント

パソコンで作成した文書や画像、取り込んだ写真などを自分で印刷したいという場合には、プリンターが必要となります。

そんなプリンターを生産しているメーカーは多く存在していて、どのようなものを選べば良いのかわからないという人も多いでしょう。
ここでは、そんなプリンターメーカーの1つ「canon」を紹介します。

canonはどんなメーカー?

canonといえば、プリンターのメーカーとしてよりも、カメラやビデオのメーカーとして知っている方が多いのではないでしょうか。
実際、元々このcanonは、カメラの開発を行うためのメーカーとして設立されましたが、映写技術はプリンターの開発にも寄与しています。

canonは1980年代には、バブルジェット方式と呼ばれる方式でのプリンターを開発していました。

このバブルジェット方式というのは、ノズル内のヒーターを加熱することによって泡を発生させ、この圧力を使用することによってインクを噴射して精密な印刷を可能にする技術です。

インクを吹き付ける形で印刷を行うプリンターのことをインクジェットプリンターと呼び、このタイプのプリンターは今でもcanonプリンターの主翼を担う1つとなっています。
その後もcanonは顔料インクを使用した写真画質の印刷技術や、6色のインクから印刷を行うことでより綺麗な印刷を可能とする技術によって進歩を遂げてきました。

これにより、家庭用だけではなく、プロフェッショナルにも使用されるようなプリンターが提供できる技術を手に入れています。

詳しいcanonのプリンターのラインナップについては後述しますが、canonはこの他にも液晶基盤に使用される露光装置や、写真や文書などを取り込むスキャナーなども手がけています。

Canonの理念

引用:canon公式サイト

canonは入力機器・出力機器を共に扱う幅の広い会社として活躍しています。製品の提供を通して、よりよい社会の実現へとつなげることができるように、価値の創出を行うことを目的の1つとしています。

プリンターだけを見ても、上記のように様々な技術が使用されています。現状に満足するのではなく、進歩する技術開発を続けていく姿勢があります。

2019年度のCanonの売上高&従業員数

引用:anon公式サイト(2019年6月現在)

世界中で親しまれ、尊敬され、永続的に発展する真のグローバル企業を目指す、というのがcanonの根幹を為す姿勢の1つです。
上記の画像の示すとおり、日本だけではなく世界でも大きな売上を持ち、現地の従業員も多く世界への展開が行われています。

変化は進歩、変身は前進というスローガンの下で、より新しいものを作り上げていくのがcanonの強みです。

Canonの米国特許数

引用:canon公式サイト(2019年6月現在)

上の画像の通り、米国でも数多くの特許を毎年多く登録しているなど、止まらないテクノロジーの進展が行われていることがわかります。

canonのプリンターはそのオールマイティな技術力から、文字印刷や写真印刷などの様々な場面に対応できるものが多いのが特徴です。

特に家庭で使用する場合のバランス力が高く、選んで失敗した、ということが少ない作りとなっています。

canon製のプリンターのラインナップ

canonから販売されているプリンターにはいくつかのシリーズがあり、それによって適している使用方法などに違いがあります。
ここでは、canonのプリンターのラインナップとして、4つのシリーズについて紹介します。


・複合機
・インクジェットプリンターのPROLINEシリーズ
・コンパクトフォトプリンターのSELPHYシリーズ
・ビジネス用のMAXIFYシリーズ

複合機

複合機

引用:canon公式サイト

canonのプリンターのラインナップから、最初に紹介するのは複合機についてです。
複合機というのは、プリンターとしての機能と、その他の機能を文字通り複合したもので、それぞれの機能を使用したいという人に適しています。

例えば、canonの複合機プリンターの1つ、XK70では、コピー機としての機能とスキャナーとしての機能が取り入れられていて、それぞれの機能を目的としても使用することができます。

canonでは複合機だけでも多くの商品を用意しており、どのような性能のものを求めているのかによって選ぶことができるようになっています。

例えば先述のXK70は高性能なフラグシップモデルとなっており、最高4800dpi(1/4800インチの間隔で印刷可能)という高画質での印刷が可能になっています。

特徴的なのは、さらに写真画質を向上させるための技術として使用されている、プレミアム6色ハイブリッドインクです。
通常よりも多色から色を再現できるようにしていることで、細かい色の違いも再現ができるようになっており、写真印刷をしたいという場合に適した印刷が可能になっています。

また、用紙を入れ替えることなく用紙の表と裏に印刷を行うことができる自動両面プリント機能などによって、時間を掛けることなく様々な使用用途にあわせて印刷が可能になっています。

高性能でありながら使用しやすいというのも1つのテーマとしていて、大型のタッチパネルによって直感的操作が可能になっているのが特徴的です。

価格はamazonで38,882円(税込)と、性能に見合ったものとなっています。
※値段は2019年6月時点のものです。

参考:Amazon

対して、コンパクトモデルであるPIXUS TS3130Sは、複合機に必要となる基本的な機能をコンパクトにまとめたモデルです。

スキャナー機能とコピー機能を搭載しつつ、インク色は4色ハイブリットインクと、高性能モデルに比べると控えめとなっています。
価格はamazonで4,558円(税込)と、リーズナブルに購入できるのが特徴です。
※値段は2019年6月時点のものです。

参考:Amazon

インクジェットプリンターのPROLINEシリーズ

インクジェットプリンターのPROLINEシリーズ

参考:Amazon

PROLINEシリーズは、文書を印刷する目的よりも、写真を印刷する目的に力を入れている、高画質を目指したインクジェットプリンターのシリーズです。
ラインナップとしてPRO-10S、PRO-100S、PRO-1000の3つがあり、特に高画質印刷を得意としているのはPRO-1000です。

PRO-1000では他の家庭用プリンターとは一線を画する2400dpi(1/2400インチの間隔で印刷可能)という超高画質で、インクも12色が使用されています。
黒系のインクだけでも4色が使用されているため、黒の質感を印刷することも得意としています。
これによって、写真画質を非常に高い水準で印刷できるようになっており、プロの写真家でも十分使用できるような高画質での印刷を可能としているのが特徴です。

価格はamazonで116,597円(税込)とその性能に見合ったものとなっています。
※値段は2019年6月時点のものです。

参考:Amazon

コンパクトフォトプリンターのSELPHYシリーズ

コンパクトフォトプリンターのSELPHYシリーズ

引用:canon公式サイト

SELPHYシリーズは、パソコンからではなく、スマートフォンから印刷を行うことを目的としているシリーズです。
そのため、持ち歩くことができるようなサイズがまず特徴の1つとなっており、180mm×136mm×63mmと、小さな引き出しでも収納できるような大きさです。

慣れていない人でもシンプルに使用できるように、洗練されたユーザーインターフェースが採用されており、大型のタッチパネルで操作が可能になっています。

この他にも、スマートフォンから日付の絞り込みを行って写真を検索することができる機能や、カラーフィルターを掛けることでアレンジを行う機能などが搭載されています。

ビジネス用のMAXIFYシリーズ

ビジネス用のMAXIFYシリーズ

引用:canon公式サイト

MAXIFYシリーズは、ビジネス使用のための機能を重視しているシリーズです。

まず特徴として、より効率よく印刷業務を進めることができるように、高速プリント機能が搭載されています。
1枚目の印刷を行っている間にもう1枚の印刷をすぐに始められるように、用紙送りを開始するという仕組みです。
これによって印刷のインターバルが少なくなることによって印刷速度を向上させることができます。

また、インクコストを低減させるために、大容量のインクタンクを使用しているのも特徴の1つです。
これによって、インクタンクの交換頻度を落とすことができ、全体的な印刷コストを下げる事が可能になっています。

MAXIFYシリーズのMB5430はamazonで26,591円(税込)です。
※値段は2019年6月時点のものです。

参考:Amazon

canon製のプリンターの特徴

canon製のプリンターの特徴

引用:canon公式サイト

それでは、canonのプリンターが持っている特徴としてはどのようなものがあるのでしょうか。

顔料黒インク

大きなポイントとなっているのは、使用されている黒インクの種類が他社のものとは違っているという点です。

一般的に、家庭用のプリンターに使用されている黒インクは染料インクと呼ばれるタイプのものです。
対して、canon製のプリンターでは、黒インクとして顔料インクが使用されているものがあります。

顔料インクの特徴として、染料インクに比べて滲みにくく、より鮮明に印刷をできるという点をあげることができます。
このため、特に細かい印刷が必要となる文書印刷においては、より強みを持っていることになります。

顔料インクのデメリットとしては、光沢紙への印刷に向いていないという点が挙げられます。
染料インクが紙に染み込む様な形で印刷するのに対して、顔料インクは紙に乗せる様な形で印刷を行うため、凹凸のない用紙に印刷をすると浮かんだ様な状態になってしまうためです。

ただし、この点についてはcanonが純正用紙という形で顔料インクでの印刷に適した写真印刷用の用紙を販売しているため、これを使用することによって対応可能になっています。

ノズル技術「FINE」

また、canonのインクジェットプリンターには、FINEという技術が使用されています。これは「Full-photolithography Inkjet Nozzle Engineering」の頭文字を取ったものです。

インクジェットプリンターで写真画質を実現するためには、インクを微細に、かつ精度高く用紙に着弾させる必要があります。
ただ、インクを微細にするとその分だけ細かい気流などに影響を受けるようになってしまい、印刷に歪みが出やすいという特性があります。

このFINEはそうした問題を解決するべく、インクノズルを加熱して気泡を発生することによって、その圧力を使用した高速かつ安定した着弾ができるようにする技術です。

プレミアム6色ハイブリッドインク

プレミアム6色ハイブリッドインク

引用:canon公式サイト

canonはより精密な写真印刷のためには、インク自体もまた変える必要があると考えました。
そうした中で2018年に使用されるようになったのが、プレミアム6色ハイブリッドインクというインクです。

このインクは、マゼンタという明るい赤色のインクを新しいものにすることで、赤の発色を鮮やかにしました。

さらに、新しくフォトブルーインクというインクが使用されるようになっています。こちらは、明度の高い青色の粒子感を減らし、より繊細に画像を造り上げることに寄与しています。

canon製プリンターのまとめ

canonのプリンターの特徴はお分かり頂けたでしょうか?
プリンターを購入する時には、何を印刷する目的で使用したいのかによって適切なものを選ぶ必要があります。
そのためにも、メーカーごとの違いを知っておくことは重要です。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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