キーボード&マウスで、ipadをより使いやすく!

キーボード&マウスで、ipadをより使いやすく!

タブレット型パソコンの先駆けといえば、2010年にApple社が開発・発売した「ipad」。ノートパソコンとスマートフォンの中間に位置する携帯デバイスとして人気を集め、パソコンメーカー各社も追随し、タブレット型パソコンという新ジャンルを開拓しました。
その後もipadの性能はますます向上し、パソコンの代替品としての役割も担い始めています。

ipadといえば、スマホ同様に液晶画面を直接指で触って操作するマルチタッチスクリーンでお馴染みです。手軽で便利なインターフェイスである一方、資料の作成や写真の加工などパソコン代わりにさまざまな作業を行う上では、やはりキーボードやマウスを使いたいという人も多いではないでしょうか。

そこで、ipadでキーボードやマウスを使うことはできるのか。できるとしたら、どんな機器を選べばいいいのか。ipadで使用するためのキーボード&マウスについてご紹介します。

ipadでキーボードやマウスって使えるの?

そもそもipadにキーボードやマウスを接続して使うことはできるのでしょうか?

ipadは、一般的なパソコンに見られる周辺機器と接続するためのUSBコネクタがなく、充電などに使用するLightningコネクタとイヤホン用コネクタがあるだけ。ということは、USB接続のキーボードやマウスを使用するのは難しそうですが、どうなのでしょうか?

その答えは、「キーボードは使えるけれど、マウスは使えない」です。

キーボードの場合、Bluetoothで無線接続したり、Lightningコネクタに有線接続することで使用できるキーボードが数多く市販されています。
持ち運びに便利なipadで使用するだけに、軽量コンパクトなもの、折りたためるもの、ケース一体型のものなど、工夫を凝らしたキーボードが販売されています。こちらについては後段で詳しくご紹介します。

ところが残念ながら、マウスはipadでは使用できない仕様になっています。
インターネットで調べてみると、裏ワザ的にマウスを接続する方法はあるようですが、Apple社が認めていない非公式な方法ですので、おすすめできません。

なお、2019年秋にipadやiphoneでマウスが使えるようになるアダプタが発売になるという情報もあります。「ipadでマウスを使えたらなぁ」と思っている人はご期待ください。

こんな時に便利! ipadで外付けキーボードを使うメリット

持ち運びに便利で使用場所を選ばないipadに、さらに外付けのキーボードを接続することで、たくさんのメリットが生まれます。 ipad用のキーボードを買うかどうかで迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

●文字を入力しやすい

ipadで文字を入力する場合、ディスプレイ画面に現れるキーボード(オンスクリーンキーボード)を使用することになります。このキーボードが問題で、「キーを押した感覚がない」「通常のキーボードと配列が違う」「小さくて手に合わない」などの理由で、使いづらいという声が多く見受けられます。

その点、外付けのキーボードなら、自分が使いやすい配列や大きさ、さらにはキーを押したときの感覚が自分好みのものを購入すればいいわけですから、格段に文字入力がやりやすくなります。

特に仕事などで長い文章を打ち込む必要のある人にとって、外付けのキーボードは必需品といってもいいかもしれません。

●各種操作がラクラク

文字入力以外の細かい操作に関しても、外付けキーボードを使ったほうが断然簡単で、作業効率の向上に貢献します。

たとえば、文章を入力して見直したところ、途中に誤字脱字を見つけたとき。ipadのオンスクリーンキーボードで打ち間違えた部分にピンポイントでカーソルを合わせるのは、なかなか難しいもの。その点、外付けのキーボードなら矢印キーを使って、簡単に任意の場所にカーソルを動かすことができます。

また、コピー&ペーストを行ったり、文章すべてを選択する際に、ショートカットキーを使えるのも外付けキーボードならでは。
オンスクリーンキーボードで任意の箇所を選択してコピーを行うという作業は、トライしたことのある人なら、なかなかうまくいかず、ストレスを感じたことがあるのではないでしょうか。
(マウスが接続できれば、もっと便利になりそうですが・・・)

そのほか、英文をすべて大文字で入力したい場合や、数字と日本語が混ざっている文章を入力したい場合なども、外付けキーボードのキー操作で簡単に行うことができます。

また、アプリを切り替える際も、いちいちホームボタンを押す必要なく、《command+tab》のキー操作で行えるのも魅力です。

●ディスプレイ画面を大きく使える

ipadで文字入力しようとすると現れるオンスクリーンキーボードは、ディスプレイ画面の三分の一から2分の一を占拠してしまいます。そのため、画面が小さく感じられ、きゅうくつに感じることも。特に企画書などを作成するときは、紙面全体を確認しながら文字入力したいものです。

ところが、外付けキーボードを接続すると、オンスクリーンキーボードは表示されなくなり、画面全体を見渡しながら入力や編集作業を行うことができます。
比べてみるとよくわかるのですが、大きく画面を使えることは、作業の快適性が大きく向上し、作業の効率化にもつながります。

ipad用の外付けキーボードの選び方

ipadに接続可能なキーボードはさまざまなタイプが販売されています。
ご自身が使いやすいキーボードを選ぶ際、どんなところに気をつけて選んだらいいか、選び方のポイントをお教えします。

●キー配列

ipadのキーボードを購入する際、最も悩むのがキー配列です。
キーボードのキー配列には、「日本語配列(JIS)」と「英語配列(US)」があります。前者は日本語入力に適した配列、後者は英語入力に適した配列になっており、微妙にキーの位置が異なります。

一般的に日本国内で販売されているパソコンの多くは日本語配列に準じていますが、ipadはなんと英語配列になっているのです。

つまり、使い慣れた日本語配列のキーボードを接続すると、キートップに刻まれている文字や記号と、実際にそのキーで入力される文字や記号が異なるケースが出てくるわけです。

たとえば、《shift+2》を押すと、日本語入力なら「”」が打たれるはずが、英語入力では「@」が打たれてしまいます。また、《shift+8》を押すと、日本語入力なら「(」、英語入力では「*」が打たれます。

とはいえ、キートップと異なる文字・記号が入力されるのは一部であり、通常の文字を入力しているだけなら、特に違和感を感じることはありません。

ですので、ipad用の外付けキーボードを購入する際は、一部のキートップに刻まれている文字・記号が違ったとしても使い慣れた配列の日本語配列を選ぶか、あまり慣れていなくてもキートップに刻まれている文字・記号が一致する英語配列を選ぶか、決断が必要です。

●接続方法

ipadとキーボードの接続方法には、ケーブルを使った有線接続とBluetoothを使った無線接続があります。

有線接続のメリットは、動作が安定していてレスポンスが良いこと。キーを押せば、迅速かつ確実な入力が可能です。

また、ipad本体から電力を供給するので電池切れの心配はありません。
さらにはケーブルを挿し込むだけで使えるため、面倒な設定が不要なこともメリットといえるでしょう。

ただし、ipad用の有線接続キーボードは種類が少なく、自分好みのものを見つけられるかどうかが微妙です。

一方の無線接続のメリットは、ケーブルが不要なため、持ち運びに便利なこと。ipadの持つ機動性を存分に活かすことができます。

弱点としては、電池もしくは充電が必要なこと、電波干渉の影響を受ける可能性があることなどが挙げられます。

●機能性

ipadのポテンシャルをさらに引き出し、快適に使用できる、機能性に富んだキーボードもあります。

たとえば、ケース一体型。普段はipadを保護するケースでありながら、ケースを開くとキーボードが登場するというもの。ipadを傷つけることなく、しかもキーボードと一緒に持ち運びができるスグレモノです。

また、ケース一体型にはスタンド機能が付いているものもあり、使用時にはipad本体を建てかけて、ノートパソコンのように使えるものもあります。

そのほか、折りたたみ型。ipad用のキーボードは携帯性を重視して小型タイプのものが多いのですが、キーボードとしての使いやすさを考えると、ある程度の大きさは欲しいもの。そこで、大きさを確保しながらも、折りたたむことで携帯性にも対応したタイプがあります。

そのほか、マウスが使えない代わりにトラックボールを搭載したもの、キータッチの感覚にこだわったもの、とにかく軽量化を目指したものなど、さまざまなタイプのキーボードがラインアップされています。

ipad用キーボードのおすすめ機種

最後にいくつかおすすめの機種を紹介しましょう。

◎Apple Magic Keyboard

Appleの純正品なので、ipadとの相性はバッチリ。普段パソコンにMacを使っている人であれば、同様の打ち心地で作業が可能です。ipad用ボードでは数少ない日本語配列のキーボードです。

別売りのipadスタンドと一緒に使えば、まるでiMacのようなデスクトップ感覚でも使用できます。
< ・無線接続(Bluetooth)
・重量:231g

◎iClever 折りたたみ式Bluetoothキーボード(IC-BK03)

パソコンと同じフルサイズのキーボード。キーとキーの間隔も広いので、パソコン同様の快適なキータッチが可能です。
また、軽量で持ち運ぶ際には3つ折りにできるのも魅力です。
・無線接続(Bluetooth)
・重量:185g

◎ELECOM Bluetoothキーボード(TK-DCP03BK)

キーボードの上部に溝がついており、そこにipadを挿し込んでノートパソコンのように使えるスタンド機能付き。
下部にはトラックボールやスクロールボタンを搭載しており、キーボードで細かい操作が可能です。

・無線接続(Bluetooth) *USBによる有線接続も可能
・重量:599g

◎Logicool SLIM FOLIO (ik1052)

第5世代(2017)と第6世代(2018)のiPadに対応するケース一体型キーボード。
ケースのカバーをセットアップすればノートパソコンのような感覚で、折りたためばタブレット型パソコンとして、シーンに応じて使い分けが可能です。

カバーを閉じると自動的にスリープモードになるので、電池寿命が長いのも魅力です。
・無線接続(Bluetooth)
・重量:721g

◎THANKO iPhone/iPad用有線ミニキーボード

Lightningケーブルで接続する、ipad用としては数少ない有線接続のキーボードです。

キーとキーの間が19mmと広く、しかも傾斜がついているため、通常のパソコンのキーボードと同じ感覚でタイピングできます。
・有線接続(Lightningケーブル)
・重量:312g

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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