タブレットを買うならどっち?iPadとAndroidの特徴を比較
スマホは持っているがタブレットは持っていない方の中で、iPadかAndroidどちらのタブレットにしようか迷っている方は意外に多いと思います。
実際に同じタブレットでもiPadとAndroidの2つには大きな違いがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
ここではそんな皆様の迷いを振り切るキッカケとなれるように、iPadとAndroidそれぞれの違いや特徴を紹介していきます。
タブレットとスマホの違い
そもそもタブレットのスマホとの違いはどういった点にあるでしょうか? 以下の3点から比較してみました。
携帯性(持ち運びやすさ)の違い
①スマホ携帯性(持ち運びやすさ)の違い
手軽持ち運ぶことができ、使いたい時にポケットからすぐに取り出して使用可能
・タブレット
スマホよりもサイズが大きく重いため、カバンやバックから一度取り出して使用する必要がある
②画面の見やすさ
・スマホ
液晶が小さいので人によっては見づらい
・タブレット
スマホよりも液晶が大きく画面が見やすい
③作業性
・スマホ
液晶が小さいため作業性は良くはない
・タブレット
液晶が大きく情報がわかりやすいため作業性は悪くない
以上3点が大きな違いです。
①の携帯性に関してはスマホに軍配が上がります。
タブレットは外に持ち運ぶ際に、カバンやバックに入れるなどの、移動手段を考える必要があり、スマホよりは手軽に持ち運びはできません。
そしてタブレットを使用する場合、原則一定の場所に腰を据えて使うことが前提です。
ですから隙間時間に手軽に取り出して使用する分にはスマホの方が便利です。
②の画面の見やすさはタブレットの大きな特徴です。
外出先の隙間時間を利用した情報の閲覧には、サイズが小さく携帯性に優れたスマホのほうが使いやすいと言えます。
ですが外出先の一定の場所でインターネットや動画を閲覧する場合、タブレットの方が画面の見やすいことで、情報を脳によりわかりやすく伝えてくれるため大変便利です。
タブレット購入を検討する場合、事前に使う場所をイメージしてみましょう。
③の作業性はタブレットに軍配が上がります。
スマホは外出先でのメール送信程度であれば問題なく使用できますが、画面のサイズからくる画面の見やすさや操作性がネックとなり、編集作業などの複雑な作業には不向きです。
その点タブレットであれば画面が大きく情報を正確に処理できるため、ファイルの編集や写真・イラストの加工といった作業も可能です。
スマホで複雑な作業に時間がかかるのが気になる人は、タブレットを使用することで時間が短縮できます。
作業性に関しては単純な作業効率はパソコンのほうが上です。
さらにはノートパソコンであれば外出先で使用することも可能なため、外出先での作業性はタブレットよりもノートパソコンに軍配が上がります。
タブレットを作業性の向上に活用したいのであれば、例えばパソコンでデータ入力するかたわら、タブレットで情報収集を行うといった工夫をしてみましょう。
このようにタブレットをメインではなくサブとして使用することで、1つのパソコンで複数のファイルを展開する必要性を省くことができます。
サブPCとしてのタブレットはオススメの使用方法の1つです。
タブレットとスマホの3点の違いはある程度理解していただけましたでしょうか?
タブレットの購入を検討する際はこの3点を踏まえ、どういう目的・場所で使うかを明確にイメージしてから購入を検討しましょう。
iPadと他のタブレットの違い
iPadはApple社のタブレットで、この世で発売された最初のタブレットがiPadです。
google社がAndroidのタブレットを発売し、名称をタブレットと名乗ったことで、タブレットは多くの人に認識されるようになりました。
ですからiPadもカテゴリー上はタブレットとなりますが、iPadはApple社独自のこだわりから他のタブレットと大きく異なる点がいくつかあります。
iPadとその他のタブレットの違いはどんな点にあるでしょうか?
①OS
・iPad
iPhoneと同じくiOSを使用
・その他のタブレット
Android 、Windowsなど機種によって異なる
②金額の幅
・iPad
4万~12万円前後
・その他のタブレット
1万円以下~20万円以上
③データバックアップ方法
・iPad
iCloud・iTune(SDカード使用不可)
・その他のタブレット
PCへのUSB接続(SDカード使用可能)
まず1つは「OSの違い」です。
iPadはApple社が開発しているため、OSもiPhoneと同じくiOSが使用されているのに対し、他のタブレットではAndroid OSやWindowsなど様々なOSが使用されています。
iPhoneやMacをお使いの方であればiPadは馴染みやすく、Apple社の製品を使ったことの無い人はiPadよりもその他のタブレットの方が馴染みやすいです。
次に「金額の幅」の違いです。
iPadは安いもので4万円から高いものでは12万円以上となり、1万円以下で購入可能なその他のタブレットと比較するとiPadは高額です。
ですが性能を突き詰めていくとその他のタブレットは最高で20万円以上と、非常に高額になってきます。
そして「データバックアップ方法」の違いです。
まずiPadは多くの人に馴染みのあるSDカードを使用することができません。
またiPhoneと同じくiCloudやiTunesを使用してバックアップを行う必要があり、Apple社の製品を使ったことの無い人は、データ移設やバックアップ方法に戸惑います。
逆にその他のタブレットは、パソコンにタブレットをUSB接続するだけで、簡単にパソコン上でファイルの移動が可能です。
また直接タブレットにSDカードを差し込み、SDカードにデータバックアップが行えます。
これらの違いはそのままiPadを選ぶメリットやデメリットに直結してきます。
では具体的にiPadを選ぶメリット・デメリットを紹介していきましょう。
iPadのメリットとデメリット
1.iPadを選ぶメリット
①液晶画面がキレイで使いやすい
iPadの液晶は2019年現在すべての製品に高性能ディスプレイが採用されており、高い金額に見合った快適な使用を、安定してどのiPad製品でも行えます。
②専用のApple Pencilが使用可能
2018年発売以降のすべてのiPadで使用可能です。
上述の通り非常に高性能なタッチペンとなっており、紙ではなくiPadに直接メモを取るペーパーレスな使用が可能です。
インターネットや動画閲覧の際に、従来は指でクリックしていた作業も、iPadではApple Pencilで快適に行えます。
またApple Pencilはクリエイティブワークに使うことを目的に設計されているため、絵を描くなどクリエイティブな作業をする人は、非常に使いやすく特にオススメです。
③製品の種類が少なく選択肢がわかりやすい
現在発売されているiPad製品の種類は大きく4種類でそれぞれ
・iPad Pro
大きなディスプレイとiPadでも最高のスペックを誇り、業務目的でも使用する人も多いハイスペックモデル
・iPad Airz
Proと比較するとディスプレイサイズは小さくスペックも劣るものの、Proの次に高いスペックを誇るモデル
・iPad
汎用モデルで金額は一番安いもののApple
Pencilが使用可能、ディスプレイサイズはAirと同じく9.7インチを使用
・iPad mini
携帯性に特化した小型モデル、7.9インチの小型液晶で軽量なため持ち運びを重視する人向け
この4種類の中から自分の環境と目的や金額に合わせて、最適なiPadを選ぶことができます。
選ぶ機種の選択肢が少なくコンセプトが明確な点からくるiPadの選びやすさは大きなメリットです。
2.iPadを選ぶデメリット
①金額が高い
iPadは種類によって4〜12万円前後になります。
最低ランクでも4万円以上の出費が発生するため、金額面の高さは大きなデメリットとなってきます。
またApple Pencilの購入には別途1万円が必要となり、こちらも原則セットで購入するため金額がさらに上昇します。
②機種の選択肢が少ない
選択肢の少なさはコンセプトが明確な分大きなメリットにもなりますが、より細かい部分を突き詰めていくとデメリットにもなってきます。
特にディスプレイサイズは現状で12.9インチが最大と、他のタブレットの最大ディスプレイサイズが18インチ以上も存在するため、物足りなさを感じてしまいます。
③データバックアップがやりずらい
ご自宅にMacをお持ちの方や、スマホでiPhoneをお使いの方であればあまり気になりませんが、上述の通りiPadはSDカードを使用することができません。
データバックアップはiCloudやiTunesを使用する必要があるため、慣れていない人は非常に手間を感じてしまいます。
Androidタブレットのメリットとデメリット
1.Androidのタブレットを選ぶメリット
①種類が豊富で手頃な価格
ここではコストパフォーマンスの良いAndroidタブレットを紹介します。
・ASUS ZenPad 8.0(8インチ液晶 Wi-Fiモデル)
2万円台の低価格に対して、2GBのメモリーと16GBのストレージを備え、液晶のキレイさと音質に定評のあるコストパフォーマンスの良いAndroidタブレットです。
8インチの液晶はスマホよりも使い勝手が良く、スマホの変わりに手軽で低価格なタブレットを検討している方には特にオススメです。
・HUAWEI MediaPad M3 Lite 10 wp(Wi-Fiモデル)
こちらは防水モデルとして非常に人気の高いAndroidタブレットです。
10.1インチの大画面に加え地デジチューナーを搭載しており、防水機能は水深1mの中で30分浸水を防ぐ高性能な防水機能を備えているため、お風呂の中に落としたとしても安心です。
価格も3万円以下と非常にコストパフォーマンスの優れたタブレットで、お風呂やキッチンでの使用を前提の購入であれば非常にオススメのタブレットになります。
・NEC LAVIE Tab E TE510
国内パソコンメーカーNECが、2017年に発売した10.1インチ液晶モデルのAndroidタブレットです。
3GBのメモリーで10.1インチの大型液晶と、4万円を切る値段で安心の国内メーカー製が入手可能という点が、最大のセールスポイントになります。
iPadが4種類の中から目的に合わせて選べるのに対して、Androidタブレットは国内・海外のメーカーが様々な機種を販売しています。
そしてiPadと比較すると、4万円以下の低価格帯で非常に豊富な製品が揃っているため、比較的手頃な価格で入手できる点が大きなメリットです。
②データ移動が簡単に可能
AndroidタブレットはiPadと比べるとデータの移動が簡単に可能です。
パソコンへのUSB接続でファイルを相互に直接移動できるだけでなく、SDカードを使用しデータをSDカードに移動し保存することができます。
SDカードが使用可能な点はiPadには無い大きなメリットです。
③SIMカードにも対応
AndroidタブレットはWi-Fiモデルと別に、スマホのデータ通信に使用するSIMカードを使用できるようになる、SIMカードスロットを備えたモデルも多く販売されています。
iPadでは専用のSIMカードが必要なため、原則スマホのSIMカードが使用できません。
スマホで使用するSIMカードをAndroidタブレットに差し込むことで、Wi-Fi環境が無くても外出先で手軽にインターネットが利用可能になる点は大きなメリットです。
2.Androidのタブレットを選ぶデメリット
①選択肢が多すぎる
Androidタブレットは、その豊富な種類からどこで差別化されているのかわかりにくいため、機種の細かい仕様を理解できない人にとってはデメリットの1つとなります。
②ストレージ容量(データ保存容量)が低め
Androidタブレットは全体的にストレージ容量が低めに設計されており、手頃な値段の機種ほどその傾向は高くなるため、すぐにデータ容量は一杯になってしまいます。
上述の通りデータ移動は簡単ですが、そもそもデータを移動するという行為そのものが手間となるため、ストレージ容量は最低でも16GB以上の機種を選ぶようにしましょう。
iPadとAndroidタブレットはそれぞれこんな人にオススメ
iPadとAndroidタブレットの違いや特徴を簡単に理解いただけましたでしょうか?
この違いや特徴を踏まえた上で、まとめとしてオススメとなるモデルケースを簡単に紹介します。
①タブレットを安く購入したい人はAndroidがオススメ
タブレットの知識や仕様はあまり理解できていないけど、とにかく使ってみたいと思っている人は、迷わずAndroidタブレットを購入しましょう。
使っているうちに問題点や細かい仕様なども理解できるので、次回以降に足りない部分を補う形で、タブレットの品質にこだわって見るのも決して悪い選択肢ではありません。
②高品質のタブレットが欲しい人はiPad Proを購入しよう
タブレットを利用するのは初めてですが、とにかく品質にこだわりたいという人は、iPadのハイスペックモデルであるiPad Proを選択しましょう。
金額は12万円以上と非常に高額ですが、それに見合う大画面とキレイなディスプレイや操作性は購入後も決して後悔することはありません。
③耐久性や防水性を重視するならAndroidがオススメ
防水機能を備えているタブレットは現在Androidタブレットのみなので、選択肢はAndroid一択となります。
お風呂だけでなくキッチンや洗面所でも水や汚れにも気にせず使用が可能なため、耐久性・防水性を重視するならAndroidタブレットがオススメです。
④今使っているスマホのOSで選ぶ
スマホは持っているけどタブレット初めてという方は、スマホのOSで選んでみるのも選択肢の1つです。
アプリやデータ移動方法などの知識を学ぶ必要がなく、OSが同じであればタブレットを大画面のスマホとして簡単に使いこなすことができます。
現在スマホのOSはiPhone限定のiosとAndroidの2つであり、タブレットのOSもiosとAndroidが主流です。
操作性や使用できるアプリなど共通点は同じなので、お使いのスマホのOSに合わせてタブレットを選択しましょう。