湿気や熱気によるパソコンの故障を予防するには?

湿気や熱気によるパソコンの故障を予防するには?

湿気や熱気はパソコンにとって大敵です。
パソコンの使用環境によっては、故障を引き起こしてしまうこともあります。
この記事では湿気や熱気による故障を予防する方法をご紹介します。
簡単ですぐに実践できるものばかりですので、パソコンを長持ちさせるためにぜひ試してみましょう。

パソコンにとって危険な環境とは?

まずはパソコンの使用に向いていない環境について知っておきましょう。

温度の高い場所

パソコンを使用しているとパソコン内部で熱が発生します。
その熱をパソコンの内部に溜め込むと、内部パーツの故障や劣化を引き起こす恐れがあります。
そのため通常は発生した熱をパソコンの外部へ逃がすことで内部の温度を下げています。

しかし室内温度の高い場所で使用すると、熱を逃がしてもすぐにまたパソコンの内部が高温な状態になってしまいます。

また室内温度が高くない部屋であっても、直射日光が当たるとパソコンの内部の温度は高くなっていきます。
パソコンを故障させないためには、室温だけでなくパソコン内部の温度も高くならないように気を付けなければなりません。

水気のある場所

温度だけでなく、湿度の高い場所もパソコンの使用に向いていません。
パソコンを湿度が高い場所で使用し続けると、パソコン内部のパーツが湿気によって腐食してしまうことがあります。

またパソコンに飲み物をこぼしてしまったり、急激な温度変化によってパソコンに結露が発生したりなど、パソコンの内部に水分が入り込むような状況も危険です。
パソコンの内部パーツは水分に弱く、たとえ少量の水であっても故障してしまうことがあります。
できるだけパソコンが水分に触れないようにしなければなりません。

適正な温度・湿度とは?

では、パソコンにとって適正な温度や湿度はどれくらいなのでしょうか?
適正な温度や湿度には決まりがありませんが、適正な温度は「5℃から35℃」、湿度は「20%から80%」としているメーカーが多いです。
ご自身が普段使用しているパソコンの適正な温度や湿度を知りたい場合は、そのパソコンの取り扱い説明書やメーカーのホームページを確認してください。

ただ注意しなければならないのは、パソコンの説明書などに記載されている環境条件の欄には「ただし、結露しないこと」という注意書きが書かれている場合がほとんどということです。
たとえ適正な温度や湿度であっても、急激な温度変化によって結露が発生すればパソコンが故障してしまう可能性があります。
結露を起こさないためには除湿をしっかりと行っておくことや、急激な温度変化を起こさないようにすることが大切です。

湿気や熱気が原因で起こる症状

湿気や熱気の溜まった部屋でパソコンを使用すると、どのようなトラブルが起こるのでしょうか?
起こりやすい症状についてそれぞれご説明していきます。

湿気が原因で起こりやすい症状

パソコンは精密機械ですので、少しの水分が内部に入り込んだだけでも故障してしまう恐れがあります。
湿気や結露などの水分によってパソコンが故障すると起動できなくなったり、正常に動作しなくなったりすることがあります。

特にホコリやペットの毛、タバコのヤニなどがパソコン内部に溜まっている状況ではさらに危険です。
それらのゴミが湿気を含むことで、電気回路がショートしてしまう場合もあります。
そのため水分による故障を防ぐためには、部屋の湿度だけでなくホコリなどのゴミにも注意する必要があります。

熱気が原因で起こりやすい症状

パソコンの内部に熱気が溜まると、熱暴走を引き起こしてしまいます。
熱暴走とは、熱によってパソコンが不具合を起こすことです。
たとえばパソコンの電源が突然切れたり、勝手に再起動をしたり、画面がフリーズしたりなどといった不具合が発生します。

特にCPUやハードディスクなど、パソコンにとって重要なパーツほど熱を持ちやすいため、放熱をしないとパソコンに負荷がかかり寿命が短くなってしまうこともあります。

湿気による故障を予防する方法

では、湿気や熱気によるトラブルを予防するにはどうしたらよいのでしょうか? まずは湿気によるパソコンが故障を予防するための方法をご紹介していきます。

予防法1:水気の多い場所にパソコンを置かない

台所や浴室など、水気の多い場所にパソコンを置いておかないようにしましょう。 水気の多い場所は当然湿度が高くなりますし、何かの拍子にパソコンに水かかかってしまう恐れもあります。

また、水気を含んでいるものを部屋に置いておくことも避けてください。
たとえばパソコンが置いてある部屋で洗濯物を干したり、観葉植物や水槽を置いたりすると室内の湿度が上がってしまいます。
もしどうしてもパソコンのある部屋に置いておきたいのであれば部屋の風通しをよくしたり除湿を行ったりするなど、湿度を下げる工夫をしましょう。

予防法2:温度の変化に注意する

パソコンを移動させる際は、急激な温度の変化に注意してください。
温度の低い場所から高い場所へパソコンを移動させると、結露が発生することがあります。
温度の変化が大きい場所への移動はなるべく控えるようにしましょう。

もし結露が発生するような状況になってしまったら、すぐには起動させずに風通しのよい場所にパソコンを置いておきましょう。
結露が発生した状態でパソコンを起動させると故障してしまう恐れがあります。
パソコンが室温と同じくらいに温まったのを確認してから起動させてください。

予防法3:部屋の除湿を行う

部屋に湿気が溜まらないように、部屋の除湿を行いましょう。
除湿器やエアコンの除湿機能を使用して、湿度が20%から80%の間になるようにしてください。

また、定期的に部屋の換気を行うことも大切です。
部屋が閉め切ったままの状態では室内に湿気が溜まりやすいので、ドアや窓を開けて空気の入れ替えを行いましょう。
換気を行う際はドアや窓を1か所だけ開けるのではなく、2か所以上開けるようにすると効率的に換気をすることができます。

予防法4:パソコンの内部にホコリを溜めない

湿気によるトラブルを防ぐには、パソコンの内部にホコリを溜めないことも大切です。
パソコンを長期間使用しないでいるとホコリが内部に溜まり、ホコリが湿気を含んでしまいます。
ホコリや湿気を溜めないように、定期的にパソコンを起動させるようにしましょう。 もしパソコンの内部にホコリが溜まってしまったら、エアダスターや掃除機などを使用して内部の掃除を行ってください。

また室内の環境の見直しも行いましょう。
ホコリの多い部屋やペットを飼っている部屋でパソコンを使用したり、パソコンのすぐそばでタバコを吸ったりすると、当然パソコンの内部にホコリやペットの毛、ヤニなどのゴミが溜まりやすくなります。
定期的に部屋の掃除を行ったり空気清浄機を使用したりして、部屋を清潔な状態に保ちましょう。

熱気による故障を予防する方法

次に、熱気によってパソコンを故障させないための予防法をご紹介します。

予防法1:高温な場所にパソコンを放置しない

気温が高い日に、ドアや窓を閉め切った場所にパソコンを放置しておくことは避けましょう。
特に日の当たる場所に停めておいた車の中や日当たりのよい部屋は室温が高くなりがちです。
どうしても置いておかなければならない場合は冷房をつけておくようにしてください。

また室温がそれほど高くない場合でも、直射日光が当たる場所にパソコンを置いておくとパソコンの内部に熱が溜まってしまいます。
パソコンは直射日光が当たらない、涼しい場所に置いておきましょう。

予防法2:排気口や吸気口をふさがない

パソコンの排気口や吸気口がふさがっている状態でパソコンを使用すると放熱が上手くできず、パソコンの内部に熱がこもってしまいます。
排気口や吸気口の近くには物を置いておかないようにしましょう。
布団や毛布などの上でノートパソコンを使用することも排気口や吸気口がふさがって熱がこもる原因となりますので、そのような場所での使用は避けてください。

また、ホコリが排気口や吸気口に詰まっている場合も放熱が上手くできません。
ホコリが溜まっていないか定期的に確認し、ホコリがついていたら掃除を行うようにしましょう。

予防法3:パソコンと壁の間に隙間を作る

パソコンと壁の位置が近いと空気の流れが悪くなり、パソコンから排出した熱を上手く逃がすことができません。
パソコンと壁がぴったりくっつかないように隙間を作っておくとよいでしょう。
その際、ケーブルや周辺機器によって空気の流れが遮られることのないように注意しましょう。

また、ノートパソコンの場合はパソコンの底面と机の間に熱がこもってしまうことがあります。
パソコンの底面を浮かせておくためのスタンドを使用して、底面と机の間に空気の通り道を作るとよいでしょう。

予防法4:冷却グッズを使用する

パソコンを熱気から守るためには、パソコン用の冷却グッズを使用するのも効果的です。
特にファンを搭載しているタイプの冷却台なら冷却効果が高いです。
冷却台をパソコンの下に設置することで、パソコンの熱を効率的に逃がしてくれます。
台の角度やファンの位置を調整できる製品も多く販売されています。

ファンの音が気になる場合は冷却シートをパソコンに貼り付けたり、冷却マットをパソコンの下に敷いたりすることでパソコンの熱を逃がすという方法もあります。
ただし、長時間使用しているとシートやマットが温まってしまい冷却効果が保てなくなってしまうため、その度に新しいものに貼り替える必要があります。
またパソコンの下に空気の通り道を作ったり、扇風機の風がパソコンの底面や側面に当たるように調整したりなど、パソコンの熱を逃がす工夫も合わせて行うとよいでしょう。

梅雨や真夏の季節に対策すべきこと

梅雨や真夏の季節は特に湿度も気温も高いため、普段以上に気を付けなければなりません。
また夏場ならではのトラブルもありますので、パソコンを故障させないために対策をしておきましょう。

梅雨のパソコンのトラブル対策

梅雨の時期はほかの季節よりも湿気が多くなります。
部屋の除湿はいつも以上にしっかりと行い、天気のよい日は必ず換気を行うようにしましょう。
除湿器やエアコンの除湿機能だけでなく、重曹や木炭などの湿気を吸い取ってくれるアイテムも合わせて使用するとより効果的です。
しかし、梅雨の時期は洗濯物を屋外に干すことが難しいため、乾燥機を所持していない場合は室内干しをする機会が多くなります。

パソコンが置いてある部屋で洗濯物を干すことは避けるべきですが、どうしてもその部屋で干さなければならないときは必ずエアコンや除湿器で除湿を行いましょう。
その際、洗濯物はできるだけパソコンから離れた、風通しのよい位置に干すようにしてください。

また、湿度も温度も高い部屋でパソコンを何日も放置しておくことは避けるべきです。 湿気がパソコンの内部に溜まって結露を発生させないよう、梅雨の時期はできるだけ毎日起動させて湿気を追い出しましょう。

真夏のパソコンのトラブル対策

真夏になると、エアコンや扇風機を使用することが多くなります。
それに加えてパソコンやテレビ、電子レンジなど、複数の電化製品を同時に使用するとブレーカーが落ちてしまうことがあります。

ブレーカーが落ちてパソコンの電源が急に落ちると、パソコンで作業していたデータが消えてしまったり、パソコンがダメージを負ってしまったりする可能性があります。
パソコンを使用しているときは作業に必要のない電化製品の使用を避けるか、アンペア数変更の工事を行うなどといった対策が必要になります。

そして夏場は天気が不安定になりがちなため湿気や熱気だけでなく、雷にも注意しなければなりません。
雷によって電圧の大きな電流がパソコンに流れると、パソコンに負荷がかかって故障することもありますし、最悪の場合火災が発生してしまいます。
また雷によって突然停電してパソコンの電源が落ちてしまう場合もあります。

雷によるトラブルを予防するためには、雷が鳴り始めたらまずパソコンの電源を落とし、パソコンに接続されているケーブルを抜いておきましょう。
雷による電流を吸収してくれるタイプの電源タップや、突然停電した場合でも電力を供給することができる無停電電源装置など、雷対策の機器を導入しておくこともよいでしょう。

まとめ

湿気や熱気によるトラブルや、夏の時期に起こりやすいトラブルの予防法についてご紹介しました。
パソコンの故障を防ぐことは、パソコンの買い替えや修理の費用を節約することにも繋がります。
日ごろから正しい環境でパソコンを使い、メンテナンスを行っておくことでパソコンの寿命を延ばしましょう。