ノートパソコンにはどんな種類があるの?|PCメーカー別の特徴紹介と選び方のポイント

ノートパソコンにはどんな種類があるの?|PCメーカー別の特徴紹介と選び方のポイント

新しいノートパソコンが欲しいと思って商品検索をすると、商品数がありすぎてどのノートパソコンにしたら良いのかわからなくなってしまいますよね。

商品説明を見てもスペック欄にはよくわからない英語が並んでいて、上手に選ぶ自身がないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、以下のような流れでノートパソコンの選び方を解説します。

①ノートパソコン選びで重視したいポイントを決める
②そのポイントで満足いくパソコンを選ぶためのスペックの見方を知る
③メーカー別の特徴を知ってどのメーカーのパソコンが良いか決める

まず、ノートパソコン選びで重視したいポイントを紹介しますので、その中からみなさん自身で大事にしたいポイントを決めてもらいます。重視したいポイントが決まると、そのポイントで満足いくためのスペックの見方がわかりますので、スペックの用語の解説をしていきます。

そして、数あるパソコンメーカーの中でどこのパソコンが良いのかを、各メーカーの特徴を見ながら選んでいきます。

今はまだパソコン選びに迷っていても、記事を読み終わる頃にはみなさんの欲しいパソコンが大体決まっているようになれば良いと思います。

どうぞ参考にしてみてください。

ノートパソコンの種類は大きく分けて5種類

ノートパソコンと一口に言っても、実は様々なタイプのノートパソコンがあります。大きく分けると5つありますので、まずはどのタイプのノートパソコンが良いかを考えながら見てみてください。

スタンダードノートパソコン

スタンダードノートパソコンの特徴としては、「標準のスペック」「価格も標準」「重量は軽くはない」と言った感じです。

ビジネス文書や資料作成、プライベートでの動画視聴や写真の編集や保存など難なくこなすことができます。

ノートパソコンと言っても軽さが売りではありません。持ち歩きには向きませんが、ほとんど家や職場に置いて使うような方であれば問題ありません。

新品のノートパソコンの価格帯は、3万円から数十万円のものまで幅広いです。その中でスタンダードノートパソコンは、概ね5万円から10万円以下のものを指します。

そんなにスペックは求めていないけれど、粗悪品の可能性がある安いパソコンは買いたくないと言う方にはおすすめです。

モバイルノートパソコン

モバイルノートパソコンは、ノートパソコンの中でも「薄型」「軽量」「頑丈」といった持ち運びに有利な特徴が揃っているもののことを言います。

バッグに入れやすいようにサイズ感も小さめのものが多いですが、バッテリーの駆動時間は長く設計されており、Wi-fiなどの無線LAN環境にも適しています。外で快適に使うならモバイルノートパソコンは非常におすすめです。

2in1ノートパソコン(タブレットPC)

2in1パソコンは新しいタイプのノートパソコンです。パソコンとしても使えますが、キーボードを取り外してタブレットとしても使うことができるので、一台で二役の使い方ができます。

タッチパネルや付属のペンを使った作業など、従来のパソコンのイメージを塗り替える使い方ができます。

最近はパソコンの用途としても仕事やレポートで使うものではなく、インターネットや動画視聴をメインで使う方が増えてきています。それに合わせたアプリやプラットフォームも充実しており、新しいパソコンの使い方をしていきたい方には2in1のノートパソコンはおすすめです。

高性能ノートパソコン

ノートパソコンはデスクトップパソコンのサブ機として使う方もこれまでは多くいらっしゃいました。小さいボディに積みこめる高性能パーツには限りがあったためです。

しかし最近では、処理速度の高速なIntel i5、Intel i7といったプロセッサーや、16GBや32GBのメモリ、ストレージも512GBや1TBといった高性能なパーツを搭載したハイスペックなノートパソコンも出てきています。

その分価格も高額で、高性能のパーツを搭載したノートパソコンだと数十万円にもなります。

それでも映像編集や3D-CG、オンラインゲームと言った、スペックを要する使途で使われる方には高性能パソコンがおすすめです。

格安ノートパソコン

高性能ノートパソコンとは反対に、スペックを最低限に抑えることで安価での販売を可能にした格安ノートパソコンと言うものもあります。

使用頻度はそれほど高くなく、用途もメールやネットを開いたり簡単な文書作成をする程度だと言う方には3万円前後で買える格安ノートパソコンでも事足りるかもしれません。

ノートパソコン選びのポイント|どのポイントを重視するかが重要です。

ノートパソコンは数多くのメーカーからたくさんのシリーズが出ており、どのパソコンを買ったら良いのか悩む方も多くいらっしゃいます。

大事なのは、「ノートパソコンに何を求めるか」「どのような使い方をしたいか」と言うことを自分なりに整理することです。それによって見るべきスペックがわかり、比較しやすくなります。

ここでは、パソコン選びのポイントとなる項目を7つ挙げました。みなさんがノートパソコン選びで重要だと思うポイントを選んでみてください。

安さ

とにかく安さを求めるのであれば、3万円前後でノートパソコンを購入することができます。格安ノートパソコンでも、一般的な使い方で困るような問題はほとんどありません。

また、新品でなくても構わないのであれば中古で購入することで費用はさらに抑えることができます。ただ、中古パソコン市場ではトラブルも少なくありませんので十分注意して購入しましょう。

軽さ

多くの方がノートパソコンに求めるもので挙げるのが「軽さ」です。普段から持ち運んでノートパソコンを使う方には「軽さ」や「薄さ」が大事になってきます。

また、それらと合わせて重要なのが「サイズ」です。ノートパソコンのサイズは、「11インチ台」から大きいものだと「17インチ台」まであります。

お使いのバッグにもよりますが、一般的にバッグに入れて持ち歩きたいと言う場合には13インチ以下がおすすめとなっています。それ以上になると、バッグ自体を大きめのものに変えなければいけなくなりますので注意が必要です。

最近のノートパソコンでは重さ1kgを切っているものも多く出てきています。軽さを重視したいのであれば、重さ「1.5kg」以下を目安に選ぶと良いでしょう。

バッテリー駆動時間の長さ

ノートパソコンを外で使いたい場合、バッテリーの持ちも重要ポイントになります。外でパソコン作業をするのにバッテリーが気がかりだと集中もできませんし、電源アダプタを持ち歩いていたら利便性は大きく損なわれます。

バッテリー駆動時間の目安は、各製品のスペックとして必ず表記してあります。JEITAバッテリー動作時間測定法2.0を元に各メーカーがテストを行なっているのです。

しかし、実は公表されているバッテリー駆動時間は実際のバッテリーの持ちとは異なりますので注意が必要です。公式ではありませんが、実測値を調べて掲載しているサイトなどもあります。そういったものも参考にしてみてください。

作業の快適さ

パソコンでの快適な作業を重視したいのであれば、スペック面が重要になります。パソコンのスペックを表すものとしては「CPU」や「メモリ」「ストレージ」などがありますので、最低限これらが何を指すのかについては理解しておきましょう。

以下の表は作業の快適さに影響を与えるパーツとその役割を簡単にまとめたものです。推奨スペックと実際の商品説明を比較しながら見てみてください。

パーツ名 役割 推奨スペック
プロセッサー(CPU) 全般的な処理速度に関するもの Intel core i5 以上(世代は最新か1つ前世代)
メモリ 重い作業や同時複数作業をこなす 8GB以上
ストレージ データ保存量に関するもの 512GB以上
グラフィックボード 美麗なグラフィックを表示できる Geforce搭載

快適なネット環境

ノートパソコンの使用目的が主にインターネットだと言う方は多いのではないでしょうか。快適な速度でインターネットを使うためには回線やプロバイダ選びも重要ですが、ノートパソコンの場合はWi-fiを使ってインターネットをすることも多くなります。

Wi-fiを使うときに必要なのが無線LANです。最近のパソコンは無線LAN内蔵型がほとんどですが、内蔵されていない場合は無線LANの子機をUSBポートに差し込まなければなりません。

快適なネット環境を実現するためには、無線LANを内蔵しているもので、無線LAN規格IEEE802.11acの表記があるものを選びましょう。

無線LAN規格は11acの他に、11a、11b、11g、11nといったものがあります。11acが現在最新の規格になっており、11acに対応していない無線LANの場合は快適な速度でWi-fiを使うことができません。

画面の美しさ

パソコンを使って映画を見たり、撮った写真を綺麗に表示したい場合、モニターがいかに綺麗に表示できるかが重要になってきます。

フルHDで解像度のより高いものを選び、さらにグラフィックボードが搭載されているものを選ぶことで美麗なグラフィックを堪能できるでしょう。

パソコンの商品説明などで「グラフィック」の欄をみて見てください。「CPU内蔵」と表記されているものはグラフィックボードが搭載されていません。「NVIDIA GeForce 」「AMD RADEON」のどちらかの表記があるものを選びましょう。

また、ノートパソコンのグラフィック性能はメーカーごとの特徴にもなっています。東芝やVAIOのノートパソコンは高い映像技術で評価を得ていますので、画面の美しさを最重要ポイントにするのであれば、こうしたメーカーの中から選ぶのも良いでしょう。

データ保存容量の大きさ

スマートフォンやデジカメで撮った写真をパソコンにたくさん保存したいということであれば、ストレージの大きなものを選ぶのが良いでしょう。

ストレージとは保存領域のことで、どれだけ多くのデータをパソコン内に保存できるかを表します。

ストレージには大きく分けて「HDD(ハードディスクドライブ)」と「SSD(ソリッドステートドライブ)」の2種類のものがあります。HDDはSSDに比べて安価で大容量のデータ保存が可能と言うメリットがあります。対してSSDは、データの読み書き速度が圧倒的に高速です。

また、SSDは故障にも強いと言われており、最近のパソコンの多くはSSDを搭載したものが多くなってきているので、今後のストレージはSSDが主流になるでしょう。

データ保存容量がある程度大きいものが良いという方であれば、512GB以上のものを選ぶことをおすすめします。

ノートパソコン選びで重視したいポイントは把握できたでしょうか?
ここからは、数あるノートパソコンメーカーの大まかな特徴をお伝えしていきます。

もちろん各メーカーごとに様々な種類のノートパソコンを出しており、どのメーカーでもある程度希望に沿ったパソコンを見つけることはできます。

しかし、メーカーごとにどの分野に強いかがわかることで、より選びやすくなるのは確かです。下記の特徴も参考にされた上で各社のラインナップを見てみてください。

WindowsOS搭載 メーカー別ノートパソコン特徴紹介

[ 東芝 ]:dynabookシリーズ

1994年から2000年にかけて7年連続で世界シェア1位を獲得した東芝。パソコン以外にも液晶テレビREGZAを開発している点からも、液晶ディスプレイの美しさが強みと言えます

dynabook https://dynabook.com/index.html

[ 富士通 ]:LIFE BOOKシリーズ

日本を代表するパソコンメーカー。「安心」「簡単」「快適」を柱にした商品づくりは、初めてパソコンを購入するユーザーにわかりやすいラインナップが揃っています。サポートも充実しており、初心者でも安心して使えます。

富士通 LIFE BOOK https://www.fmworld.net/biz/fmv/lifebook/

[ NEC ]:Lavieシリーズ

日本を代表するパソコンメーカー。「安心」「簡単」「快適」を柱にした商品づくりは、初めてパソコンを購入するユーザーにわかりやすいラインナップが揃っています。サポートも充実しており、初心者でも安心して使えます。

NEC Lavie http://nec-lavie.jp/

[ パナソニック ]:レッツノートシリーズ

モバイルノートパソコンで国内シェア14年連続1位。軽いのに頑丈で、バッテリーの持ちも良く拡張性も高いので、頻繁に持ち運ぶパソコンを探している方におすすめのメーカーです。

パナソニック レッツノートシリーズ https://panasonic.jp/cns/pc/index.html

[ Lenovo ]:Think padシリーズ

もともと法人向けパソコンをメインで製作していたIBMを買収したLenovo。現在でもビジネス系のパソコンといった特色が強く、頑丈で壊れにくく、セキュリティ面の堅牢さも売りです。ビジネスユーザー向けだと言えるでしょう。

Lenovo Think padシリーズ https://www.lenovo.com/jp/ja/think/

[ マウスコンピューター ]

BTO ( Build to Order ) という受注生産をメインで行ってきたマウスコンピューターは、カスタマイズの幅が非常に広いのが特徴です。BTOパソコンメーカーの中でもサポート面で非常に充実していますし、パッケージ販売も行っていますので用途に合わせたベストなノートパソコンを選ぶことができます。自分だけのノートパソコンを作りたい方にはおすすめです。

mouse https://www.mouse-jp.co.jp/

[ ソニー ]:VAIOシリーズ

ソニーはパソコン以外の分野でも多くの製品を開発しています。中でもオーディオビジュアルの分野では世界最大手企業として知られており、パソコンにおいても映像・音楽の部分で非常にスペックの高いパソコンを開発しています。デザインを始めとするクリエイティブな使い方をするのであればVAIOシリーズがおすすめです。

ソニー VAIO https://vaio.com/

[ マイクロソフト ]:Surfaceシリーズ

WindowsOSの開発元として知られるマイクロソフトは、2013年より独自のブランド「Surface」を販売しています。スペックは申し分なく、デザインも非常に洗練されています。おしゃれなパソコンといえばこれまではApple社のMacが一人勝ちのようなところがありましたが、Surfaceシリーズはそれに匹敵するデザインです。

Microsoft Surfaceシリーズ https://www.microsoft.com/ja-jp/surface

[ DELL ]

アメリカ合衆国テキサス州に拠点を構える世界屈指のパソコンメーカーです。公式サイトでのBTOパソコン直接販売を主な販売手法として取っていますが、パッケージ版の販売も行っています。大量生産でパーツの仕入れ価格を抑えることができており、比較的安価で購入できるメリットがあります。

DELL https://www.dell.com/ja-jp

[ HP(ヒューレットパッカード) ]

ノートパソコン世界シェアNO,1の「HP」は、国際宇宙ステーションで使うコンピューターとしても採用されている実績があります。上品で美しいデザインが特徴で、世界シェアの大きさから高性能なパソコンを比較的安価で販売しています。

HP(ヒューレットパッカード) https://www8.hp.com/jp/ja/home.html

ASUS (エイスース) ]:ZenBookシリーズ

台湾に拠点を置くASUSは、最低限のネット性能と軽さでどこでもインターネットに繋げられる「ネットブック」というPCジャンルにおいて先駆者的な存在です。持ち運びに便利で快適なネット環境も欲しいという方におすすめです。

ASUS ZenBook https://www.asus.com/jp/

[ LG ]:LG gramシリーズ

韓国に拠点を置くLGは軽量で持ち運びやすいモバイルノートパソコンが特徴的です。軽量でコンパクト、しかもバッテリーは大容量で長持ちするので、外で使う方にはおすすめです。また、アメリカ軍用規格であるMIL-STD-810Gをクリアしており、衝撃・振動・砂塵など様々な要素においての耐久性能も有しています。

LG LG gramシリーズ https://www.lg.com/jp/notebook-pc

Mac OS搭載 Apple ノートパソコン特徴紹介

Mac Book シリーズ

Apple社のMac bookはmacOSを搭載している点でWindowsPCとは異なります。OSが違うことで操作性は大きく変わります。macOSはシンプルで直感的にわかりやすいところが良く、毎年行われるアップデートも無償で行うことができます。iPhoneユーザーであればMacは使いやすいと感じるのではないでしょうか。

以前はWindowsとの互換性などに問題があり、オフィス系の仕事で使うには不便も多かったですが、最近はそういった問題も少なくなりました。

Windowsに慣れたユーザーにとっては、操作性の部分で初めは慣れない部分もあると思いますが、慣れればWindowsには戻れないといった声も多く聞かれます。

洗練されたボディデザインや直感的な操作性、クリエイティブなアプリケーションなどでファンの多いパソコンです。

Mac Bookシリーズ https://www.apple.com/jp/macbook/

ノートパソコンを選ぶポイントは「自分のやりたいことを叶えてくれるもの」を選ぶこと

ノートパソコンを選ぶ際に大事にしたいポイントと、各メーカーのノートパソコンの特徴を見てきました。

パソコンは文章や表作成といった事務的な作業や、映像・音楽・デザイン編集といったクリエイティブな作業、またインターネットにつないでエンターテインメントを楽しんだりと様々な用途に使えます。

ほんの20年ほど前はワープロの延長線のように思われていたパソコンも、ここまで多様な使い方ができるようになりました。そしてそれ故に、市場に出回るパソコンも多種多様な性質を持つものに分かれていったのです。

ノートパソコン選びは、みなさんが「パソコンを使って何をしたいか」で選ぶものになりました。

画像や映像を楽しみたいなら、グラフィック性能に優れたパソコン。
クリエイティブなソフトを使って様々な編集を楽しみたいなら、メモリの大きなパソコン。
オンラインゲームを高画質で楽しみたいなら、グラフィック性能と処理速度の高いパソコン。

このような感じで、やりたいことに合わせたパソコン選びが重要です。

また、逆にパソコンでできることは幅広く、ノートパソコン一台でも様々な可能性が広がっています。これまで文章作成やネット閲覧でしか使ってこなかった方も、これを機会にノートパソコンで新しいことを始めてみてはいかがでしょうか。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

トップへ戻る