デスクトップパソコンはどう選ぶ? 何に使うかがポイント!
パソコンには大きくノートパソコンとデスクトップパソコンの2つの種類があります。
デスクトップパソコンはノートパソコンと違い、持ち運ぶことはできませんし、スペースも取ります。
その分カスタマイズ性に優れていて、様々なパーツをどのぐらいの性能にするのかを考えることができます。
より自分の目的に適したパソコンとすることができるのが、デスクトップパソコンのメリットの1つです。
ただ、デスクトップパソコンを購入したことがないという方にとっては、どんなものを購入すればよいのかわからないでしょう。
ここから先では、そんなデスクトップパソコンの初心者の方に向けて、購入時のポイントを紹介していきます。
最初に紹介するのは、「デスクトップパソコンの使用目的を考える」についてです。
デスクトップパソコンに限ったことではありませんが、パソコンの使用目的は多岐に渡っています。
より高性能なパソコンが必要な人もいれば、そうでない人もいるため、まずは自分が何を目的にパソコンを使用するのかを分析する必要があります。
次に紹介するのは「ゲーム目的でパソコンを買う場合の選び方」についてです。
ゲームはパソコンで使用されるソフトウェアの中でも処理が重い物が多い傾向があります。
ただ、どのようなゲームなのかによっても必要とされる性能に違いがあるため、その点を含めて紹介します。
3つ目に紹介するのは「ビジネス目的でパソコンを買う場合の選び方」についてです。
パソコンは仕事のためにも使用できるものです。
趣味のために使用する場合と仕事のために使用する場合とでは、見るべきポイントは違ってきます。
最後に紹介するのは「メーカーごとの特徴は?」についてです。
パソコンを製造販売しているメーカーは数多く存在しており、それによって特徴の違いがあります。
ここではメーカーごとにどんな特徴があるのかを紹介します。
デスクトップパソコンの使用目的を考える
デスクトップパソコンの購入を考えるなら、まずは自分がなんのためにパソコンを使用したいのかを考える必要があります。
必要となる性能は、パソコンの使用目的によって大きく変化するためです。
ここでは、以下の使用目的をピックアップし、それぞれどのような部分がポイントとなるのかを紹介します。
1.インターネットサーフィン
2.文書ファイルや画像ファイルの作成
3.動画編集
4.ゲーム
1.インターネットサーフィン
インターネット上の様々なウェブサイトを見て楽しむことを、インターネットサーフィンと呼びます。
このインターネットサーフィンは、基本的にはそれほど高性能なパソコンを必要とするものではありません。
多くのウェブサイトを並行して開く場合には、メモリ容量が多いパソコンを選ぶと良いでしょう。
メモリ容量が8ギガバイトあれば、インターネットサーフィン目的なら基本的には十分です。
16ギガバイトのものにすると、より多くのウェブサイトを安定して開けるようになります。
2.文書ファイルや画像ファイルの作成
文書ファイルや画像ファイルの作成についても、そこまで高性能なパソコンが必要ではありません。
例えば文書ファイル作成に使用されることが多い「Microsoft Office365」を使用する場合、要求性能は以下の通りです。
CPU | 1.6ギガヘルツ 2コア |
---|---|
メモリ | 4ギガバイト(64bit)/2ギガバイト(32bit) |
ストレージ | 4ギガバイト |
OS | Windows7以降 |
※microsoft公式より抜粋
この性能は、5年前のパソコンでも十分満たしている程のものであるため、性能面に気をつけて選ぶ必要はほぼありません。
画像編集に使用されることが多い「Photoshop」については、要求性能は以下の通りです。
CPU | 2ギガヘルツ 64bitプロセッサー |
---|---|
メモリ | 最低動作2ギガバイト 推奨8ギガバイト |
ストレージ | 3ギガバイト |
OS | Windows7以降(64bit) |
※Adobe公式より抜粋
CPUとメモリの面では文書作成ソフトに比べると要求性能が高くなっていますが、こちらもやはりそれほど高性能を要求されるものではありません。
3.動画編集
「PowerDirecto」rのような動画編集に使用されるソフトも、それ自体はそれほど性能を要求されるものではありません。
ただし、「エンコード」という作業が大きく性能に左右されます。
エンコードは、そのままでは巨大なファイルサイズとなる動画ファイルを、見やすい形式に変換する作業のことを意味します。
特にCPUがエンコード作業に掛かる時間を左右するため、動画編集を目的としているならCPUが高性能なものを選びましょう。
CPUの性能は、ヘルツ数とスレッド数で変わります。
ヘルツ数が高いほど処理速度が早く、スレッド数が大きいほど同時に複数の処理を並列してこなせます。
動画編集が主目的なら、CPUのヘルツ数高いものを選びましょう。
4.ゲーム
ゲームはパソコンで使用されるソフトの中でも必要とされる性能の差がそれぞれ大きく違っているものです。
例えば2Dのゲームなら、要求される性能は低いため、特別気にする必要はありません。
これが3Dのゲームとなるとよりより高い性能を要求されるようになります。
3Dゲームにおいて、特に性能の違いが大きく出るのが、グラフィックボードの違いです。
グラフィックボードというのは3D映像の処理を行うためのパーツです。
このグラフィックボードのVRAMメモリが大きいものであれば、その分高速で、なめらかな3D映像の描画ができます。
特にVRに対応したゲームなどになると要求されるグラフィックボードの性能が高くなるため、パソコン選びの際には注目しましょう。
ゲーム目的でパソコンを買う場合の選び方
ゲームを目的としてパソコンを購入する場合には、主にどのようなゲームをしたいのかによって買うべきパソコンの性能が変わります。
ここでは、2018年に人気が高かった3Dゲーム2つと、VRのゲームを1つピックアップし、その推奨スペックを紹介します。
ゲーム名 | モンスターハンター・ワールド | PUBG | XENOBOX VR |
---|---|---|---|
CPU | Intel Core-i7 3.4GHz Intel Core-i3 4GHz AMD Ryzen5 1500X |
Intel Core i3 AMD FX-6300 |
Intel Core-i7 |
メモリ | 20GB以上の空き | 6GB | 8GB |
ストレージ容量 | 20GB以上の空き | 30GB | 3GB利用可能 |
グラフィックボード | NVIDIA GTX1060 AMD RX570 |
NVIDIA GeForce GTX 660 2GB AMD Radeon HD 7850 2GB |
NVIDIA GTX 1070 NVIDIA GTX 1080 |
※パソコンゲーム販売プラットフォーム、steamより抜粋
このように、推奨環境で遊ぶために必要となる性能は違っています。
これらすべてを推奨環境で遊びたいなら、CPU、メモリ、グラフィックボードのいずれも高性能なものを用意する必要があります。
今後発売されるゲームを幅広く楽しみたいなら、それぞれに気を遣って選択しなければなりません。
また、ゲームを目的としているなら、ディスプレイも重要な要素の1つです。
リフレッシュレートが高いディスプレイを選ぶと、より細かやにゲーム画面が動くのを楽しめます。
一般的なディスプレイのリフレッシュレートは60ヘルツですが、ゲーミング用のディスプレイでは144ヘルツや240ヘルツのものも登場しています。
ビジネス目的でパソコンを買う場合の選び方
ビジネスを目的としてパソコンを購入する場合、主な使用目的とは別に、セキュリティ性や本体の堅牢性が重要になります。
購入時にどのようなセキュリティソフトがインストールされているのかを確認しましょう。
Windows10の場合、標準で搭載されているWindows Defenderが高性能ではありますが、他のセキュリティソフトがあればさらに安全性は高まります。
また、本体が壊れにくく、長く使用できることもビジネス目的のパソコンなら重要です。
どのようなケースが使用されているか、排熱が十分行えるようになっているかなどをチェックしましょう。
さらに、メーカーによって附随されている保証内容もよく確認しておきましょう。
ビジネス目的の場合、もし不良があったときに修理対応を行っている間、代替機を借りることができるか? などが重要になります。
メーカーごとの特徴は?
パソコンを製造販売しているメーカーは多くあるため、ここではその中のいくつかをピックアップし、それぞれの特徴を紹介します。
カスタマイズ性の高さやコストパフォーマンス、デザイン性といったポイントに注目して、以下の3つのパソコンメーカーを紹介します。
1.新進気鋭、伸びを見せている「マウスコンピューター」
2.コストパフォーマンスに強みがある「DELL」
3.国内パソコンメーカーの「老舗NEC」
1.マウスコンピューター
マウスコンピューターは、ここ数年で大きく成長しているパソコンメーカーです。
広告にも力を入れているため、名前を聞いたことがある方も多いでしょう。
既成品パソコンとBTO(受注生産)パソコンの両方に力を入れています。
そのため、カスタマイズが必要な人もそうでない人もカバーしています。
特にゲーミングパソコンとクリエイター向けパソコンに強みがあります。
2.DELL
DELLは、アメリカのパソコンメーカーです。
法人向けのビジネスモデルパソコンが強い特徴があります。
個人向けのパソコンについても取り扱っており、ゲーミング向けのブランド「エイリアンウェア」を有します。
コストパフォーマンスを高めていることが特徴です。
日本語でのサポート対応があまり充実していないのがデメリットです。
3.NEC
NECは国内のパソコンメーカーで、主に初心者向けのパソコンを製造販売しています。
ゲームや動画編集のような高い性能を要求する作業に適したものはあまりありません。
スリムでデザイン性を重視したデスクトップパソコンや、モニター一体型のパソコンなどが中心です。
デスクトップパソコン購入のまとめ
デスクトップパソコンを購入する場合には、どのような目的で使用するのかを考え、それに適した性能のものを選ぶことが重要です。
性能は大は小を兼ねるものではありますが、その分価格は高くなってしまい、無駄が生じることになります。
まずは、どんなことにパソコンを使いたいのかリストアップしてみるのが良いでしょう。