パソコンを買い替える前に読んでおきたい、事前準備と移行方法

パソコンを買い替える前に読んでおきたい、事前準備と移行方法

パソコンを買い替える基準は皆さんご存知ですか?パソコンが古くて壊れそう、OSが古くてアップデートに対応していない、最新のパソコンが欲しいなど、様々な理由があると思います。しかし、新しいパソコンの選び方を間違えると、今あるパソコンよりも動作が遅くなったりなど、かえってパソコンの操作に支障が出ることもあります。 また買い替え後は新しいパソコンへのデータ移行や、古いパソコンを処分する際の適切な処分方法など、買い替え後も面倒な作業が発生します。 ここでは新しいパソコンの買い替えの目安や、選び方、買い替えの必要性、買い替え後に生じる必要な作業などを、シンプルに紹介していきます。

パソコンの寿命は約5年

パソコンの寿命は一般的に3〜5年程度と言われています。 ですが実際には5年経過すると使えなくなるというわけではなく、むしろ5年以上使用していても全く問題なく使えている場合が多いのではないでしょうか? パソコンの寿命というのは実は使用頻度に大きく関わっており、毎日長時間使用しているパソコンであれば、3〜5年で故障することもあるでしょう。 しかし、インターネット閲覧やエクセル・ワードでの簡単な入力で使用される、一般家庭のパソコンであれば、5〜10年以上と考えても問題ありません。

そもそも3〜5年というパソコンの寿命と言われる根拠はどこから来ているのでしょうか? ずばりその根拠は多くのパソコンメーカーの保証期間が、3〜5年程度を保証期間に定めていることが大きく関係しています。 この期間を過ぎるとメーカーの保証を受けることができなくなることができなくなるため、パソコンが故障した場合、修理に高額な費用が発生してきます。 メーカーが3〜5年という数字を設定するということは、この期間を過ぎるとパソコンが故障しやすくなることの裏付けでもあり、パソコンの寿命の年数の根拠になっています。 しかし、このメーカー保証期間はすべてのパソコンユーザーが対象になっています。 メーカーは毎日長時間パソコンを使用するヘビーユーザーを想定し、保証期間の算定を行っているため、必ずしも全てのパソコンユーザーにこの数字が当てはまるわけではないのです。 この点を踏まえ、インターネット閲覧やエクセル・ワードでの簡単な入力で試用される一般ユーザーであれば、パソコンの寿命は別な角度から見てみると良いでしょう。

一般ユーザー向けパソコンの寿命の目安としては
・OSのサポート終了が近い
・動作が遅いなど明らかな動作不良が実感できる
上記のような判断材料を目安に5〜10年程度をパソコンの寿命と認識しておきましょう。

新しいパソコンに買い替える目安

上述の通りパソコンを買い替える目安としては
・OSのサポート終了が近い
・動作が遅いなど明らかな動作不良が実感できる
この2つを目安にパソコンの買い替えを検討してみましょう。

パソコンを動かすためにはOS(オペレーションシステム)と呼ばれるソフトが必要です。有名なOSとしてはマイクロソフト社のWindowsが一般的に知られています。 このOSには発売時期によってWindows7・Windows8といったバージョンがあり、バージョン毎に一定の期間パソコンの不具合やセキュリティを定期的に更新しています。 しかし、その期間をすぎると更新が行われなくなってしまうため、不具合やセキュリティの修正がされなくなることで、パソコンは危険な状態になってしまいます。 ですからパソコンOSの更新期間サポート終了が近づいた場合、買い替えの大きな目安となります。 注意点としてはWindowsであればOSの発売開始から約10年ですが、パソコンの購入から10年ではないという点です。 例えばOS発売から4年後に発売されたパソコンのOSサポート期間は10年ではなく6年のサポート期間となりますので注意してください。 ちなみに現在多くの人が使用しているOSのWindows7は、2020年1月にサポート期間が終了します。 Windows7のパソコンは、2020年が買い替えの目安の時期となるので覚えておきましょう。

パソコンに動作不良を感じたとき、パソコンからいつも聞こえてなかった異音がする、勝手に電源が落ちるなど、パソコンの動作がなんかおかしい?と感じたときは買い替えの目安です。
上記の症状がパソコンに出ているときは、いつパソコンが故障してもおかしくない状況にある可能性が高いといえます。 もし仮にパソコンが壊れてしまった場合、データの取り出し作業などを簡単には行えなくなってしまいます。 パソコンの買い替えは壊れてしまってからでは手遅れなので、上記の症状がパソコンに出た場合すぐに買い替えを検討しましょう。

新しいパソコンの選び方

①パソコンの使用目的から選ぶ

パソコンの買い替えを検討し、いざパソコンを購入しようと思っていても、どんなパソコンを購入すればよいか迷いが出てきます。 新しいパソコンを選ぶ際はいくつかの視点から検証を行い購入を検討する必要があります。 まず大事なのは使用目的です。
現在お使いのパソコンがどういう用途で使用されているかを振り返ってみてください。

例えば
・高性能のパソコンゲームをプレイする
・業務目的で動画や画像編集を行う
・業務目的で音楽編集を行う
このような目的でパソコンを使用している場合は、目的に応じた高性能のパソコンが必要になり最低でも10万円以上の出費は必要不可欠です。

逆に
・情報収集のためインターネット閲覧
・メールやSNSの利用
・インターネットで動画や音楽の閲覧
・エクセルワードを使用した簡単な入力作業
上記の範囲内にであれば一般的な日常用途に収まっているため、高性能なパソコンは必要ありません。
パソコンの金額と性能は比例してきます。
パソコンの使用目的が一般的な日常用途のユーザーが、高性能のパソコンを購入しても、折角の高性能を活用する機会は無く、購入時の高額な費用が割に合いません。 コスト面で10万円以下を目安に、日常用途の使用を目的としたパソコンを選ぶようにしましょう。

②ノートパソコン購入のメリット

新しいパソコンの購入を検討している場合、パソコンのタイプも重要になってきます。 ここでいうパソコンのタイプは、大きくデスクトップパソコンとノートパソコンの2つで、それぞれ使用用途が異なってきます。 一度デスクトップパソコンとノートパソコンの使用用途と、メリットとデメリットを簡単に理解しておきましょう。

まずデスクトップパソコンとノートパソコンの大きな違いは携帯性にあります。 デスクトップパソコンは原則使用場所が限定されてしまいますが、ノートパソコンであれば簡単にどこでも持ち運ぶことが可能です。 次に性能面によるコストパフォーマンスは、デスクトップパソコンとノートパソコンで大きく異なってきます。 ここでいうコストパフォーマンスとは価格による性能の違いのことです。 デスクトップパソコンの場合、比較的低い金額で高性能のパソコンが手に入りますが、ノートパソコンの場合は同性能でも金額が割高になってきます。

現在お使いのパソコンがデスクトップパソコンであれば、一度ノートパソコンの購入も視野に入れてみましょう。 例えば今まで必ず机に座って使う必要があったパソコンが、ノートパソコンに替えることで使用場所の幅が広がります。 パソコンの置き場所のスペースも、デスクトップパソコンよりノートパソコンのほうが省スペースで済むため、様々な面で生活の幅が広がってきます。 生活レベルの向上という点で、求める性能と金額面で問題がなければ、ノートパソコンの購入を検討してみるのもパソコンの選び方の一つです。

事前準備(データの引越し準備など)

新しいパソコンを購入し同じように使用するためには、新しいパソコンの初期設定を行うだけでなく、古いパソコンからデータを移行する必要があります。 この作業は意外に面倒ですが、そのままにしておくといざ使うときに、従来と同じ使い方ができなくなることもあります。 そのため新しいパソコンに買い替えたら、事前になにをやるべきか要点を踏まえておかなければ、初期設定やデータ移行に漏れが生じてしまいます。 新しいパソコンを立ち上げる際には、事前に必要事項をチェックし準備しておきましょう。

初期設定で最初に行うのはインターネットへの接続作業です。
従来のパソコンと違い、現在ではご家庭でもワイヤレスネットワークを使用する場合がほとんどです。 インターネット接続もパスワードがわかれば簡単に接続が完了するため、事前にワイヤレスネットワークに必要なパスワードはメモに残しておきましょう。

また頻繁に使用するプリンターやデジカメなどの周辺機器の接続は、購入後すぐに使用できる環境を作っておくと、いざ使用するときに面倒な手間が省けます。 よく使用する周辺機器をリストアップしておき、新しいパソコン立ち上げと同時に周辺機器はすぐに使用できるように設定を済ませておきましょう。

ワードやエクセルなどのオフィスソフトは、現在ではライセンス認証が必要なため、購入後新たにインストールする必要があります。 インストールに必要な情報は手元に準備しておき、立ち上げ後すぐにインストールを完了させましょう。

古いパソコンにある画像データ・住所録・ワードエクセルなどのオフィスデータ・音楽データなどを、事前にフォルダーでわかりやすく分類しておくと、データ移行がスムーズに行えます。 移行させるデータを事前にリストアップしておきましょう。
データ移行といってもすべてのデータを移行させる必要はないため、必要なデータを移行するように事前にメモに書くなどの準備をしておいてください。

新しいパソコンへの移行方法

パソコン買い替えの際には、オプションサービスでデータ移行や初期設定を行ってもらえる場合もあります。 また古いパソコンのデータを移行する際に、専用のデータ移行ソフトを使用すると便利です。 しかし、これらはほとんどの場合は有料です。 新しいパソコンへデータを移行する際は、なるべくお金が掛かることのないよう自分でデータ移行を完了させましょう。

新しいパソコンへのデータ移行は基本的にはUSBメモリを使用し、事前にリストアップしておいたメモに基づき、USBメモリへデータを移し、新しいパソコンへデータを移行させます。 今のUSBメモリは容量が非常に多いため、日常用途で使用する一般的なデータであれば、一つのUSBメモリで移行が可能です。 もし動画データなどの容量の高いデータを大量に移行する場合は、外付けハードディスクを使用すると便利です。 しかし、こちらは持っていない場合別途購入が必要になってきますので、なるべくUSBメモリで移行を完了させましょう。

また最近ではデータ移行にクラウドサービスを利用する方法もあります。 クラウドサービスとはインターネット上のサーバーにデータを保存可能なサービスです。 新しいパソコンのインターネット接続環境さえ確保できれば、インターネットを通してクラウドサービス経由でデータ移行を済ませることが簡単に可能です。 ただしクラウドサービスに関しては普段馴染みのない人が、データ移行を目的として使用しようとすると、登録手続きやデータ移行にどうしても時間が掛かってしまいます。 クラウドサービスに馴染みのない方は、最初からUSBや外付けハードディスクを使用して、必要なデータを移行するようにしましょう。

古いパソコンの処分方法

新しいパソコンへの引継ぎが完了しても、以前使用していた古いパソコンは手元に残ります。 お手元の古いパソコンがまだ全然使用可能といった場合は、サブPCとして簡単な用途で使用することも可能です。 しかし、そもそも故障するリスクがあるからこそ、買い替えを検討していたはずですので、思い切って古いパソコンは処分するようにしましょう。

パソコンは2003年10月以降から家電リサイクル法の対象となっているため、勝手に処分することはできなくなっています。

パソコンを処分する際には家電リサイクル法の適用により、お手持ちの処分するパソコンのメーカーを確認し、メーカーに無償で引き取ってもらうことで処分は完了します。 また家電量販店の購入であれば、購入時に下取りという形で引き取ってくれる場合もあります。 もし家電量販店で新しいパソコンを購入する場合は、購入前に事前に下取りの有無に関して確認しておきましょう。

また処分する際、データ移行が完了した古いパソコン内部には、個人情報などの機密データが大量に残っています。 メーカー回収の場合は古いデータは全て無償で消去を行ってくれますが、家電量販店の下取りの場合、データ消去を家電量販店で行っていない場合もあり注意が必要です。 しかし、メーカーが無償でデータを消去してくれるとわかっていても、自分の個人情報が外に漏れるリスクは否定できません。 処分する前にパソコンのデータは可能な限り消去してから処分を行いましょう。 データ消去として、ハードディスクのフォーマット、リカバリCDを使用した出荷時の状態に戻す作業は最低限やっておくと安心です。

まとめ

パソコンの買い替えはお金が掛かるだけでなく、様々な知識や作業が発生してきます。 この知識や作業は大きく分けると、購入前と購入後の2つに分類できますが、そのなかでも大事なのはやはり購入前に必要な知識です。 今のパソコンをそもそも買い替える必要があるのかどうか、そして自分に合った適切な新しいパソコンを選ぶことができるかどうか。 これらを知識を踏まえて正確に把握し買い替えを行わないと、誤った買い替えをで生じるパソコンの使いづらさから、その後の生活スタイルもマイナスに変化してしまいます。 時には家電量販電でパソコンの下見をしてみるなど、買い替えを検討する際は即決せずに十分に時間をかけて検討していきましょう。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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