入力に必須のキーボードとマウス! 選ぶときのポイントは?
パソコン、特にデスクトップタイプのものは、本体だけでは使用することができません。
本体にいくつもの周辺機器を接続することによってはじめて、便利に使用できるものとなります。
それでは、デスクトップパソコンに必要となる周辺機器としてはどのようなものがあるでしょうか。
まず、ディスプレイが挙げられます。
画面を映すために必要となる周辺機器であるため、これがなければそもそもパソコンがどのように動いているのか見えません。
そして入力機器も必要です。
一般的に使用される入力機器としてはマウスとキーボードの2つがあります。
マウスは位置情報を入力するために必要となる周辺機器で、主にカーソルを動かす目的で使用されます。
また、左クリック・右クリックによって選択や実行の指示をするためにも必要です。
キーボードは文字の入力のために必要となる周辺機器で、文章を打ち込みたいのであれば用意しなければなりません。
また、これらはゲームをする場合などにもコントローラーの代わりとして使用されることもあります。
他にも絵を描くときにはペンタブレットのような入力機器がありますが、こちらは必須というわけではありません。
ここでは、必須となる入力機器であるマウスとキーボードについて紹介します。
最初に紹介するのは「有線と無線ならどちらがオススメ?」についてです。
マウスにもキーボードにも有線タイプと無線タイプがあります。
どちらもメリット・デメリットがあるため、それぞれを比較しながら、どちらを選ぶのがよいのかを紹介します。
次に紹介するのは「キーボードを選ぶときのポイント」についてです。
キーボードにも様々な種類があるため、どのようなものを選ぶべきなのかはユーザーによって違っています。
使用目的や予算などから、キーボードを選ぶ際のポイントとなることを紹介します。
最後に紹介するのは「マウスを選ぶときのポイント」についてです。
マウスにも多くの種類があるため、その中から自分に適しているものを選ぶ必要があります。
マウスもキーボードも、パソコンを操作する上で長時間使用することになるデバイスです。
それだけに、自分の手に馴染むものを選ぶことが重要です。
有線と無線ならどちらがオススメ?
キーボードにもマウスにも有線タイプと無線タイプのものがあり、それぞれ特徴に違いがあります。
キーボードとマウスではそれぞれメリット・デメリットが違っているため、2つを分けて紹介します。
キーボードの場合は有線と無線どっちがよい?
キーボードの場合、有線タイプにすることによるメリットが比較的大きいといえます。
その理由として、まずキーボードはあまり場所を動かすことなく、設置して使用するデバイスであることが挙げられます。
同じ場所に設置されている場合、ケーブルがあることがそれほど邪魔にはなりません。
机とパソコン本体を置いている場所が遠く離れているような場合を除けば、あまり気にすることなく使用できます。
逆に、複数の場所でキーボードを使用する可能性があり、動かしたいという場合には無線タイプの方が優れています。
また、机の上のケーブルをできるだけ減らしたい、という場合も無線タイプを選ぶのがよいでしょう。
ただし、無線タイプのキーボードにはデメリットも存在しています。
まず、電池が必要となってしまうことです。
機種によってもどの程度の期間電池が持つかには違いがありますが、数ヶ月に1回程度は電池交換が必要となります。
また、電波干渉による影響を受けてしまうこともデメリットの1つです。
これはマウスの場合にも共通して言えることですが、無線タイプの入力デバイスは2.4GHzの周波数を使用しています。
これは電子レンジのような家電製品で使用される周波数と同じであるため、その影響を受けます。
具体的には、電子レンジの使用中だけは入力が遅延したり、効かなくなってしまったりすることが起こりえます。
近くで電波を使用する機器を他に使用しているなら、有線タイプにした方が安定します。
マウスの場合は有線と無線どっちがよい?
マウスの場合は、無線タイプを選ぶメリットが比較的大きいです。
マウスは位置情報を入力するために頻繁に動かす必要があります。
そのため、ケーブルがあると邪魔になってしまい、動きが制限されることがあるためです。
ただし、無線タイプを選ぶことによるデメリットもあります。
キーボードの場合と同様に、電池が必要となるため、定期的に交換の必要があります。
これに加えて、電池が入っている分だけ有線タイプのものよりも重くなります。
頻繁に動かす分だけ、重量が重くなることは腕に負担を掛けることになるため、軽い方がよい場合は有線タイプに軍配があがります。
キーボードを選ぶときのポイント
キーボードを選ぶ場合には、以下の3つのポイントに注目しましょう。
1.キーピッチ(キーの間隔)
2.キースイッチ(キーの機構)
3.テンキーの有無
1.キーピッチ(キーの間隔)
キーピッチとは、隣り合うキーとキーがどの程度の間隔なのかを意味しています。
キーピッチが狭すぎると隣り合うキーと近すぎて、入力しにくくなってしまうことがあります。
ただ、キーピッチが広いものはその分キーボード全体が大きくなるため、省スペースで使用したい場合には適さなくなってしまいます。
一般的なキーピッチは、19mmで、これはフルサイズと呼ばれます。
これよりも狭いものでは18から15mmほどまでのものがあります。
携帯デバイスと合わせて使用するような想定でないのなら、19mmのフルサイズのものを選ぶのが無難です。
2.キースイッチ(キーの機構)
キースイッチは、入力がどのように行われるのかを意味するものです。
キーボードには以下の4つのキースイッチがあり、それぞれ打鍵感に違いがあります。
ⅰ.メンブレン式
ⅱ.パンタグラフ式
ⅲ.メカニカル
ⅳ.静電容量無接点式
ⅰ.メンブレン式
メンブレン式は、キーの下部分にゴムのパーツが組み込まれているキースイッチです。
打鍵感が強く、入力をしているという感覚が強いのが特徴です。
ゴムを使用している関係で、キーをしっかり中心で押さないと認識されないことがあるというデメリットがあります。
ゴムの弾力によって押し込まれたキーを戻すという単純な構造なため、ローコストなものが多いです。
例えば、エレコムのフルサイズメンブレン式有線キーボード TK-FFCM01BKは999円で購入をできます。
※Amazon参考価格調べ。2019年4月現在
引用:エレコム キーボード メンブレン式
(https://www.amazon.co.jp/dp/B07NDLYFBZ)
ⅱ.パンタグラフ式
パンタグラフ式は、メンブレン式の仕組みにバネを入れることで、キーの周辺部分を押したときでもしっかり認識されるようにしたものです。
また、バネを使うことでゴムの方を薄くできるようになっており、キーの深さを浅くできるようになっています。
そのため、より軽い打鍵感の方が好みの方に向いています。
コストはバネを入れている分少し高くなっています。
例えば、エレコムのフルサイズパンタグラフ式有線キーボードTK-FCP080は、8,230円で購入できます。
※Amazon参考価格調べ。2019年4月現在
引用:エレコム キーボード パンダグラフ式
(https://www.amazon.co.jp/dp/B07NDLYFBZ)
ⅲ.メカニカル
メカニカル式は、ゴムを使用せずにスプリングを使用しています。
スプリングはゴムよりも耐久性が高く、長く使用できるのが特徴です。
キーを入力したときにカチっという音がするのが特徴で、打鍵感は他のキースイッチよりもかなり重くなっています。
メカニカルキーボードにはスプリングの重さによって種類があり、以下の順番で重くなります。
a.赤軸
b.茶軸
c.青軸
スプリングが重いものほど打ち込んだ時の抵抗が強く、打鍵感が力強くなります。
その分スイッチ音が大きくなるため、静音性は下がります。
機構が複雑なためコストは高めです。
例えば、エレコムの有線メカニカルキーボード、ECTK-G01は11,859円です。
※Amazon参考価格調べ。2019年4月現在
引用:エレコム キーボード 茶軸
(www.amazon.co.jp/dp/B07DNMFFXV)
ⅳ.静電容量無接点式
静電容量無接点式は、上記3つのキースイッチとは根本的に性質が違っています。
上記の3つはいずれも物理的にキーが押下されたことに反応して入力が行われますが、こちらは静電気容量が変化することを感知して入力されます。
キー部分と、センサー部分が近づくことによって発生する静電気を感知するという形式です。
キー部分とセンサー部分が直接接さないために摩耗が発生せず、
長期間使用できるのがポイントです。
また、スイッチ音もなく、静音性の高さも特徴となります。
複雑な構造のためにコストは高く、まだその種類も多くないため選択肢が広くありません。
例えばサンワダイレクトの静電容量無接点キーボードは19,800円です。
※Amazon参考価格調べ。2019年4月現在
引用:サンワダイレクト キーボード 静電容量無接点M
(www.amazon.co.jp/dp/B07P7MP7T8)
3.テンキーの有無
テンキーは、数字を入力するための電卓のようなキー部分のことを言います。
数字入力の機会が多い場合はテンキー付きのものを選びましょう。
テンキーがあるタイプはその分キーボードの横幅が広くなるため、それほど数字入力をしないタイプの方がスペースを節約できます。
マウスを選ぶときのポイント
マウスを選ぶ場合はキーボードに比べるとそれほど見るべきポイントは多くありません。
以下の2つのポイントに注意して選ぶようにしましょう。
ⅰ.ボタン数
ⅱ.大きさ
ⅰ.ボタン数
マウスとして最低限必要となるボタン数は2個です。
左クリックと右クリックができれば、基本操作に問題はありません。
ただし、ボタン数が多くなればその分だけマウスだけでできる操作が多くなるため、利便性が向上します。
左右ボタンとマウスホイールに加え、親指部分に2ボタンがついている、合計5ボタン式のものが多く、これは様々な用途で使用するのに適しています。
ページ送りやページ戻りのボタンを親指ボタンに当てられるため、スムーズな操作が可能になります。
ⅱ.大きさ
マウスの大きさも使用感を大きく左右します。
自分の手の大きさに合わせたものを選択するようにしましょう。
大きすぎるものでも小さすぎるものでもフィットせず、使用感が低下してしまいます。
キーボードとマウス選びのまとめ
キーボードやマウスは、使用感が人によって大きく違っています。
そのため、できれば家電量販店などで一度実際に手に取り、サイズ感などを確認してから購入するようにしましょう。