ゲームをプレイしやすいキーボード・マウスの選び方

ゲームをプレイしやすいキーボード・マウスの選び方

ゲームを快適にプレイするためには、パソコンだけでなくキーボードやマウス選びも大切です。

ゲーミングキーボードやゲーミングマウスは趣味でゲームをプレイする方からプロゲーマーの方まで幅広い方々に使用されています。
特にゲームで対人戦を行う場合はほんの少しの秒数の差が勝敗を分けることもあるため、適切なキーボードやマウスを使用するほうが有利にプレイできます。

しかし、ゲーミングキーボードやゲーミングマウスといってもさまざまな製品が販売されており、初心者の方はどのような製品を選んだらよいのかわからないこともあるでしょう。

この記事ではゲーミングキーボードやゲーミングマウスをどのように選べばよいのか、初心者向けにご紹介します。

プロゲーマーとは?

ゲーミングキーボードやゲーミングマウスはプロゲーマーにとって重要なデバイスです。 プロゲーマーは性能の高さだけではなく、自分の手の大きさやプレイスタイルなども考慮して自分に合った製品を使用しています。

ゲーミングキーボードやゲーミングマウスについての説明を始める前に、まずはプロゲーマーとはどのような職業なのか簡単にご説明していきます。

プロゲーマーってどんな職業?

プロゲーマーとはゲームの大会で賞金を得たりスポンサーからデバイスや報酬をもらったりしている、職業としてのゲーマーのことです。

スポンサーの企業と契約しているプロゲーマーは、金銭面だけでなく精神面や身体面のサポートを企業から受けることもあります。

プロゲーマーが活躍する「eスポーツ」

「eスポーツ」はコンピューターゲームやビデオゲームの対戦がリアルタイムで行われる競技のことです。

世界各国でeスポーツの大会が開催されており、eスポーツのプロチームも存在しています。

賞金が高額な大会が増えていることや大きな企業がプロゲーマーのスポンサーとなっていること、またパソコンのオンラインゲームが普及してプレイヤーが増加していることなどにより、eスポーツの規模は年々大きくなっています。

ゲーミングキーボードの選び方

ゲーミングキーボードとは、ゲームでの操作に特化しているキーボードのことです。 製品ごとに機能や性能が異なりますので、自分のプレイスタイルやゲームに合ったものを選択しましょう。

キースイッチ

キーボードのキースイッチには「メンブレン方式」や「メカニカル方式」といった種類があります。

メンブレン方式はキーボード全体に1枚のスイッチを採用している、構造がシンプルなものでです。
キーを押したときの打鍵感はメカニカル方式のキーボードよりも劣っていますが、値段が3,000円から5,000円ほどのものが多く、比較的安い値段で購入できます。

メカニカル方式のキーボードはスイッチがそれぞれ独立した構造をしています。
値段は5,000円ほどのものから10,000円以上するものまであり、メンブレン方式よりも高めですが、スイッチが独立しているためトラブルが起こったときに特定のスイッチを交換するだけで解決できます。

またメカニカル方式は、スイッチの種類を選択することができます。
スイッチの種類の代表的なものとしては、「赤軸」「青軸」「茶軸」があります。

・赤軸はキーを押したときの反発が少なく音も静かです。
 長時間使用しても疲れにくいですし、静かなのでボイスチャットや配信をしながらゲーム をプレイする場合に向いています。

・青軸はキーを押したときの反発が大きく、カタカタという大きな音が鳴ります。
 疲れやすいですが、その分しっかりと入力している感覚を楽しむことができます。

・茶軸は赤軸と青軸の中間です。
 適度な音や重みがあり、全体的なバランスを重視する方や初心者の方におすすめです。

キーの重みや音の大きさについては個人の好みにもよりますので、販売店などで実際に試しながら自分の気に入るキーボードを選んでください。

マクロキー

マクロ機能は、よく使うキー操作を登録しておけばワンタッチで実行できるようになる機能です。
ゲームのコマンドだけでなくIDやパスワード、挨拶文なども登録できますので、ゲームのログインやゲーム内でよく使う文章の入力作業を簡略化することが可能です。

特にMMOでは入力作業のショートカットができたほうが効率よくプレイできるため、マクロキーが搭載されているキーボードを使用すると便利です。

有線・無線

電池残量を気にせずに長時間プレイしたい方は有線タイプのキーボードがよいでしょう。
有線タイプは遅延や誤作動などによって動作が不安定になる心配もありません。

ケーブルがわずらわしいと思う方には無線タイプがおすすめです。
ケーブルがないため机の上がスッキリとした状態でゲームをプレイできます。
無線タイプでも動作は安定しているものが多いですが、周囲の環境や電池の残量によっては遅延や誤作動を起こす場合もあります。

見た目を重視するのなら無線タイプがよいですが、そうでないのなら基本的には有線タイプを選択するほうが安心してゲームをプレイできます。

キーロールオーバー機能とアンチゴースト機能

キーロールオーバー機能はキーの同時押しを認識する機能で、アンチゴースト機能は誤認識の防止機能です。

この2つの機能が搭載されているキーボードを使用すれば、複数のキーを同時に押す場面で認識ミスを起こしにくくなります。

FPSなどの同時押しをすることが多いゲームをプレイする場合は、これらの機能が搭載されているキーボードを使用するほうがよいでしょう。

フルサイズかテンキーレスか

テンキーが搭載されているキーボードをフルサイズキーボード、テンキーが省かれているタイプのキーボードをテンキーレスキーボードと呼びます。

マウスを頻繁に動かすゲームをプレイする場合は、できるだけ机の上のスッキリした状態に保つほうがマウスでの操作がしやすくなります。

そのためマウスの操作がメインでテンキーは使用しないというのであれば、テンキーレスのキーボードを選ぶとよいでしょう。

ゲーミングマウスの選び方

ゲーミングマウスはパソコン用のゲーム操作に特化したマウスです。
ゲーミングマウスも製品によって機能や大きさ、重さなどに差があります。

センサーの種類

マウスのセンサー方式には、光学式やレーザー式といった種類があります。
光学式のマウスは底の部分から赤い光を出し、その光の反射をセンサーで受けることで反応するマウスです。

凹凸が全くない面や反射しやすい面の上では読み取りがうまくいかないこともあり、その場合はマウスパッドが必要になります。
光学式のマウスは比較的値段が安いものが多く、安価なものは1,000円以下で販売されています。

レーザー式のマウスは光学式のマウスよりも感度が高く、正確に動きを読み取ることができます。
そのためFPSなどで精度の高い操作をしなければならない場合はレーザー式のマウスのほうがよいでしょう。

また光沢がある面など、光学式マウスでは難しい表面上でも使うことができます。
値段は光学式のマウスよりも高い製品が多く、5,000円ほどから10,000円以上する高価なものもあります。

DPI

DPIとは、マウスを実際に1センチ動かしたときにカーソルがどれだけ移動するかという指数を表しています。
数値が高いほどより細かく動きを読み取ることができ、少ない動作でもカーソルが大きく移動するようになります。

FPSなどのゲームで安定した動作でカーソルを素早く移動させたい場合は、DPIを高く設定し、ゲーム内のマウス感度を低めにする必要があります。

DPIの設定を変更できるマウスを購入すれば、素早く移動する操作ではDPIを高くして、敵に標準を絞るような精密な操作ではDPIを低くするなど、状況に応じた使い分けをすることもできます。

ボタンの数や位置

MMO(マッシブリーマルチプレイヤーオンライン)のように複数の操作を行うゲームの場合は、ボタンが複数搭載されているマウスが便利です。

頻繁に使うキー操作をマウスのボタンに登録しておくと、ボタンを押すだけで実行することができます。

ボタンの数が多いと操作に慣れるまでが大変ですが、慣れてしまえば効率的なゲームプレイが可能になります。

ボタンの位置や数は製品よって異なりますので、使いたいボタンが自分の押しやすい場所に配置されているものを選択してください。

重さ

どのような操作をしたいかによって、向いているマウスの重さが異なります。

たとえば軽いマウスはすばやい操作ができますが、繊細な操作には向いていません。
逆に重いマウスはすばやい動きには向いていませんが、カーソルを止めたい位置にピタッと止めることができます。

重りをつけて重量変更ができるマウスもありますので、ゲームに合わせて重さを調節することもよいでしょう。

形状・大きさ

マウスは自分の手に合った形状のものを選ばないと精密な操作ができませんし、合わない形状のものを無理に使用していると腱鞘炎になってしまうこともあります。

どのような形状が合うかは個人差が大きいので、店頭で実際に手に取って試してみることをおすすめします。

大きさについては、マウスの持ち方にもよります。
マウス全体に手をかぶせる「かぶせ持ち」は手の大きさによって合うサイズが変わりますが、「つまみ持ち」や「つめたて持ち」など、指先を使うタイプの持ち方の場合は小型なものが向いています。

有線・無線

マウスもキーボードと同様に有線のタイプと無線のタイプがあります。

有線タイプはケーブルがわずらわしいですが、バッテリーの残量や遅延などを気にしなくてもよいです。

無線タイプはバッテリー切れになったり休止状態に入ってしまったりなどの心配がありますが、無駄なケーブルがなくスッキリとしています。

バッテリーの残量などを気にせず集中してプレイしたいのなら有線タイプ、見た目を重視するのなら無線タイプを選択しましょう。

マウスパッドはどのように選ぶ?

マウスだけでなく、マウスパッド選びにも気を使いましょう。
自分に合ったマウスパッドを使用すれば、ゲーム環境をさらによくすることができます。

素材

マウスパッドは布製の柔らかいタイプとプラスチック製などの硬いタイプが多く販売されています。

布製のマウスパッドは止めたい位置に止めやすい上に、値段が安いものが多いです。
ただし、ホコリや汚れを取りにくいというデメリットがあります。
布製のマウスパッドは消耗品として考え、定期的に新しいものに交換をしましょう。

プラスチック製のマウスパッドは布製よりも滑りやすいものが多く、止めにくいため、ゲームにある程度慣れている方に向いています。

値段は布製のマウスパッドより高いものが多いですが、その分耐久性に優れています。
また汚れがついてもすぐに拭き取ることが可能で掃除が簡単ですので、布製のマウスパッドの場合よりも買い替える回数が少なくて済みます。

表面加工

表面加工が施されているマウスパッドもあります。

表面に凹凸のあるマウスパッドは止めたい位置でピタッと止めやすいです。
そのためマウスの移動距離が短い場合に向いています。

逆にマウスの移動距離が長い場合は、表面がツルツルしているマウスパッドを使用すれば素早く滑らかにマウスを動かすことができます。

大きさ

マウスでゲームをプレイする場合、文書やメールの作成などの作業を行う場合と比べてマウスを動かす範囲が広く、動かす回数も多いです。

そのため持ち運びのしやすさや価格の安さを重視するのなら小さめのマウスパッドでもよいですが、そうでないのなら基本的に大きいサイズを選ぶほうがよいでしょう。

大判のマウスパッドの中には、マウスだけでなくキーボードを乗せられるほどサイズが大きいものもあります。
このタイプのマウスパッドを使用すればキーボードがずれにくくなるため、タイピングでの操作がしやすくなります。

まとめ

性能が良く機能が充実している製品は、その分値段が高いものが多いです。
とはいえ初心者の方がいきなり高価なキーボードやマウスを購入するのは抵抗がある方もいると思います。

その場合はまずは安価なものから試してみて、使用しているうちに物足りなさや不便さを感じたら必要な機能が備わっているものに買い替えるとよいでしょう。

また、購入する際はできるだけ実際に使い心地を試してみてください。
大きさや重さなど、実際に手に取ってみなければわからないこともあります。
なるべく店頭で試しながら、自分が使いやすいと思うものを購入しましょう。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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