USBメモリが認識しない! アクセスできないときの対処法を解説!
USBメモリがなぜかパソコンに認識されず、アクセスできないなんてことありませんか?アクセスができなければ、当然データを移して保管することなどできませんよね。また、すでに大切なデータを保管していた場合は特に困るでしょう。最悪の場合には、保管していたデータは消えたも同然という結果になってしまうかもしれません。
しかし、そんな最悪の場合でも実は対処法が存在するのです。今回の記事では、USBメモリが認識しない場合における対処法を中心にご紹介しております。最後までご覧いただくことでWindowsとMacでの対処法、そして前述のような最悪の場合の対処法も知ることができます。ぜひ、USBメモリにアクセスできないという方は参考にしてみて下さい。
USBメモリが認識しないときにまず確認すべきこと
USBメモリが認識しない、または急にアクセスできなくなったときにはまず確認すべきことがあります。それはUSBメモリ自体に異常がないかという点です。理由としてはUSBメモリ自体に異常があれば、パソコン上からでは何も対処する方法がないからです。では、具体的にどんなことを確認すればよいのでしょうか?まずは最初に確認すべき点について見ていきましょう。
USBメモリのランプが点灯しているのかを確認する
OSに関わらずパソコンにUSBメモリを接続したら、まずUSBメモリ自体のランプが点灯しているか確認しましょう。正常にパソコンに接続されていれば、USBメモリのランプが点灯しているはずです。点灯していない場合には、USBメモリへの電力供給不足・パソコンのUSBポートの破損・USB自体の破損などが考えられます。
パソコンにUSBメモリ以外のUSB機器が接続されているのであれば、電力供給不足が考えられます。それらを全て取り外した上でもう一度試してみましょう。それでもランプが点灯しなければ、他のUSBポートに接続を変え再度確認しましょう。それでも点灯しなかった場合は、USB自体が破損している可能性があります。
USBメモリが熱を持っていないか確認する
USBメモリでも長時間パソコンに接続していたり、膨大なデータを一度に移そうとすると発熱し熱暴走を起こす場合があります。当然、熱暴走が起きれば急にUSBメモリにアクセスできなくなることもあります。ですのでUSBメモリが認識しなくなったときには、USBメモリに直接触れてみて熱を持っていないか確認してみましょう。
また、熱暴走を起こしたからと言ってUSBメモリが破損してしまう訳ではありません。
熱暴走でアクセスできなくなった場合は、すみやかにパソコンから取り外し直ちに冷却しましょう。そうすることで、再びUSBメモリにアクセスできるようになる場合があります。
USBメモリにアクセスできないときのWindowsの対処法
USBメモリ自体に異常が見られなければ、次に考えられるのはパソコンによるトラブルです。パソコンによるトラブルと聞くと、難しく感じる方もいるかもしれません。実際に、USBメモリにアクセスできない原因には様々な要因が挙げられます。また、それらの対処法は使用しているパソコンのOSによっても異なります。
しかし、そんなトラブルでも具体的な対処法さえ知っていれば、簡単に解決することはできるのです。では、具体的な対処法にはどのような方法があるのでしょうか?まずはWindowsの場合の対処法を見ていきましょう。
USBメモリのドライバーを確認をする
通常パソコンにUSBメモリを接続すると、自動的にそのUSBメモリを認識するためのドライバーが生成されます。しかし、何らかの影響でドライバーが正常に生成されなかった場合は、当然USBメモリにアクセスできない原因となります。そこで、まずはドライバーが正常に生成されているのかを確認する必要があります。
確認する方法として、まずスタートメニューから「デバイスマ ネージャー」という項目を開きます。次に、その中の「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」を選択します。その中には、「USB 大容量記憶装置」あるいは「USB Mass Storage Device」という項目があるので確認してみましょう。
ドライバーに不具合が生じている場合は、それらの項目には「!」や「?」のマークが付きます。それらのマークが付いている場合はその項目を削除し、USBメモリをパソコンに接続し直しましょう。そうすると再びドライバーが自動で生成されるので、再度USBメモリにアクセスできるか確認してみましょう。
ちなみに上記のマークではなく「↓」が付いている場合は、その項目が無効化されているだけなので削除するのではなく有効化にしましょう。
高速スタートアップモードを無効にする
高速スタートアップモードとは、シャットダウン時のパソコンの状態を保存することで、次回の起動にかかる時間を短縮するという機能です。一見優れた機能ですが、その反面でUSBメモリの認識などに不具合をもたらす場合があるので注意が必要です。また、この機能は予め有効に設定されているので、USBメモリにアクセスできないときには無効にしてみましょう。
無効にするには、まずコントロールパネルを開き「システムとセキュリティ」を選択します。次に、電源オプションという項目の「電源ボタンの動作の変更」を開きます。そうすると、「電源とスリープボタンの設定」と「シャットダウン設定」という項目が表示されます。そして「シャットダウン設定」の項目に、高速スタートアップの有効・無効を設定するチェックボックスがあるので、チェックを外し無効にしましょう。
またチェックを外すには、上に表示されている「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックする必要があります。無事、高速スタートアップモードを無効化できたらパソコンを再起動させ、USBメモリにアクセスできるか確認しましょう。
常駐ソフトを無効化してみる
ウィルス対策ソフトなどの常駐ソフトが影響し、USBメモリにアクセスできない可能性も挙げられます。したがって、上記で解決できなかった場合には常駐ソフトを一時的に無効化してみましょう。具体的な手順は、まずスタートメニューから「タスクマネージャー」を開きます。
次に、タスクマネージャーの上部の項目から「スタートアップ」を選択します。そうすると、ウィルス対策ソフトなどの常駐ソフト一覧が表示されるので、その中から停止したいソフトを選び無効化します。無効化ができたら、もう一度USBメモリを接続し直してみましょう。
USBメモリにアクセスできないときのMacの対処法
上記ではWindowsでの対処法をご紹介しましたが、使用しているOSがMacだった場合にはどのような対処法があるのでしょうか?続いては、MacでのUSBメモリにアクセスできないときの対処法を見ていきましょう。
マウントされているか確認してみる
MacでUSBメモリが認識されない場合は、まずUSBメモリがマウントされているか確認しましょう。ちなみに、マウントとはパソコンから周辺機器にアクセスできる状態のことを言います。マウントの確認方法は、まずメニューバーから移動を選択し「ユーティリティ」という項目を開きます。
次に「ディスクユーティリティ」を開き、接続されているUSBメモリの項目を確認します。項目の文字がグレーになっている場合はマウントされていない状態なので、その項目を選択し上部のマウントをクリックしましょう。
外部ディスクの設定を確認してみる
マウントが完了しているのにUSBメモリを認識しないときは、外部ディスクの設定を確認してみましょう。確認方法は、まずメニューバーの「Finder」を選択し「環境設定」を開きます。そうすると、デスクトップに表示する項目を設定するチェックボックスが出てきますので、その中の「外部ディスク」にチェックが入っているか確認しましょう。
チェックが入っていなければ、マウントされた状態でもデスクトップにUSBメモリは表示されませんので、しっかりチェックを入れておきましょう。
SMCやNVRAMをリセットしてみる
上記の方法でも解決できないときは、SCMやNVRAMをリセットしてみましょう。これらをリセットすることでUSBメモリへのアクセスはもちろん、その他の様々な機能を修復できる場合があるのです。ただし、デスクトップ型やノートブック型によってリセットの手順は異なります。そして、ここではデスクトップ型でのリセットの方法をご紹介します。
SMCのリセットは、まずメニューバーから「システム終了」を選択しパソコンの電源を落とします。次に、コンセントから電源コードを外し15秒間放置します。15秒経ったら再び電源コードをつなぎ、5秒おいてからパソコンの電源を入れ完了となります。
NVRAMのリセットは、まず「システム終了」でパソコンの電源を落とします。そして、再び電源を入れてすぐに「option」「command」「P」「R」を20秒間ほど同時に押し続けます。その後、再び起動すれば完了になります。
USBメモリが認識しないときのデータの復旧方法
USBメモリにアクセスできたけれど保管していたデータが消えていた、あるいは間違って消してしまったなどということも起こるかもしれません。そういった場合には、データを復旧させることは可能なのでしょうか?ましてや、USB自体が破損している場合はどうすれば良いのでしょうか?ここでは、USBメモリのデータの復旧方法について見ていきましょう。
突然データが消えたまたは誤って消してしまった場合
USBメモリのデータが消えてしまっても、復旧させることはできます。具体的には、USBメモリのデータ復旧ソフトを使用することで可能になります。データ復旧ソフトにはフリーのものも用意されているので、人気があり信頼性のあるソフトを試してみましょう。また、ソフトの使用に不安がある場合には、専門家に復旧の依頼をしてみるのも良いでしょう。
USBメモリ自体が破損している場合
USBメモリ自体が物理的に壊れてしまった場合でも、データを復旧することができます。程度にもよりますがこの場合でも、データ復旧ソフトを使用することでデータだけは復元できることはあります。ただ、折れ曲がってしまったなど損傷が激しい場合は、やはり専門家に修理を依頼するほうが確実です。
自身で修理してみるという手もありますが、よほどの自信がない限りはおすすめできません。したがって、壊れてしまったら無理はせずにまずは専門家に相談してみましょう。
USBメモリが認識しないときの対処法のまとめ
今回は、USBメモリが認識しないときの対処法について解説して参りましたが、いかがだったでしょうか?やはり機械にはトラブルがつきものです。長年使用しているものであればなおさらでしょう。しかし、いつこういったトラブルに見舞われてしまうかは誰にも分りません。ですので、いざという時のためにもトラブルの対処法を事前に知っておくことが大切なのです。