エプソンのプリンターはここが良い!購入からメンテナンス、修理まで

エプソンのプリンターはここが良い!購入からメンテナンス、修理まで

プリンターが使えないということありませんか?「電源が入らない」ということや、「紙づまりがいつも起こる」、「印刷したものの色がおかしい」ということまで、プリンターの不調にはたくさんの症状があります。

結局、印刷できなくて他の人に借りた、職場で使った、コンビニのコピー機を使ったという経験がある人も多くなってきました。

この記事では、エプソンの家庭用プリンター使っている人向けに「どうにか解決したい」、「新品を購入したいけど、またエプソンで良い?」という疑問にお答えします。

エプソンのプリンターで困ったときにはぜひこちらの記事を参考にしてください。

エプソンの家庭用プリンターのメリット・デメリット

エプソンは企業用のレーザープリンターやコピー機の販売も行っていますが、『カラリオ(Colorio)』というブランド名で家庭用プリンター、家庭用プリンター複合機(スキャナーやFAXが一体になっているもの)を1990年代半ばから販売しています。

現在、エプソン以外にはキヤノンやブラザーが家庭用プリンターの販売を行っています。各社の販売シェア率はエプソンとキヤノンがそれぞれ44%、ブラザーが10%、残りがその他という2強状態が続いています。

それでは、エプソンの家庭用プリンターを他社と比べた際に、どのような良い点・悪い点があるのでしょうか?

プリンターメーカー各社比較表

良い点 悪い点
エプソン ・写真印刷がキレイ
・低価格モデルでも単色インクカートリッジ採用
・セットアップが簡単
・エコタンクモデルはコストも印刷スピードも十分
・メンテナンス項目が充実
・修理のスピードも早い
・互換インクを使うとキレイに印刷できない
・印刷スピードがあまり早くない
・エコタンクはインク注入時に注意が必要
キヤノン ・文章印刷がキレイ
・印刷が早い
・セットアップ時にインストールされるソフトが豊富
・本体価格が高い
・インクが他社に比べて割高
・6色インクは交換も多い
・低価格モデルのカラーインクは一体型なので高い
ブラザー ・文章の印刷がキレイ
・4色インクなので交換インクが少なくて済む
・低価格モデルでもコピーやスキャナの自動紙送り機能が付いている
・FAX搭載機が家庭用でも複数種類ある
・インクを販売しているところが少ない
・4色インクなので写真印刷が他社ほどキレイに出ない

エプソンのインクジェットプリンターは5500円台の低価格のものからプロの写真家が展示会用にも使用する高精細に印刷できるものまでたくさんのモデルがあります。どのモデルでも写真専用の用紙に印刷した際のカラーの発色が鮮やかに出るため、見た目がとてもキレイです。その品質は普通のコピー用紙でもにじみのない、くっきりとした色が印刷される傾向があります。

ここ数年、3社ともボトル型や大型のカートリッジで、インク交換の回数が少なく、ランニングコストを抑えられるモデルを販売していますが、使い勝手やコストも含めて、エプソンが一歩先を行っている状況です。

エプソンはサポート&ダウンロードのページが充実

アフターサービスもホームページでのQ&Aやサポート、修理体制などエプソンの方が手厚く行っています。

プリンターの機種ごとに細かく分かれた「サポート&ダウンロード」のページでは、困ったときの対応方法がPDFでダウンロードできるのはもちろん、動画で見られる開梱やインク交換の方法、紙詰まりの対象方法などが充実しています。

初めてプリンターを買う人にとってはもちろん、買い換えの場合でも安心のサポートページは、現在持っている機種のページを一度はチェックする価値があります。

エプソンは修理サービスも選べるので安心

プリンターを修理を依頼する場合でも、自分で梱包や集配を手配する「送付修理」、サポートセンターに依頼して宅配便業者の手配と梱包を依頼する「手配修理」が選べます。

また、拠点は札幌・松本・鳥取・那覇だけですが、直接持ち込んで修理が依頼できる「持込修理」の対応を行っているのが特徴です。近隣にお住まいの方にも安心のサポート体制です。

日々のメンテナンスはこれだけ

他の道具と同様、パソコンもプリンターも日々のメンテナンスを行うことで事前にトラブルを回避することができます。
ここではプリンターの日々のお手入れとその方法についてお伝えします。

トラブルのほとんどはノズルの目詰まりが原因

エプソンだけでなく、家庭用プリンターのトラブルの多いのは
● 色が出ない
● 色が薄い
● 縞状に印刷されてしまう
● 印字ズレが発生する
といった印字結果に関するものです。そのほとんどはインクが出る部分の目詰まりが原因です。

プリンターの仕組みは、カートリッジ(もしくはタンク)から印刷ヘッドにある「ノズル」と呼ばれる極小の穴にインクが流れ、それを紙に吹き付けることで印刷される、というものです。

このノズルのインクが乾燥などで詰まってしまうとインクがスムーズに吹き出されず、文字がかすれたり、印刷した画像の色が変になるということになります。

一番のメンテナンスは使うこと

インクの乾燥を防ぐ一番良い方法は「電源を入れた状態にしてこまめに使う」ことです。年賀状や暑中見舞いの印刷以外の時期は電源ケーブルを抜いて使わない、インクが使い終わったので外したまましばらく使わない、などはノズルの目詰まりの原因になります。

箱にしまったりせず、こまめに使うか、使わなくても2週間~1ヶ月に1回は電源を入れることで、使用時や電源投入時に、ノズル部分のインクを強制排出して目詰まりを防止する機能が動作します。

白黒の印刷だけでもカラー部分のノズルからのインク排出を行う機種がほとんどなので、少し使うだけでも目詰まりのトラブルを防止することができます。ただし、インクがちょっとずつ使われますので、少しずつ減っていきます。ただし、あとから説明する「ヘッドクリーニング」で使うインクの量よりはずっと少ないのでご安心ください。

インクにも寿命がある

エプソンのインク寿命は、装着後、約6カ月といわれています。これ以上長く装着した場合は、目詰まりの原因となることが多くなるようです。目詰まりを起こさないためには定期的にインクを交換してみるのもひとつの手段です。

色が出ないときにはヘッドクリーニング

日々のメンテナンスを行わずに、さあ使おうとなったときに色が出ない!というときは、ほぼノズルの目詰まりが原因です。修理依頼をする前に試して欲しいのが「ヘッドクリーニング」です。

ヘッドクリーニングとは

ヘッドクリーニングはインクを強制的に排出してノズルをクリーニングする機能です。普通の文章や写真を印刷するよりも、たくさんのインクを消費するため、ノズルが目詰まりしているときだけ実行するようにしましょう。また、インクの残りが一定量ないとできないので、予備のインクと交換しておくなどの準備をお願いします。

基本的には目詰まりをチェックする「ノズルチェックパターン」を印刷して、ヘッドクリーニングを行います。機種によってはカラーとブラックを別々にクリーニングすることが可能です。ヘッドクリーニングの手順はエプソンのホームページに記載されているので、以下のリンクを確認してください。

引用:EPSON よくある質問(FAQ)
https://faq2.epson.jp/web/Detail.aspx?id=32739&dispNodeId=1800

ノズルチェックパターン → ヘッドクリーニングを1回行っても改善しない場合は、もう1回同じ事を行います。最大で4回程度行っても改善しない場合は、6時間~12時間そのまま放置して、再度ノズルチェックパターンを印刷してみましょう。

また、一部のエコタンク搭載モデルではさらにチューブ内のインクを入れ替える「強力クリーニング」という機能が付いています。こちらも試してみましょう。

引用:EPSON よくある質問(FAQ)
https://faq2.epson.jp/web/Detail.aspx?id=36302&dispNodeId=1800

ヘッドクリーニングはインクを大量消費します

ヘッドクリーニングや強力クリーニングは、目詰まりしたノズルのインクを強制排出するため、インクを大量消費してしまうという欠点があります。

また、インクだけでなく「廃インクボックス」(機種によっては廃インクタンク、廃インク吸収パッド、メンテナンスボックスなどの名称に違いがあります)という部品も消耗し、最終的には交換が必要になることがあります。

しかもこの部品は消耗品でありながら、一部の機種以外は交換に修理が必要になるというものなので、注意が必要です。

ヘッドクリーニングでも改善しない場合

ノズルチェックパターン と ヘッドクリーニングを4回繰り返し、6~12時間放置し、それでも改善しない場合はどうすればいいか?こうなると修理が必要です。
修理金額は10,000円台から、という機種が多いです。それ以外に交換部品が必要な場合は部品代と、引取修理の場合は送料1,500円程度がそれぞれ別途必要です。

ノズルの目詰まり以外のトラブル

目詰まり以外にもプリンターのトラブルはあります。ここでは主なトラブルで最初に行って欲しい解決方法をお伝えします。

プリンターが認識されない、無線LANで接続できない

パソコンの再起動とプリンターの電源のオフ→オンを試してください。プリンターはコンセントの抜き差しも試してみてください。

給紙が上手くいかない、用紙を認識しない、紙詰まりが多発する

用紙の入れ直しと用紙ガイドの調整を行ってください。また、紙詰まりが頻繁に起きる場合は、給紙する部分に異物が混入されていないか、用紙が湿気を多く含んで居る状態では無いか、なども確認してみてください。

インクカートリッジを認識しない、カートリッジエラーが発生する

カートリッジを取り外しての再装着、予備のインクに交換する、互換インクを使っている場合は純正インクに交換してみる、などを行ってみてください。

意外と多いのが「インクを買い換えたときに間違って買ったものを装着している」、「装着するべきインクの色の場所を間違っている」といったことです。通常であれば装着できないのですが、無理やりに装着していると搭載されているチップで違うインクだと認識してエラーを表示します。
正しいインクが正しい場所に入っているかの確認をしてみましょう。

罫線ずれ・画像のずれ・文字が二重になる

基本的にはヘッドクリーニングで直ることが多いようですが、プリンター内部の汚れが原因になることもあります。

引用:EPSON よくある質問(FAQ)
https://faq2.epson.jp/web/Detail.aspx?id=36297&dispNodeId=1800

「プリンター内部の部品調整が必要」のエラーが表示

「廃インク吸収パッド」と呼ばれる部品の交換が必要名場合、このエラーが表示されます。この部品は一般的に販売されている物ではなく、修理に出すことで交換ができる部品です。残念ですが自分でのメンテナンスはできませんので修理に出しましょう。

修理金額は5,500円程度+配送料がかかります。

ただ、このエラーが出るというのは相当な枚数の印刷を行った際に出るので、場合によっては修理対応が終了している機種かもしれません。

修理期限は製造終了後5年

扇風機やテレビなどの家電品も修理期限が存在しています。品物によって異なりますが、エプソンの家庭用プリンターは、製造終了後5年(一部の機種は6年)が修理期限になっています。

修理期限の調べ方

エプソンのプリンターの修理期限はサポート&ダウンロードのページから型番を検索して出します。

引用:EPSON サポート&ダウンロード
https://www.epson.jp/support/

例えば、2017年に発売され、2018年に製造が終了になった「EP-880AB」を検索してみると、修理対応期限が2023年11月30日であることや、保証期限が通常1年であることがわかります。

2012年に販売開始の「EP-805A」はまだ現役で使用されている人も多いかもしれませんが、修理対応期限が2018年9月で終了しているので、通常の修理も廃インク吸収パッドの交換も受付できないということになります。

ご自分のプリンターが修理対応可能なのか、すでに修理不可なのかをぜひチェックしてみてください。

引用:サポート&ダウンロード
https://www.epson.jp/support/portal/support_menu/ep-880ab.htm

修理対応期限後は?

修理対応期限後もインクの販売は継続されます。最近では2018年9月にインクの販売を終了したのは、1999年~2001年に販売された機種のため、販売後約20年もインクの販売が続きました。ただし、これらの機種についてはWindows7移行の対応がされなかった機種がほとんどですので、使っていた人もほとんどいなかったのではないかと推測されます。

引用:EPSON インクカートリッジ販売終了のご案内
https://www.epson.jp/support/misc/20171227_oshirase.htm

また、インクの販売が終了された、と言ってもセットの販売が終了されたりエプソンからの出荷が終了したというものがほとんどなので、家電量販品の棚にはあるかもしれません。

修理対応期限後に調子が悪くなった、部品が壊れた、という場合は修理ができないので残念ながら新しい物を購入するしかありません。最近では下取りサービスや買い換えサービスを行っているショップもありますので、故障する前に早めに買い換えるのが良い選択かもしれません。

最後に

エプソンの家庭用プリンターは日頃のメンテナンスと正しい使い方でしっかり長持ちさせることができます。家にプリンターがあるといざというときの書類の印刷やコピーなど便利ですので、ぜひ生活の中でもこまめに使う工夫をしてください。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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