VAIOのノートパソコンって、どんな特徴があるの!?
日本を代表するパソコンブランドのひとつ、VAIO(バイオ)。
皆さんはVAIOのノートパソコンにどのようなイメージをお持ちでしょうか?
スタイリッシュ? 高性能? ちょっと高価?
ここでは、独自の進化を遂げてきたVAIOのノートパソコンについて、その特徴と最新機種についてご紹介します。
ノートパソコン選びの参考にしていただければ、幸いです。
VAIOのコンセプト
“名は体を表す”というように、まずはVAIOというブランド名の由来についてご紹介しましょう。
VAIOブランドが誕生したのは1996年のこと。VAIOの名前は「Video Audio Integrated Operation」の頭文字を取って名付けられました。
当時VAIOの製造・販売を行っていたソニー株式会社は、日本を代表するAV機器メーカーであったことから、ソニーが提供するパソコンはVideo(映像)と Audio(音)を統合的に操作するハードウェアでありたいという想いが込められているといいます。
また、「バイオ」という読みは、「バイオテクノロジー」などの言葉でお馴染みの「生命」を表す英語の接頭語「bio-」にも通じています。
その後、2008年にブランドが再定義され、「VAIO = Visual Audio Intelligent Organizer」となりました。
これは従来のコンセプトに、Quality (質)、Design(デザイン)、Intelligence(知性)を新たに加えていくという決意が込められています。
現在、VAIOのパソコンは、ソニーから独立したVAIO株式会社が製造・販売を行っており、VAIOとしてのコンセプトは掲げられていません。
しかし、誕生から20年以上にわたり、VAIOのパソコンに脈々と受け継がれているDNAとして、「品質」「機能」「使いやすさ」を追求した上で、「カッコいいパソコン」であることとされています。
これこそがVAIOのコンセプトといえるでしょう。
ちなみに、VAIOの ロゴマークに込められた意味もご紹介しておきましょう。
ロゴの前半の「VA」はアナログ信号の正弦波を表しており、後半の「IO」はデジタル信号の二進法(1・0)を表しています。
つまり、アナログからデジタルへの進化、そして、アナログとデジタルの融合を象徴的にデザインしたマークとなっています。
VAIOの生い立ち
1980年代、ソニーは家庭用パソコンとして「HiTBiT」という製品を展開していましたが、撤退。
1996年、再びパソコン市場に参入するにあたり、普通のパソコンではない、ソニーならではのパソコンを目指して開発されたのが「VAIO」です。
その特徴は、ネーミングにもあった通り、AV(オーディオ・ビジュアル)へのこだわり。
AV編集機能やテレビ録画機能を搭載したパソコンを開発し、独自のポジションを獲得しました。
1997年にはVAIOのノートパソコンを開発。軽量・薄型でデザイン性に優れ、しかも質感の良いマグネシウム合金を使ったバイオレットカラーのボディは、他の国産ノートPCとは一線を画し、抜群の存在感で人気を博しました。
しかし、2010年代になると、スマートフォンの普及や低価格パソコンの登場で売上げが低迷。ソニーの会社自体も業績が下降気味だったことから、経営のスリム化を図るべく、パソコン部門が分離独立し、2014年7月、VAIO株式会社が設立されました。
そして、VAIOパソコンのハイエンド機の生産拠点であった長野県安曇野に本社を構え、以降、ノートパソコンを中心に、SIMカード、パソコン周辺機器などの製造・販売を行っています。
VAIOノートパソコンの特徴
前段でも述べたように、発売当初のVAIOパソコンは音と映像の美しさや編集機能に力を入れ、さらにノートパソコンでは薄型・軽量化を徹底的に追求するなど、独自の路線を歩んできました。
しかし、 後年は趣味にもビジネスにも学習にも使える、汎用性のあるノートパソコンが中心となっています。
とはいえ、スタイリッシュなデザインや、他社のパソコンに比べて基本スペックを高く設定するといったVAIOらしさは継承しており、国産のノートパソコンのなかでは価格もやや高めで、独特の存在感を放っています。
現在のVAIOはいくつかの製品ラインが展開されており、スタンダードなラインが「Sシリーズ」、ハイエンド機のラインが「Zシリーズ」、比較的廉価なラインが「Cシリーズ」となっています。
また近年、ノートパソコンとしてもタブレットとしても使える2in1タイプの機種が「Aシリーズ」として発売されています。
そのほか、現在も引き続きVAIOの販売を行っているソニーストアでは、ユーザーが本体のカラーや各種スペックなどを選び、自分仕様の1台をカスタマイズできる「VAIOオーナーメード」を実施しています。
VAIOノートパソコンの代表的な機種
最近発売されたVAIOのノートパソコンを3機種、ご紹介します。
【VAIO S15】
「持ち運べるデスクトップ」をコンセプトに開発された、15.6型大画面のパワフルマシンです。
パソコンの頭脳であるCPUには、プレミアムノートPC向けの第8世代インテル Core i7プロセッサー(6コア/12スレッド)を搭載。ワープロソフトや表計算ソフト、写真の加工、動画の編集などもサクサク行うことができます。
大きくて見やすいディスプレイは4k表示にも対応。映画などを4k画質で楽しめる、Ultra HDブルーレイの再生も可能です。
<スペック>
●OS:Windows 10 Home 64ビット
●CPU:第8世代 インテル Core i7-8750H プロセッサー
●ディスプレイ:15.6型ワイド/ Ultra HD(4K)3840×2160
●メモリ:8GB(増設不可)
●ストレージ:SSD 約128GB+HDD 約1TB
●その他:指紋認証(Windowsログイン対応)/ブルーレイディスクドライブ(Ultra HD BD対応)/Microsoft Office Home&Business 2019搭載
●サイズ:約361×22.0×254.3mm
●重量:約2.25kg
画像・情報引用元:Amazon(https://www.amazon.co.jp/dp/B07QDZ9KDW)
【VAIO SX14】
従来の13.3型と同じ本体サイズでありながら、ベゼル(枠)を極限までスリム化し、14.0型の大画面ワイドディスプレイを実現。しかも、新しいカーボン素材を採用し、重量も1kgを切る、大画面モバイルパソコンです。
高速処理を可能にするハイスペックCPUモデルや、モバイルデータ通信機能を備えたlte対応モデルなどもラインアップしています。
<スペック>
●OS:Windows 10 Home 64ビット
●CPU:Intel Core i3
●ディスプレイ:14.0型ワイド/Full HD 1920×1080
●メモリ:4GB(増設不可)
●ストレージ:SSD 約128GB
●その他:指紋認証(Windowsログイン対応)/Microsoft Office Home&Business 2019搭載
●サイズ:320.4×222.7×17.9 mm
●重量:999g
画像・情報引用元:Amazon(https://www.amazon.co.jp/dp/B07MZT98F2)
【VAIO A12】
ディスプレイ部分とキーボード部分が分離するデタッチャブル構造により、ノートパソコンとしてはもとより、タブレット、ワイヤレスキーボードなど、用途に合わせて5つのスタイルに切り替えることができます。
キーボード合体時でも約1.2kgと携帯性にも優れています。軽量コンパクトにも関わらず、USB、LAN、VGA、HDMIなどの各端子を装備。さらにSDメモリカードも備えるなど、多彩なインターフェイスがビジネスの機動性を高めます。
<スペック>
●OS:Windows 10 Home 64ビット
●CPU:インテル Core i5-8200Y プロセッサー
●ディスプレイ:12.5型ワイド /Full HD(1920×1080)/タッチパネル
●メモリ:8GB(増設不可)
●ストレージ:SSD 約256GB
●その他:指紋認証・顔認証(Windowsログイン対応)/デジタイザースタイラス(ペン)/Microsoft Office Home&Business 2019搭載
●サイズ:約305.5×17.0~21.0×211.9mm/ 約305.5×7.4×199.4mm (タブレット時)
●重量: 約1.211kg/約610g(タブレット時)
もしもお使いのVAIOが不調になったら
VAIOのノートパソコンが故障したり、調子が悪くなった場合は、VAIOのサポートセンターにWeb、電話、リモートサポートサービスで相談することができます。
ただし、ソニー製のVAIOの場合は、サポート窓口が異なるので、注意しましょう。
もし故障が疑われる場合は、VAIOの引取り修理サービスで一旦預かり、故障箇所をチェックし、修理してもらうことができます。
VAIOの修理サポートはていねいで手厚いと評判ですが、一旦修理センターに預けなければならないため、お仕事などの都合で、数日間パソコンが使えなくなるのは困ってしまうという方には不向きかもしれません。
もし一刻も早くパソコンを修理したいという場合は、弊社などプロの修理業者にご相談されることをおすすめします。