パソコンからノイズがする! 原因は何か音の種類でわかる?
パソコンに発生することが多いトラブルの1つとして、ノイズがあります。
普段使用していて気になるようなノイズが発生している場合、これはパソコンになにか問題が発生している可能性が考えられます。
ここでは、そんなパソコンのノイズへの対応方法を紹介します。
まず「ノイズが発生してしまう原因」を紹介します。
パソコンのノイズが発生する原因は複数あるため、その原因を特定しましょう。
次に「ノイズの音から原因を判断」を紹介します。
発生しているノイズがどのような音なのかによって、ある程度その原因を類推することができます。
3つ目に「内部の汚れが原因のときの対処法」を紹介します。
内部の汚れはノイズの原因となりやすいことの1つです。この場合にどう対処するべきかを紹介します。
4つ目に「ハードディスクが原因のときの対処法」を紹介します。
ハードディスクは駆動音がでる機械ですが、この音がノイズのように聞こえるときは、故障の予兆の可能性があります。
その場合の対処法を紹介しています。
最後に紹介するのは「設置場所が悪いことも」についてです。
パソコン自体に問題があるのではなく、パソコンの設置場所が問題で音が発生している可能性があります。
この場合の対処法と、適切なパソコンの置き場所について紹介します。
ノイズが発生してしまう原因
パソコンからノイズが発生してしまう原因はいくつか存在していて、その原因によって適切な対処法にも違いがあります。
ノイズが発生している場合には、まずはそのノイズの原因がなにかを判断し、それに合わせて適切な対応を検討する必要があります。
ここでは、パソコンのノイズの原因について、よくあるものを3つピックアップして紹介します。
・パソコンの内部の汚れが原因
・ハードディスクが原因
・設置している場所が原因
パソコンの内部の汚れが原因
パソコンのノイズの原因として考えられるものの1つが、パソコン内部の汚れです。
これはノートパソコンよりもデスクトップパソコンを使用している場合に発生しやすい傾向があります。
ノートパソコンに比べてデスクトップパソコンの方が内部が広く、汚れが溜まりやすい構造をしているためです。
パソコンの内部の中でも、特に汚れが発生しやすくノイズの原因となりやすいのが、ファンです。
パソコンには、内部の機械を冷却するためのファンが設置されています。
これが適切に機能していないと排熱が不十分になってしまい、パソコンは熱暴走を起こしてしまう可能性があります。
パソコンが熱暴走を起こすと、突然フリーズしてしまったり、起動しなくなってしまったりすることがあります。
そういった症状が発生する前に、ノイズが発生している段階で解決してやることが重要になります。
この場合の解決方法については、「内部の汚れが原因のときの対応方法」の中で詳しく紹介します。
ハードディスクが原因
パソコンのノイズの原因として、次に考えられるのがハードディスクの駆動音です。
ハードディスクはパソコンのデータを記録しておくための記憶媒体の1つで、多くのパソコンで使用されています。
このハードディスクは、記録の際に磁気ディスクを使用しており、物理的な動きを伴う記録方法を取っています。
そのため、データを書き込むときや読み取るときには、この駆動音がする仕組みです。
この音は普段から発生しているものですので、普段使っているときと同じような音であれば問題のあるノイズではありません。
しかし、データ書き込みの際に発生する音が大きかったり、頻繁だったりする場合には問題が発生している可能性が考えられます。
設置している場所が原因
パソコンのノイズの原因として、最後に紹介するのは設置している場所の問題です。
置いている場所や、置き場所の素材などによって音が増幅されてしまい、普通の駆動音さえ大きく聞こえてしまうというのがこのノイズです。
このような場合の対応方法は「設置している場所が悪い場合も」の中で紹介しています。
ノイズの音から原因を判断
パソコンから発生するノイズにはいろいろな音の種類があります。
ここでは、よく発生するノイズについて以下の3つをピックアップし、それぞれの音から原因を類推します。
1.激しい回転音
2.カリカリカリというような音
3.パソコン全体からする振動音
1.激しい回転音がする場合
パソコンの内部の汚れが原因となっている場合、ノイズの音は鈍い、または激しい回転音のようなものとなります。
ファンの汚れが原因であるため、汚れで上手く回らなくなってしまっている扇風機のような音を想像するとイメージしやすいでしょう。
また、汚れによって適切に排熱が行われていないと、その分ファンは激しく回転するようになっています。
そのため、普段よりも回転音が強くなっていることが、ノイズとして聞こえる場合もあります。
2.カリカリカリというような音がする場合
カリカリ、カラカラ、というような音が激しく聞こえる場合は、ハードディスクの損傷が疑われます。
「ハードディスクが原因のときの対応方法」の中で紹介しているような方法で対応しましょう。
ちなみに、同じくパソコンのデータを記録するための記憶媒体であるSSDについては、ノイズを発生させません。
SSDはハードディスクとは違い物理駆動を伴う種類の記録方法を取っているわけではないためです。
3.パソコン全体から振動音がする場合
パソコンの駆動音や振動音が増幅されているような音がパソコン全体からする場合、パソコンの設置位置に問題がある可能性が考えられます。
特にこのような音が増幅されやすいのが、CDやDVDなどのディスクを読み込んでいるときです。
このときはディスクの回転音が増幅させたような大きなノイズとなります。
設置場所によって、パソコン自体がスピーカーのような役割を果たしてしまっているためです。
内部の汚れが原因のときの対応方法
それでは、内部の汚れが原因となってノイズが発生している場合の対応方法について紹介します。
ノートパソコンの場合は外から見て取れる排気部分に埃が溜まっていれば、それを取り除くだけで構いません。
デスクトップパソコンの場合は内部を開けて道具を使って掃除をする必要があります。
こういった場合に使用できるものとして、掃除機、小型ブラシ、エアダスターの3つがあります。
パソコン掃除用の掃除機
掃除機は普段使用しているもので構いませんが、細部掃除用のノズルがついているものならより適しています。
引用:VacLife コードレスハンディクリーナー(amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07K7CHY7P/
こういったタイプの小型のハンディクリーナーはパソコン内部の掃除をする場合に適しています。
パソコン掃除用の小型ブラシ
パソコンを掃除するための小型ブラシについても、特別なものが必要というわけではありません。
細部を掃除することになるため、細かいところにまで届きやすいようなサイズのものを選ぶのが重要です。
引用:ELECOM 除電ブラシ(amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07FTYSGM6/
この小型ブラシはコンパクトでパソコン内部の掃除もしやすいタイプです。
除電が可能な構造となっているため、故障の原因となる掃除の際の静電気を取り除くことができ、安心して使用できます。
パソコン掃除用のエアダスター
エアダスターというのは、空気を噴射することで埃汚れを吹き飛ばすための道具です。
引用:サンワサプライ エアダスター(ノンフロン)(amzon)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0019SZZVG/
消耗品にはなりますが、風で汚れを吹き飛ばすことができるため、ブラシが届かないような細部の掃除に役立ちます。
上で紹介しているものはノンフロンタイプのものなので逆さにして使用することができます。
ただし、代替フロンが使用されているタイプを使用する場合は、逆さに使用すると噴射液が出てしまうため注意しましょう。
掃除の手順
それでは、実際にパソコン内部の掃除はどうするのかを紹介します。
デスクトップパソコンの場合にはカバーを開けて内部の掃除を行っていくことになります。
掃除は、必ずパソコンの電源を切り、コンセントを抜いて行ってください。通電している状態で掃除を行うと破損の可能性があるためです。
まずは、外から見て取れる場所に溜まっている汚れを掃除します。
主に排気口や給気口には埃が溜まりやすいため、これらの場所の汚れを丁寧に取り除きましょう。
掃除機で吸い取る形で掃除してしまって構いません。
また、この場所ならウェットティッシュなどを使って拭き掃除をしても大丈夫です。
外から見て汚れがなくなったら、カバーを開けて内部の汚れを確認します。
やはりファンの付近が汚れている可能性が高いため、ファン付近を重点的に確認しましょう。
ブラシが届く場所にあるファンについては小型ブラシを使用して、届かない場所にある場合はエアダスターを使用して汚れを取り除きます。
後は全体に掃除機を掛けて埃を取り除きましょう。
このとき、基盤部分に直接触れることがないように注意してください。
あとはカバーを戻せば汚れが原因のノイズは解決です。
ハードディスクが原因のときの対応方法
ハードディスクからノイズが発生している場合は、物理的損傷のため、専門業者に修理に出す以外の方法では解決が困難です。
専門業者でも修理できないというケースも多いものなので、ノイズがし始めたら使えなくなってしまうことを考えるべきです。
この場合むしろ問題なのは、そのまま使用し続けることでハードディスクが故障してしまうことです。
ハードディスクが故障してしまうと、データの読み込みができなくなってしまいます。
そのため、ハードディスクからノイズが発生し始めたら、重要なデータを別の記憶媒体に避難させましょう。
他の記憶媒体を用意して接続し、ノイズが発生しているハードディスクから重要なデータをコピーして移動させます。
ノイズが発生する段階になっているときに全体のバックアップのような負荷のかかることをすると、状態を悪化させる可能性があります。
そのため、まずは重要なものを避難させ、その上で重要度の低いものを移動させましょう。
ハードディスクの寿命は約3年程度と、パソコンのパーツの中では短いものです。
そのため、2~3年周期で買い替え、新しいものに移動させるようにしておきましょう。
設置している場所が悪い場合も
設置場所が悪くノイズが発生している場合は、設置場所を変更しましょう。
設置している場所が不安定な場所の場合、ノイズが大きくなってしまいがちです。
安定した場所に移動させれば、この場合のノイズは取り除くことができます。
このとき注意しなければならないのは、部屋の隅に設置しないようにすることです。
部屋の隅は高い温度や湿気が溜まりやすく、高温多湿に弱いパソコンの故障原因を作りやすい傾向があります。
また、排気の行き先がなく温度が下がらない可能性が高いことも、設置に不向きな理由です。
床に直置きをすると埃が溜まりやすくなるため、すのこのようなものを敷き、少し設置箇所をあげるのがよいでしょう。
パソコンのノイズのまとめ
パソコンからノイズがしている場合、まずそのノイズの内容からどこに原因があるのかを特定するのが重要です。
ノイズの原因がわかったら、あとはその原因ごとに適切な方法で対処しましょう。
ノイズは故障を知らせる予兆でもあるため、無視しないようにすることでパソコンを長持ちさせられます。