【win10版】パソコンのスペック確認方法と買い替えるときのポイント

【win10版】パソコンのスペック確認方法と買い替えるときのポイント

自分が使っているパソコンのスペックについて、皆さんはどれくらい知っていますか?

普段使っている中で、スペックが気になることはあまりないと思います。ですが、パソコンを買い替えたいなぁと思ったときにデザインや値段と合わせて重要なポイントになるのが『スペック』です。せっかく買い替えるのなら、いま使っているものよりも性能の良いパソコンにしたいですよね。そしてその時に「あれ?いま使っているパソコンのスペックってどんなものだろう?」となるかと思います。

パソコンのスペックというとプロセッサーやメモリといったものがありますが、それが何なのかあまり詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。どんなスペックがいいのか?どんなパソコンが自分に合うのか?そもそも自分は今どんなスペックのパソコンを使っているのか?この記事では使っているパソコンのスペックの確認方法をお伝えしつつ、これから新しいパソコンを買うときにどういう基準でスペックを選んだらいいのをお伝えします。

スペックに詳しくなることで自分に適したパソコンがわかります。まずはスペックとは何を指すのかを知り、自分が使っているパソコンのスペックを確認しましょう。

【windows10でのスペック確認方法】

スペックとは

まず初めにスペックとは何かということですが、スペックとは単純に言うとパソコンの持つ性能のことです。車のスペックというとエンジン性能や燃費性能といったものがありますよね。掃除機だと吸引力や気筒数(サイクロン)といったものでその性能の良さが表現されます。パソコンのスペックは主にCPU(プロセッサー)やRAM(メモリ)、ROM(保存領域)といった項目で測れます。

パソコンというのはそれを使って何かをするためのツールなので、必要なことは「やりたいことをいかに速く、いかに多くできるか」ということです。その重要なポイントを担っているのがプロセッサーやメモリなのです。

プロセッサーとはパソコンにとっての頭脳のことです。優れたプロセッサーになるほど、たくさんの計算を一度にこなせれたり記憶力が良くなったりします。パソコンの中で最も重要なスペックと言えるでしょう。

続いてメモリと保存領域ですが、これらはどちらもGBの単位で表現されるのでわかりにくいところです。一般的にメモリが机の大きさで、保存領域が机の引き出しの数として例えられます。RAM(メモリ)はランダムアクセスメモリの略で、メモリが大きいと一度に多くのことを行うことができ、メモリが小さいとパソコンの動きが重くなりやすいです。ROM(保存領域)はリードオンリーメモリの略で、その名の通り保存データの容量のことです。

パソコンのスペックを調べるとプロセッサーとRAMとROMの3つがよく出てきますので、最低限これらについてははわかるようになっておくといいでしょう。

スペックはバージョン情報を確認するとわかる

いま使っているパソコンのスペックは、バージョン情報を見ることで確認できます。バージョン情報はお使いのパソコンの中にありますのでパソコンを使って確認する形となります。ここではwindows10での確認の仕方をお伝えします。方法は以下の通りです。

〇デスクトップの何もないところで右クリックをします
〇ディスプレイ設定をクリックします
〇左側メニューの中の『バージョン情報』をクリックします
〇バージョン情報が開き、使用プロセッサーや実装メモリ数を確認することが出来ます

ROM(保存領域)の確認はバージョン情報ではなくストレージを確認する

保存領域はバージョン情報のページには掲載されていませんので、ストレージという別のファイルで確認します。確認方法は以下の通りです。

〇デスクトップの何もないところで右クリックをします
〇ディスプレイ設定をクリックします
〇左側メニューの中の『ストレージ』をクリックします
〇パソコン全体の保存領域や使用度合いを確認することが出来ます

グラフィックボードの確認方法

また最近ではオンラインゲームや映像の進化に伴い、グラフィックボードという映像に関するスペックも重要視されています。グラフィックボードは上記2つとはまったく別の方法でチェックすることになります。こちらも確認方法をお伝えしておきます。

〇画面左下のウインドウズマークを右クリックします
〇ファイル名を指定して実行をクリックします
〇検索バーに「dxdiag」と入力し、OKをクリックします
〇「DirectX診断ツール」が開きますので「ディスプレイタブ」をクリックします
〇チップの種類がグラフィックボードのスペックです

以上がいま使っているパソコンの基本的なスペックの確認方法です。ですが、見方がわかっただけでは自分のパソコンの性能が良いのか悪いのか実際わからない方も多いかと思います。次は各スペックごとの見るべきポイントをお伝えします。

【パソコンのスペックはこのポイントを見ればわかる】

CPU(プロセッサー)

現在普及しているパソコンに内蔵されているプロセッサーは、そのほとんどがintel社のものです。その中にもCeleron、Pentium、Core i3、Core i5、Core i7などのグレードがあり、そのあとに書かれる数字によって新しさがわかります(i7-9700Kは第9世代など)。

intelのプロセッサーはCoreシリーズのプロセッサーかそれ以外かで性能は少し分かれます。Celeron、Pentiumはintel社製品の中でも廉価版となりますので価格の安いパソコンなどに使われ、処理速度などもCoreシリーズに比べると劣っています。これから購入するのであればCoreシリーズのプロセッサーを搭載したパソコンがおすすめです。

プロセッサーの性能は、コアと呼ばれる実際に処理を行う部分が大きく関わっています。i3は2コア、i5とi7は4コアが基本となっていて、コア数が多いほど処理速度も速くなりスペックは高いと言えます。ですがCoreシリーズのCPUを搭載したパソコンであれば、i3でも十分スペックは約束されているので問題ないでしょう。

このあと使用タイプ別のおすすめスペックをお伝えしますが、ネットサーフィンやword、excelといったoffice系の作業をメインにされる方ならi3でも全く問題ありません。逆にi7だと一般道路をF1のエンジンを積んだ車が走るような過剰性能になりますので、必ずしもグレードの高いプロセッサーが良いというわけではないのです。かといって廉価版のCeleronやPentiumでは作業によってやや重たく感じる部分が出てくるかもしれません。作業時におけるストレスをなるべく感じないためにも、プロセッサーはCoreシリーズ搭載のものにしておくのが無難です。

RAM(メモリ)

メモリは現在おもに4GBから16GBのサイズのものが搭載されています。メモリは同時にいくつもの作業を行うときや容量の重いソフトを使う時に影響します。先ほどの例で言うと、机の広さに当たるのがこのメモリです。実際の机でも、メモ帳やノートなら余裕で置けても、大きな資料やいくつもの資料を広げると場所がなくなってきて効率が悪くなりますよね。メモリもこれと同じです。

パソコンの性能で重要なのは「いかに速く、いかに多くの作業を出来るか」というところです。多くの作業を行うためには大きなメモリが望ましく、メモリが大きいことで快適にパソコンを使うことが出来ます。プロセッサーとメモリの2つはスペックに大きく影響するので、どちらもとても重要です。

しかしこれもプロセッサーと同様に、過剰性能になりがちです。インターネットやoffice系のソフトをメインに使われるのであれば、4GBのメモリでもほとんど問題ありません。動画編集やAdobe系のソフトを使う場合は8GB以上、ゲームで使うのであれば16GBが推奨されていますので、そういった用途でパソコンを使うのであれば大きめのメモリを搭載した方がいいということになります。

ROM(保存領域)

ROMは128GB(ギガバイト)のものから2TB(テラバイト)といった巨大な容量のものまであります。保存というとファイルや写真の保存をイメージされると思いますが、他にもパソコンを動かすためのシステムやアプリなどのソフトもこの保存領域に影響を与えます。いろいろなことができるパソコンですが、いくつものソフトを使うためにはそれだけ保存領域の大きさも必要になってきます。

Adobe系などの大きめのソフトを入れたり動画を保存したりする場合に容量が小さいと、インストールや保存が出来ないということにもなりますので注意が必要です。使用用途に合わせて最適なROMを選ぶようにしましょう。

どれぐらいの保存領域が必要か悩む方は、一度いま使っているパソコンのストレージを確認してみてください。今のところ不便なく使えていて、ストレージを見ても全然余裕そうであれば現在と同じ容量のROMで問題ないかと思います。「データが保存できません」という表示が頻発するくらい容量が残り僅かな場合や、これから写真や動画をたくさん取り込みたいと考えていらっしゃる方は、保存領域が今のものより大きいものにした方がいいでしょう。

【買い替えるなら最低限このスペックのパソコンがオススメ(使用タイプ別)】

インターネットや仕事などの書類作成を主に行う方

パソコンを使う方の多くはこうした使い方の人たちです。インターネットや文書の作成であればパソコン本体のスペックはそこまで高くなくても大丈夫です。高性能なものや最新版を求めなくても十分使えるでしょう。

スペックとしては以下のものを目安に探してみてください。

[CPU(プロセッサー)]
intel Core i3  世代は最新か1.2個前でも可

[RAM(メモリ)]
4GB

[ROM(保存領域)]
256GB

デザインや動画編集などを主に行う方

Adobeのデザイン系のソフトや動画編集をする場合は、ソフトもファイルもサイズが大きくなりますのでそれなりのスペックが求められます。反応が鈍かったり途中でフリーズしてしまうと作業スピードだけでなくモチベーションにも悪影響を及ぼします。

個人的にスペックの選び方が一番難しいジャンルだと思います。出来れば同じような使い方をされる方や同業の方が使われているものを参考にして選んだほうが間違いないです。これからデザインや動画を主に使おうと考えている方は、目安として以下のスペックのものを探してみてください。

[CPU(プロセッサー)]
intel Core i5 or i7  世代は最新版か1つ前まで

[RAM(メモリ)]
8GB以上

[ROM(保存領域)]
512GB以上

オンラインPCゲームをする方

PUBGやモンスターハンターなどのゲームが話題になり、最近はゲーム目的でパソコンを選ぶ方が増えています。オンライン上でのゲームは処理速度が重要でグラフィック的にも高性能なものが必要なため、プロセッサーやメモリと合わせてグラフィックボードのスペックも重要度が高くなります。つまりゲームユーザーにとってはかなり高機能なパソコンが必要になるということです。ゲームによってはプレイするのに最低限のスペックが初めから定められているものもあり、スペックが足りなければプレイ出来ないことすらあります。やりたいゲームに必要な要件を満たしたスペックのパソコンかどうかを注意深くみる必要があります。 そこも考えるとなると、オンラインPCゲーム目的で買われる方は基本的にはゲーミングPCの中から選ぶことをおすすめします。必要な機能が大体網羅されていますので、そちらから選ぶ方が安心です。また、遊びたいゲームの掲示板などでも使用環境や使っているPCのスペックをユーザーが書かれていることもありますので参考にされるといいと思います。目安のスペックは以下になります。 [CPU(プロセッサー)]
intel Core i7  世代は最新版

[RAM(メモリ)]
16GB

[ROM(保存領域)]
512GB以上

[グラフィックボード]
GTX-1060以上

以上が使用タイプ別の必要スペックです。パソコンのスペックと言っても、使い方や目的によって必要となる性能が大きく変わってきます。ネットサーフィンやoffice系が主な使途である一般ユーザーでしたら、そこまで高性能なスペックは必要ありません。家電量販店の営業スタッフは各パソコンの良い性能を次々と説明してくれますが、それが皆さんにとって本当に必要な機能なのかどうかを考えてみる必要があると思います。

まずは自分の今のパソコンのスペックを確認して、それから気になる商品の情報をお店やネットで検索して比べてみるといいでしょう。

※記事内の商品価格は弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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